AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

焼き入れ

2018-02-07 22:04:00 | ドラム
ちょっとばかし、ココでも消耗品の小話でもしようか。
折角入手した新しいものなので。


発売してからもうそれなりの月日が経つが、PROMARKの新商品Fire Grain。

3000度の炎で強度を高めるという、所謂焼き入れ。
この強度を高める方法は、野球のバットや槍の柄などに用いられているのと同じ。

メーカーとしても、ヒッコリーとして強度の高い部位を敢えて選んでこの焼き入れをしている為に、実際のところレギュラーモデルよりも明らかに重量が増しているのが手に取って判る。

焼きが入って強度が高くなるという事は、音の鳴りにも影響を与える。
つまり、硬くなるのでその分アタックが増幅される。
加えて、レギュラーモデルよりも重量が増しているという事もあり、低音への響きがより明確になる。

元々ヒッコリーの持っている柔らかく明るい響きは、言ってみれば程よい甘み/艶として残り、オーク材の様な淡泊な低音感と比べると、低音を軸にしながら広い音響を伴ったスティックと言える。

現在、Fire Grainはレギュラーの5A、5B、7Aに加え、Select BalanceのF5A、R5A、F5B、R5Bがラインアップされている。

オレは以前にSelect BalanceでR5Bが使っていて好感触だったので、今回のFire GrainもR5Bを選んだ。

チップの形状がアコーンタイプになっているのが気になったが(Select Balanceはアコーンチップのみ)、この重さであれば打感触に問題は無い。
寧ろ、めり込み感が伝わるイイ感じだ。

強度が増す=耐久力が上がる、という単純な図式ではないと思う。
使う人によって、ドラムスティックはサイズが異なってくる。

ガツガツぶっ叩くドラマーであるからといっても、必ずしも太いスティックを使用しているとは限らない。材質やチップの形状、テーパー感が一般的な考えとちょっと変わっていたりするものだ。

強度があるから長持ちするのがFire Grainの特徴、と言えば、ソレは半分正解といったところだろう。
人によっては、そのスティックの持つ響き方や打感触も重要になる。

なので、
長持ちする耐久度と叩いて気持ちの良い感触/響きが、Fire Grainの魅力と言えるだろうし、その箇所がどの辺にあって自分に相応しいかを、各モデルで探ってみると良い。

PROMARKは今高いからな。
このFire Grainだって他のメーカーだったら1ペア半買えるくらいの価格だからな(苦笑)。

暫くこの1ペアを使用して、どのくらい使っていけるか試してみよう。
個人的には常備するものにはならんだろうが(笑)、こーいうものの魅力を知るのはささやかな面白さがある。