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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「アルジェリア」編 ティフィナグ文字2

2019年05月27日 08時09分13秒 | アルジェリア

 

 この写真はアルジェでの撮影ですが何の看板か私には分かりません。いくつかこの「ティフィナグ文字」を見ましたがどうも公的機関でのもののように思いました。なお隣の国モロッコではこの文字は公用化されています。モロッコでのベルベル人の人口比は35%~50%と言うことですが、私がモロッコの何人かの現地ガイドに「アラブ? ベルベル?」と尋ねてみましたが、全て「ボスboth」「ミックスmix」と言う返事でした。(2008年11月23日このブログで紹介)

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「アルジェリア」編 ティフィナグ文字1

2019年05月27日 08時05分41秒 | アルジェリア

 

 この建物はアルジェにあるアルジェリア中央郵便局です。マグレブイスラーム様式の建物ですが、ここで紹介したいのは書かれている文字です。上の2行はアラビア文字ですが、下の2行がベルベル人のベルベル語のティフィナグ文字です。ベルベル人とは北西アフリカの先住民です。人口はいろいろ説があるようで550万人~1300万人といったところのようです。アルジェリアの総人口は約4000万人でそのうちアラブ人が80%、ベルベル人が20%となっていますが、アラブとされているひとたちのかなりの部分がベルベル系だったという説が最近あるそうです。

 したがって主要言語はアラビア語とベルベル語ですが、公用語としてはアラビア語だけでしたが、2002年ベルベル語が国民語として認められました。

 このベルベル語を表記する文字が「ティフィナグ文字」ですがアルジェリアでは公用化されていません。「日常的なコミュニケーションの手段としては広く普及していないが、ベルベル・アイデンティティを政治的・象徴的に主張するためにしばしば使われる」(ウィキペディア)のようです。一般的にはベルベル語もアラビア文字で表記されています。

 なお「ティフィナグ文字」の原型はフェニキア文字の変種でBC3C~AD3Cに使用されたもので、それを1980年によみがえらせたのがこの看板の文字と言うわけです。

 

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