電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

徐克的電影世界その2

2007-01-29 21:03:22 | Weblog
企画書を書くにあたって、まずどんな作品が日本で権利が残っているか調べました。日本で公開された作品でいちばん古い『皇帝密使』からプロデュース作品までリストにあげました。その間に香港へ問い合わせたら、時期さえ問題なければOKだという返事が返ってきました。
どんなことをしたいか、またどんなイベントにしたいか、自分がやりたいことをすべて書き込んでこの企画書を窓口になっている会社に渡し、その後、ランドマークタワー側の三菱地所からOKが出て、この映画祭の企画がスタートしました。
映画祭が行われるのが1993年9月。このランドマークタワーのこけら落としイベントの第一弾です。
基本的には、ツイ・ハークが表向きのプロデュースということにしましたが、裏では私がせっせと進めていきました。まず、古い作品のリストを香港に出したところ、ツイ・ハークからの返事は、「『皇帝密使』だけははずしてほしい。」とのコメント。ま、たぶんにこの作品はシネマシティの商売作品として手がけたんだ、と勝手に思いつつ、今度は旧作だけでは弱いので、予算とにらめっこしながら何が見たいかを考え、リストアップしました。まず、新作で日本の配給会社が持っている作品。これは東宝が『妖獣都市』を、東宝東和が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』を持っていたので交渉しました。
でも。まだ作品が足りない。ちょうど香港で『龍門客棧』と『東方不敗之風雲再起』ができていたので、これを出すことができるか問い合わせました。そして個人的にはどうしても『北京オペラブルース』をスクリーンで見たかったので、香港に出してもらえるか問い合わせたのでした。