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[07年着陸トラブル]管制とパイロット双方思いこみが原因

2009-02-27 | 業界ニュース
<コメント>
2007年10月、管制官とカナダ航空機との交信トラブルにより、あわや大惨事となる重大インシデントの調査結果を運輸安全委員会が発表しました。

発表された原因は、予想通り『パイロット、管制官の思い違い』。

トラブルはこうして発生しました。
・JAL機:滑走路24への着陸要請
  ・管制:滑走路24への着陸許可
・カナダ機:滑走路24からの離陸要請
  ・管制:滑走路24手前で待機指示(したつもり)
・カナダ機:滑走路24に入って待機
  ・管制:JAL機にゴーアラウンド指示
・JAL機:着陸を中止し上昇

管制官の英語力については、以前から問題とされてきましたが、自分が納得できなかった場合は、何度でも確認する基本的な事をしなかったのが、今回のトラブルを起こしてしまったと言えます。
この後も管制とパイロットとの間でのトラブルが続いていますが、命を預かる大切な任務と再度確認して頂きたいと思います。

<トラブル内容>
[交信誤認?]関空でカナダ機が無許可で滑走路に進入、あわや!


「聞き間違え」と「誤った復唱」に双方気づかず…着陸トラブル 2月27日12時10分配信 読売新聞

 大阪・関西空港で2007年10月、エアカナダ機が管制官の許可を得ずに滑走路に進入し、降下中の日本航空が着陸をやり直したトラブルで、運輸安全委員会は27日、管制官の指示を同機が聞き間違えたうえ、誤った復唱内容に管制官が気付かなかったことが原因とする調査報告書を公表した。
 トラブルが起きたのは同年10月20日午後6時10分ごろ。管制官は、降下中の日航機に着陸許可を出し、カナダ機には滑走路手前で待機するよう、「Hold short of runway(滑走路手前で待機)」と指示した。
 ところがカナダ機側は指示内容をそのまま復唱せず、滑走路に入る許可を得たと勘違いして、副操縦士が「To position(滑走路に入って待機)」と復唱した。これは、当時カナダの管制用語として使われていた「Taxi to position(滑走路に入って待機)」を略した表現だったが、管制官は「To」を「Hold」と聞き間違い、「Hold position(現在位置で待機)」と復唱したと思い込んだという。


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