<コメント>
ダブル・バード・ストライク(全エンジン停止)の後、高度約3000フィートから滑空状態で機種を南に向け、ハドソン川に沿って飛行。川には橋がかかっていて降下は非常に難しい状況だったと思います。
通常の着陸では、フラップを下げエンジンのパワーを調整しながらランディングとなりますが、フラップを下ろすと失速し、機尾から墜落してしまう事も考えられる中、失速寸前で機種を上げつつ、さらに翼を水平に保ちながら着水しています。
エアバスA320の操縦桿は、通常のヨークタイプ(両手でハンドルを持つようなタイプ)ではなく、ジョイスティックタイプ。微妙な左右上下の伝達が可能だったのも、このタイプだからだろうか?
着水前も冷静な管制との会話、また冷静に機内を見渡し乗客のフォローを行うなど、やはり賞賛に値する『プロ』の仕事だった事は間違いない。
A320についてはこちらからどうぞ
<おまけ>
ハドソン川に浮かぶ機材を見て即「エアバスA32×」だ! と気付かれた方は航空機マニア間違いないです(主翼端に特徴あり)。
また、微妙な操縦をしたのはジョイスティックだったからかな? と思った方は更にマニアを越えた方。
米機不時着 「プロの仕事」英雄機長に喝采 1月17日8時1分配信 産経新聞
【ニューヨーク=長戸雅子】米ニューヨーク市マンハッタンのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機事故で、沈着冷静な判断と高い操縦技術により、搭乗者155人全員の命を救い、「奇跡」を起こしたベテラン機長に、乗客や関係者から称賛の声が上がっている。
「機長の対応は見事だった」。ニューヨーク市のブルームバーグ市長は、米メディアに対し、機長の行動を高らかにたたえた。
「ハドソン川の英雄」(米メディア)となったのは、チェスリー・サレンバーガー機長(57)。パイロットとして40年以上の経験を持ち、通算飛行時間は1万9000時間以上に上る。
サレンバーガー機長は、米空軍士官学校を卒業後、インディアナ州のパデュー大学と北コロラド大学で修士号を取得した。その後、米空軍でF-4戦闘機のパイロットを7年間務め、1980年にUSエアウェイズの操縦士となった。
陸、海、空の事故を扱う米運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に加わったこともあるほか、現在も航空会社操縦士協会で安全担当の委員長を務めている。
目撃者の証言では、機体は徐々に川に向かって降下しており、着水の衝撃を抑えるために、機長が懸命の操縦をしていたことをうかがわせた。
この冬一番の冷え込みといわれる氷点下の寒さの中で救助された乗客の一人は、米メディアに、「機長は本当に素晴らしい仕事をした」と興奮気味に語った。
ブルームバーグ市長によると、サレンバーガー機長は、機体が不時着後、2回にわたって機内を見回り、乗客の無事を確認して、全員を機外に脱出させた。乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、多くが凍える川に身をぬらすことなく済んだという。機体は事故から約1時間後に川底に沈んだ。
サレンバーガー機長と管制官の不時着前の交信記録を聞いた当局者は、「パニックもヒステリーもなかった」と述べるとともに、「プロの仕事だ」と機長に賛辞を贈った。
ダブル・バード・ストライク(全エンジン停止)の後、高度約3000フィートから滑空状態で機種を南に向け、ハドソン川に沿って飛行。川には橋がかかっていて降下は非常に難しい状況だったと思います。
通常の着陸では、フラップを下げエンジンのパワーを調整しながらランディングとなりますが、フラップを下ろすと失速し、機尾から墜落してしまう事も考えられる中、失速寸前で機種を上げつつ、さらに翼を水平に保ちながら着水しています。
エアバスA320の操縦桿は、通常のヨークタイプ(両手でハンドルを持つようなタイプ)ではなく、ジョイスティックタイプ。微妙な左右上下の伝達が可能だったのも、このタイプだからだろうか?
着水前も冷静な管制との会話、また冷静に機内を見渡し乗客のフォローを行うなど、やはり賞賛に値する『プロ』の仕事だった事は間違いない。
A320についてはこちらからどうぞ
<おまけ>
ハドソン川に浮かぶ機材を見て即「エアバスA32×」だ! と気付かれた方は航空機マニア間違いないです(主翼端に特徴あり)。
また、微妙な操縦をしたのはジョイスティックだったからかな? と思った方は更にマニアを越えた方。
米機不時着 「プロの仕事」英雄機長に喝采 1月17日8時1分配信 産経新聞
【ニューヨーク=長戸雅子】米ニューヨーク市マンハッタンのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機事故で、沈着冷静な判断と高い操縦技術により、搭乗者155人全員の命を救い、「奇跡」を起こしたベテラン機長に、乗客や関係者から称賛の声が上がっている。
「機長の対応は見事だった」。ニューヨーク市のブルームバーグ市長は、米メディアに対し、機長の行動を高らかにたたえた。
「ハドソン川の英雄」(米メディア)となったのは、チェスリー・サレンバーガー機長(57)。パイロットとして40年以上の経験を持ち、通算飛行時間は1万9000時間以上に上る。
サレンバーガー機長は、米空軍士官学校を卒業後、インディアナ州のパデュー大学と北コロラド大学で修士号を取得した。その後、米空軍でF-4戦闘機のパイロットを7年間務め、1980年にUSエアウェイズの操縦士となった。
陸、海、空の事故を扱う米運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に加わったこともあるほか、現在も航空会社操縦士協会で安全担当の委員長を務めている。
目撃者の証言では、機体は徐々に川に向かって降下しており、着水の衝撃を抑えるために、機長が懸命の操縦をしていたことをうかがわせた。
この冬一番の冷え込みといわれる氷点下の寒さの中で救助された乗客の一人は、米メディアに、「機長は本当に素晴らしい仕事をした」と興奮気味に語った。
ブルームバーグ市長によると、サレンバーガー機長は、機体が不時着後、2回にわたって機内を見回り、乗客の無事を確認して、全員を機外に脱出させた。乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、多くが凍える川に身をぬらすことなく済んだという。機体は事故から約1時間後に川底に沈んだ。
サレンバーガー機長と管制官の不時着前の交信記録を聞いた当局者は、「パニックもヒステリーもなかった」と述べるとともに、「プロの仕事だ」と機長に賛辞を贈った。