この数年の内で、考えを改めたシンバルってのが、16インチのチャイナである。
過去にシンバルのセッティングに於いて、18と14のチャイナを常備していた。
これまではスプラッシュとチャイナの配置は仕分けされていて、ハイハット側にスプラッシュ、ライド側にチャイナという形をとっていた。
ただ、16インチを導入するにあたって、18と16の組み合わせをライド側、14チャイナをスプラッシュのあるハイハット側に組み込む形をとるようになった(こちらは増加させたのではなく、1番小さいサイズのスプラッシュを撤去)。
まァ当然環境によってはその組み合わせで行う事ができない場合もある(というか、実際16インチ一つ追加する事で持ち運ぶ重量がかなりヤバイ事になる)ので、シンバルのフルセッティングに関してはライヴでする事の方が多い。
そんな中で、シンバルメーカー、更にその中でのシリーズで取り揃えていくのも、実のところそう上手くいかなかったりする。
チャイナで16インチというサイズ自体が、そのシリーズで出ていないなんて事がよくある。
例を挙げると、MEINLのClassics Customでは、一部以外は純粋な16インチチャイナは存在していない。
ココ最近でラインアップを固めているDualには、Trash Chinaという穴空きモデルのみがサイズとして存在している(もっと言うと、この辺りのシリーズは14インチのチャイナが存在していない)。
チャイナの存在感としては、個人的には18インチと合わせて持っておきたいのは今は16インチという考えだ。
で、
そーいう流れで今回コイツを入手。
MEINLのClassics Custom 16 China。
このシリーズでの16インチとしては唯一純粋なチャイナとして出ているのがコレ。
元々このシリーズは好きで所有している割合が多いので、当然の様に18インチは所持している。
ただ、実際手にしてみると、サイズの割には重量があるなと感じた。
同シリーズのExtreme Metalのチャイナとほぼ同等の厚みを持っている様な気がする。
肝心の鳴りはと言うと、
やはりこのサイズならでは、高域を主張する傾向が強くなり、サスティーンもより短くなっている。
Classics Custom特有の、明るく大粒な響きが伴い、瞬発的なアクセントとしては、18インチより当然ながら使い勝手が良い。
個人的には、その鳴り方から、ブラストビートに於ける刻みとして有効に使えると感じた。
ショートサスティーンによる炸裂感が、ドラマー側としては心地よく聴こえる。
今回、いつも愛用しているPAISTEのALPHA群に混ぜて使用してみたが、軒並みRockモデル仕様の中にあっても音埋もれしなかったのは、やはりその重量感あってこそだったんだろうな。
あと、全体の鳴りに於いて全く違和感なかったのは、ドイツで作られたもの同士だから、というところがあったんだろうかね。
このシリーズはやっぱり強いな。
MEINLで16インチのチャイナがあるってのは、心強くもある。
まァこうなってくると、PAISTEの方でも16インチのチャイナを改めて調達したくなってくる。
少なくとも、900シリーズはあともう一枚持っておいても良いよなと思う。