電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその6

2007-01-08 16:31:15 | Weblog
ツイ・ハーク監督が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズを作った中で、番外編といえるのが『アイアン・モンキー』という作品です。これはウォン・フェイホンの子供時代を描いた作品ですが、個人的には隠れた傑作と思っております。監督はユエン・ウーピンで、武術指導ももちろんユエン・ブラザースが手がけています。主演は、ドニー・ユエンとユ・ロンガン、そして少年ウォン・フェイホンを演じたのが女の子だった、というのにはかなりびっくりでしたが、もしこの作品がクンフー片のブームの時に公開されていれば、かなり注目を浴びたのではないかと思います。
この作品のポイントは、やはり主役二人の息のあったアクションです。そしてその息のあったアクションは、クライマックスの木柱の上で戦うアクションに生きています。昔のクンフー映画にはこの不安定な場所で戦うというのが一つの見せ場として描かれていましたが、ワイヤーワークを上手く使ったアクションとしてはかなり盛り上がるシーンといえるでしょう。
男性ファンには、この作品で義賊であるアイアン・モンキーの妻となるジーン・ウォンに注目です。彼女は台湾のTVドラマで活躍した後に『スウォーズマン 女神復活の章』に出演し、引き続きツイ・ハーク製作の本作のヒロイン役で出演しましたが、女性らしさと夫とともに義賊として戦う彼女の魅力も見逃せません。