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flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[米航空機着水続報]沈着冷静な機長の判断に賞賛の声

2009-01-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
ダブル・バード・ストライク(全エンジン停止)の後、高度約3000フィートから滑空状態で機種を南に向け、ハドソン川に沿って飛行。川には橋がかかっていて降下は非常に難しい状況だったと思います。
通常の着陸では、フラップを下げエンジンのパワーを調整しながらランディングとなりますが、フラップを下ろすと失速し、機尾から墜落してしまう事も考えられる中、失速寸前で機種を上げつつ、さらに翼を水平に保ちながら着水しています。

エアバスA320の操縦桿は、通常のヨークタイプ(両手でハンドルを持つようなタイプ)ではなく、ジョイスティックタイプ。微妙な左右上下の伝達が可能だったのも、このタイプだからだろうか?
着水前も冷静な管制との会話、また冷静に機内を見渡し乗客のフォローを行うなど、やはり賞賛に値する『プロ』の仕事だった事は間違いない。

A320についてはこちらからどうぞ

<おまけ>
ハドソン川に浮かぶ機材を見て即「エアバスA32×」だ! と気付かれた方は航空機マニア間違いないです(主翼端に特徴あり)。
また、微妙な操縦をしたのはジョイスティックだったからかな? と思った方は更にマニアを越えた方。



米機不時着 「プロの仕事」英雄機長に喝采 1月17日8時1分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=長戸雅子】米ニューヨーク市マンハッタンのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機事故で、沈着冷静な判断と高い操縦技術により、搭乗者155人全員の命を救い、「奇跡」を起こしたベテラン機長に、乗客や関係者から称賛の声が上がっている。
 「機長の対応は見事だった」。ニューヨーク市のブルームバーグ市長は、米メディアに対し、機長の行動を高らかにたたえた。
 「ハドソン川の英雄」(米メディア)となったのは、チェスリー・サレンバーガー機長(57)。パイロットとして40年以上の経験を持ち、通算飛行時間は1万9000時間以上に上る。
 サレンバーガー機長は、米空軍士官学校を卒業後、インディアナ州のパデュー大学と北コロラド大学で修士号を取得した。その後、米空軍でF-4戦闘機のパイロットを7年間務め、1980年にUSエアウェイズの操縦士となった。
 陸、海、空の事故を扱う米運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に加わったこともあるほか、現在も航空会社操縦士協会で安全担当の委員長を務めている。
 目撃者の証言では、機体は徐々に川に向かって降下しており、着水の衝撃を抑えるために、機長が懸命の操縦をしていたことをうかがわせた。
 この冬一番の冷え込みといわれる氷点下の寒さの中で救助された乗客の一人は、米メディアに、「機長は本当に素晴らしい仕事をした」と興奮気味に語った。
 ブルームバーグ市長によると、サレンバーガー機長は、機体が不時着後、2回にわたって機内を見回り、乗客の無事を確認して、全員を機外に脱出させた。乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、多くが凍える川に身をぬらすことなく済んだという。機体は事故から約1時間後に川底に沈んだ。
 サレンバーガー機長と管制官の不時着前の交信記録を聞いた当局者は、「パニックもヒステリーもなかった」と述べるとともに、「プロの仕事だ」と機長に賛辞を贈った。


[続報]航空機緊急着水、離陸直後エンジン異常で(NY)

2009-01-16 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
ニューヨークで墜落したエアバス機の続報!

事故の詳細がだんだん明確になってきました。
離陸約3分後、エンジンに大きな音があり(鳥の吸い込み?)、エンジン2基とも停止。大きな鳥の群れに突っ込んだのかは不明。
その後の処置が素晴らしかったようです。

ラガーディアはニューヨークの東部に位置していますが、エンジン停止後ハドソン川の下流に向け高度と速度を落とし着水したと考えられます。
川の流れが順流であった事も、着水した航空機がひっくり返る事なく済んだ原因と思います。当然パイロットの腕は見事で、胴体で着水し翼が水に触れた時は、低速であったため、大きなダメージがなかったのではと思います。

さらに着水直前、強風であったなら、期待は大きく傾いたり機首が風上に寄ったりし、期待を水平に維持し着水する事は困難だったかも知れない。
多くの偶然とスキルが生んだ奇跡だったと思う。


「ハドソン川の奇跡」 全員救助を導いた機長に称賛の声 1月16日10時41分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=長戸雅子】「ハドソン川の奇跡だ」。米ニューヨーク市マンハッタンのハドソン川に墜落したUSエアウェイズ機(1549便)の事故は乗員・乗客全員が無事救助され、大惨事を免れた。気温はこの冬一番の冷え込みといわれる氷点下にまで下がり、救助を待った乗客は恐怖の瞬間を振り返りながら冷静な対応に終始した機長の仕事ぶりを称賛した。
 ニューヨーク州のパターソン州知事は15日夜の記者会見で、「(映画の)『34丁目の奇跡』は知っていたが、ハドソン川にも奇跡があったようだ」と述べ、全員無事救助を喜んだ。
 ブルームバーグ市長は「機長の対応は見事だった」と述べ、機長が墜落後、2回にわたって機内を見回り、乗客全員の無事を確認して機外に脱出させたことを明らかにした。乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、多くが凍える川に身をぬらすことなく済んだという。機体は事故から約1時間後に川底に沈んだ。
 乗客の1人は米メディアに、「離陸後間もなく、大きな音がして機体が揺れた」と証言。別の乗客も「離陸して3分後にエンジンに衝撃があり、機長から『衝撃に備えてください!』とアナウンスがあった。機長は本当に素晴らしい仕事をした」と述べた。
 目撃者によると、飛行機は急激にでなく、徐々に川に向かって降下し、着水の衝撃を抑えるため、機長が最大限の操縦をしていたこともうかがえる。
 男性乗客は米CNNテレビに、「機体がひっくり返ってばらばらになるのではないかと覚悟したが、そうならなかった。素晴らしい着水だった」と恐怖が安堵に変わった瞬間を語った。
 乗客4人を収容したニューヨーク市内の病院の関係者はCNNに、「低体温の症状があるが、それ以上のけがはない」としている。
 事故の原因は飛行機のエンジンが鳥を巻き込んだことが原因とみられるが、この問題を研究しているグループによると、1970年以後、同様の原因で5つの大型旅客機が重大事故に巻き込まれているという。


[航空機緊急着水]離陸直後エンジン異常で(ニューヨーク)

2009-01-16 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
日本時間の今日(1月16日)午前5時30分頃、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ったエアバス機がハドソン川に墜落しました。
乗客乗員は全員無事の様子。

離陸直後、エンジンが鳥を吸い込み2つのエンジン全てが停止したとの情報。

現在の航空機ジェットエンジンのトラブルは10万時間に1度程度で、運航信頼性D&C率(Delay & Cancllation)は99.80-99.97。
エンジン1基が停止しても航空機が即墜落する事はありません。航空機のエンジンは別系統になっていますから、1基異常が出たので、もう一つも起こるものではありません。両方が停止する確率は前回天文学的数字と記しましたが、計算上はその飛行機が通常運航し償却まで起こりません。確率QA=(1-P)2

しかし、もし原因がバードストライクであるならば、離陸前の鳥駆除が正常だったのかを含めた調査が必要。




ハドソン川緊急着水の旅客機に日本人2人…無事確認 1月16日6時28分配信 読売新聞

 【ニューヨーク=白川義和】15日午後3時30分(日本時間16日午前5時30分)ごろ、米ノースカロライナ州シャルロット行きのUSエアウェイズ1549便が、ニューヨークのラガーディア空港を離陸直後にエンジントラブルを起こし、マンハッタン西側のハドソン川に緊急着水した。
 機体前部は水面に浮いた状態で、乗客150人、乗員5人は全員、ボートなどで救出された。ニューヨークの日本総領事館によると、日本人乗客2人が乗っていたが、無事が確認された。
 米連邦航空局は、同機のエンジンが鳥を吸い込んで動かなくなり、飛行不能になったとの見方を示している。



NYハドソン川に旅客機墜落、乗客全員無事 1月16日8時4分配信 ロイター

 1月15日、NYハドソン川の旅客機墜落で乗客は全員無事。写真は水上に浮かぶ同機から脱出する乗客ら(2009年 ロイター/Brendan McDermid)
 [ニューヨーク 15日 ロイター] 米ニューヨークのハドソン川に15日、乗客150人強を乗せたUSエアウェイズ<LCC.N>機が墜落した。鳥の群れにぶつかったためとみられ、複数の治安当局者はテロではないとの見方を示した。航空当局は乗客が全員無事であることを確認した。
 国土安全保障省の広報官は「現時点で今回の事件が安全保障に関連した事件であることを示す情報はない。引き続き状況を注視しており、足元は人命救助・捜索が中心だ」と語った。別の当局者も墜落はテロ攻撃によるものではないとした。



状況確認の電話開設=ハドソン川不時着-米USエア社 1月16日7時40分配信 時事通信

 【ニューヨーク15日時事】米USエアウェイズ・グループは15日、ニューヨーク・ハドソン川に同社旅客機1549便が不時着した事故を受け、詳しい状況を確認したい家族や知人のために専用電話回線を設置したと発表した。
 米国国内からかける場合は、1-800-679-8215。日本からかける場合は、専用電話番号の前に「00-539-111(KDDI利用の場合)」などをダイヤルし、案内(英語)に従えばつながるという。いずれも通話料は無料。 

[ANA]ボンバルディア機エンジントラブルで引き返す

2008-12-24 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
しばらくトラブルが表面化しなかったボンバルディアDHC-400型機でしたが、昨日大阪伊丹空港発島根石見空港行きでエンジントラブルが発生し、伊丹空港へ引き返し緊急着陸となりました。
トラブルが起きたのは右エンジンで、機長の指示でエンジンを止め、左エンジンのみで米子上空から大阪へ向かい無事着陸となりました。

このトラブルによるケガ人は発生していませんが、同じようなトラブルが過去何度も発生しており、原因究明と再発防止策を徹底していただきたい。

<過去のエンジントラブル>
[ボンバルディア機]エンジントラブルで緊急着陸(仙台)


ボンバル機引き返し=右エンジン止め緊急着陸-大阪 12月23日20時8分配信 時事通信

 12月23日午後4時半ごろ、鳥取県米子市上空を飛行中の大阪発石見行き全日空1651便ボンバルディアDHC8-402型機で、右プロペラの回転数が異常に上がったことを計器が示した。このため、同機は右エンジンを停止させて大阪空港に引き返し、約40分後に緊急着陸した。乗客乗員34人にけがはない。
 離陸前の点検では異常はなかったといい、全日空などが原因を調べる。 

[航空事故]離陸失敗で旅客機火災(アメリカ)

2008-12-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
アメリカのコロラド州デンバーの空港で、小型旅客機が離陸に失敗し期待から出火し多くのけが人が出た模様です。
当時空港は雪などの影響はなく、原因を調べていますが、離陸決心速度前後に何らかのトラブルが発生し中断するも、滑走路をオーバーランしたのではないかと考えられます。
詳細については当局からの発表をお待ち下さい。


米で旅客機が離陸失敗、38人けが

 アメリカ西部のコロラド州デンバーの空港で、112人が乗った旅客機が離陸に失敗し、38人がけがをしました。
 コロラド州のデンバー国際空港で20日夜、乗客乗員112人を乗せ離陸体勢に入ったコンチネンタル航空の旅客機が滑走路から外れて停止し、機体から出火しました。
 乗客らは緊急脱出し、火はまもなく消し止められましたが、38人が骨折などのけがをして病院で手当てを受けました。
 日本総領事館によりますと、けが人の中に日本人はいないということです。事故当時、雪は降っておらず、FAA=アメリカ連邦航空局では事故の原因を調べています。(22日10:41)


FA18戦闘機が住宅地に墜落、住民3人死亡

2008-12-09 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
アメリカのカリフォルニア州サンディエゴの住宅地に戦闘機FA18が墜落し、住宅が炎上し、3名の命が失われた。パイロットは直前脱出し無事の模様。

パイロットは必至に高校や住宅街を避ける動作を行ったとみられていますが、残念にも住宅街へ墜落しました。犠牲になられた方々のご冥福を祈ります。

ただ、これは対岸の火事ではありません。
日本国内には多くの航空施設があり、日夜離着陸訓練を実施しています。住宅地に隣接する施設を今後どうして行けば良いのか、これを期に検討して頂きたいと思います。

PS
サンディエゴには5回ほど行っておりますが、スペイン風の建物が多くまた人も穏やかで明るいイメージがあります。サンディエゴを南下するともうメキシコ。路面電車に乗り、タコスを食べに行ったりしました。良い所ですから一度行かれてみては・・・



FA18戦闘機が住宅地に墜落、住民3人死亡…「トップガン」基地着陸直前 12月9日10時17分配信 産経新聞

 【ロサンゼルス=松尾理也】米カリフォルニア州サンディエゴの住宅街に8日正午ごろ(日本時間9日早朝)、米軍のFA18戦闘攻撃機が墜落。2軒の住宅と、付近に駐車していた数台の自動車が炎上した。事故を受け会見したサンダース・サンディエゴ市長は、炎上した住宅2軒のうち1軒から3人の遺体が見つかったことを明らかにした。
 3人それぞれの身元は明らかになっていないが、戦闘機が墜落した住宅には当時、祖母、母親、子供2人が在宅していたとみられ、当局は行方不明となっている1人を含め、確認を急いでいる。残る1軒は無人だったもよう。
 CNNテレビによると、戦闘機は沖合に停泊中の空母での離着陸訓練のあと、現場から約3キロ離れたミラマー海兵隊航空基地に着陸するところだった。操縦士は墜落直前に脱出し、現場近くの高校のグラウンドに無事着地した。
 墜落を目撃した付近の住民は地元ラジオ局に対し、「パイロットは高校への墜落を避けようと努力していたようだった」と話した。墜落現場は、一戸建て住宅が密集する郊外の閑静な住宅地。
 ミラマー基地は映画「トップガン」の舞台になったことでも知られ、約1万人の海兵隊員が駐屯している。



[静岡空港]開港延期は行政の大失態が原因か?

2008-10-31 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
※報道機関よりまだニュース配信されておりませんので事実は後の報道でご確認ください。

静岡空港の開港延期は、地権者の拒否ではなく、やはり行政側の失態(隠蔽)だった!?

今朝某テレビ番組で、地権者が取材を受け、立ち木問題について行政側との対応を語ったようです。あくまで地権者側の情報です。


・行政側からの、用地買収交渉時、地権者に立ち木はそのまま残しておいてかまわないと回答。
・地権者は、本当にそのまま残しておいて大丈夫か独自に調査。早い段階で、邪魔になると気付き、行政側に伝えるものの、「残しておいて大丈夫だ」の一点張り。
・その後、行政側は聞く耳もたず門前払い。
・調査では、問題は立ち木だけでなく、丘陵自体が航空法の規定内でなく、大きく削らないとならない事が発覚。
・行政側は、情報を入手していながら門前払いを続行。
・行政側は、最近になり、地権者の言っていることの方が本当だと気付いたが、もはや立ち木の伐採では開港できず、丘陵全体の大工事が必要となるため、滑走路を短くする方向で決定。
・もはやこの時点で、開港延期は必至。

※結果として膨大な税金が追加投入される事に。

あくまで、地権者側からの情報ですが、事情を知らない方がこの開港延期を見ると、「工期が延びて税金を余分に投入しないといけなくなったのは、地権者がごねたせいだ!」と思ってしまうのでは。

もし、今朝の報道が事実とするならば、行政側はどう対処するのだろう?
行政側からの公式見解を望む所です。


<関連ニュース>
開港延期・静岡空港:事業認定取消訴訟 原告側「ずさんな測量」非難 /静岡
10月31日11時0分配信 毎日新聞

 ◇「前代未聞の失態」
 静岡空港の用地買収で強制収用を認めた国の事業認定は違法として、地権者らが認定取り消しを求めている行政訴訟の第13回口頭弁論が30日、静岡地裁(川口代志子裁判長)であった。原告側は、県の対応を「ずさんな測量で収用する範囲を誤った前代未聞の失態」と非難する内容の準備書面を提出した。【浜中慎哉、竹地広憲】
 国側は、今月17日に提出した準備書面で、航空法上の高さ制限(制限表面)を超える立ち木と土地の存在を認めつつも、「制限表面を超える物件の除去請求権があり、除去は可能」と主張。
 これに対し、原告側は「県は立ち木の存在を約1年前に認識していたとするが、なぜこれまで除去請求をしなかったのか」と疑問を呈し、行政代執行をするならば、法的根拠を示すように求めた。
 原告側は、11月6日の県議会臨時会での県側の開港延期に関する説明を聞いたうえで、改めて事業認定の違法性を主張する準備書面を提出する意向を示した。

10月31日朝刊



開港延期・静岡空港:静岡エアポートサービス、1億6000万円の損失 /静岡
10月31日11時0分配信 毎日新聞

 開港予定の来年3月に向けて準備を進めてきた空港地上業務請負会社「静岡エアポートサービス」(静岡市清水区)は、開港延期により開港までの期間、月3500万~4000万円の損失が出ることを明らかにした。
 同社は就航する航空会社から機体誘導、整備補助などの地上業務を請け負う会社。今年3月、静岡鉄道(同市葵区)と鈴与(同市清水区)の共同出資で設立された。既に従業員約70人を採用し、整備や誘導に必要な機材を来年2月までに購入する予定で、準備を進めてきた。従業員約45人は航空会社などで業務訓練を始めている。
 だが、開港が7月まで延期されれば業務開始が遅れ、主に人件費で開港までに約1億6000万円の損失が出る見通しだという。同社は「損害補償について考える段階ではない」としている。【浜中慎哉】

10月31日朝刊

[ANA]副操縦士から酒気 全日空機遅延

2008-10-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
2008年10月22日、那覇空港から羽田空港への定期便(B744型機 08:05発→10:25着)へ乗務する予定の副機長が出発前のアルコール検査で、社内規定をオーバーしていたため、出発が約1時間30分遅れた。
社内規定では、呼気1リットル当たりアルコール濃度0.1ミリグラム以下と定められていたが、当該パイロットは初回の検査で0.327ミリグラム、二回目で0.326ミリグラム、三回目でも0.326ミリグラムと濃度が下がらなかった。
その後9時06分に検査したところ、基準値(0.1ミリグラム以下)をクリアーしたため、従事し出発した。

ここで素朴な疑問が残る。二回目以降の検査で数値が基準値の3倍以上あり、下がらなかったものが、数十分の経過で急にアルコールが飛んで行ったのか?
水分の過剰摂取などで呼気濃度を下げたのか?

安全を徹底管理していると思うので、基準値を下回ったように社内処理したような事はないと思うが、なぜ急に下がったのか説明が必要ではないか?
疑惑が残る事件だが、管理の徹底を改めてお願いしたい。



副操縦士から酒気 全日空機遅延 10月23日9時50分配信 琉球新報

 22日午前8時5分に那覇空港から羽田へ出発予定の全日空(ANA)120便がパイロットの「体調不良」を理由に約1時間半、出発が遅れた件で、パイロットから規定値を超えるアルコールが検出されていたことが同日、分かった。全日空沖縄空港支店は当初、琉球新報の取材に対し2日酔いの可能性を否定していたが、同日午後の全日空本社の調査で判明した。パイロットは男性副操縦士で、全日空がフライトの約1時間前に義務付けている呼気検査で1リットル当たり0・1ミリグラム以下という社の規定値を大きく上回る0・327ミリグラムのアルコールが検出された。
 道路交通法が規定する自動車の酒気帯び運転は1リットル当たり0・15ミリグラム以上。
 全日空本社によると、副操縦士は22日午前7時16分から15分おきに3回の呼気検査を受け、1回目は1リットル当たり0・327ミリグラム、2回目0・326ミリグラム、3回目0・265ミリグラムのアルコールが検出された。その後も数回にわたり検査したが、規定値を下回らず、午前9時6分にようやく規定値を下回った。このためこの副操縦士を搭乗させ、9時30分に出発させた。
 操縦士の飲酒について航空法ではフライト前の8時間以内、全日空の社内規定では12時間以内は禁じている。全日空が副操縦士から事情を聴取したところ、フライト約12時間前の21日夜8時以前にビール中ジョッキ1杯、泡盛2合を飲んだが、12時間以内の飲酒はしていないと話しているという。(新垣毅)

[乱気流]ANA機高知沖で巻き込まれる

2008-10-01 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
台風15号が四国沖を東へ進んでいる本日朝、羽田発那覇行きの全日空機が四国沖上空で乱気流に巻き込まれ、乗客乗員9名が負傷しました。
四国沖では度々乱気流の報告がなされていますが、目に見えないだけに厄介なものです。
「台風が近くにあるのになぜベルトサインを点灯しないのか?」
と、ご質問が起こりそうですが、航空機は前線のはるか高々度を飛行するため、通常通りベルトサインを消したのではと思われます。機長も巡航中継続してカタカタと揺れているのであれば、機内サービスを止めてでもサインを出していたでしょうが、本当に目に見えないだけに避ける事が難しかったのでしょう。

乱気流事故の後、いつも書いておりますが『座っている時は必ずベルトを着けましょう』。



<乱気流>全日空機が巻き込まれ9人けが 高知沖海上 10月1日13時38分配信 毎日新聞

 1日午前9時10分ごろ、羽田発那覇行き全日空121便(ボーイング747型機、乗客乗員564人)が、高知県室戸岬の南約120キロの太平洋上空約1万1000メートルを飛行中、乱気流に巻き込まれた。機体は大きく揺れ、乗客6人と客室乗務員3人がすり傷や打撲の軽傷を負った。
 全日空によると、突然「ずどん」と大きな揺れがあり、シートベルトの着用サインは付いていなかった。機長は直後にサインを出し、その後は大きな揺れはなかったという。
 全日空によると、今回のような高度で安定して飛行している場合は通常、シートベルトの着用サインは出さないという。【鈴木梢】


[管制官寝坊]航空機を上空で待たせる!(ギリシャ)

2008-09-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
管制官の寝坊で、飛行機が着陸できない!

ウソのようなホントの話がギリシャで起きたようです。
場所はエーゲ海の東に位置する『レスボス島』。人口10万人ほどの小さな島の空港に着陸しようと、パイロットから管制官に着陸要請を行いましたが反応なし。上空には着陸待ちの航空機が2機待機を強いられました。
航空機は補助的な管制サービスで無事着陸したようですが、「寝坊しました!」では済まされない事ですね。

ところで、補助的な管制サービスって、どのようなものなのでしょうね?


<関連リンク>
レスボス島(ウィキペディア)


ギリシャで管制官が寝坊、航空機2機を上空で待たせる 9月30日13時28分配信 ロイター

 [アテネ 29日 ロイター] ギリシャの警察は29日、レスボス島の管制官が寝過ごしたため、島に着陸しようとした航空機2機が、約40分間エーゲ海上空で旋回を強いられる出来事があったことを明らかにした。
 影響を受けたのは、アテネ発のオリンピック航空機とスロバキア航空機。警察によると、2機が着陸の指示を得ようとしたところ応答がなく、40分間上空を旋回した末に、空港の補助的な管制サービスにより着陸した。管制官の女性はその後、自分が寝過ごしたと語ったという。
 警察は、原因となった管制官が数日間の停職処分となるだろうとしている。


<海外旅行リンク>
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