電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその5

2007-01-02 13:29:03 | Weblog
GHとジェット・リーの関係がこじれ、ツイ・ハークとも関係がこじれたジェット・リー版『ワン・チャイ』シリーズは3本で終わりました。その間にジェット・リーは自分の会社である正東を設立し、ウォン・チン監督と組んで、別版のウォン・フェイホン作品である『ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ』に出演しました。この作品では相手役であるロザムンド・クァン扮する十三 が登場しませんが、これはたぶんロスマンが出演できなかったので替わりを立てずに作ったためでしょう。
一方、ジェット・リーが離れてしまったので、ツイ・ハークは新たなアクション俳優を探すことを考えました。そこで白羽の矢がたったのが、チョウ・マンチェクです。
彼はジェット・リーの中国での武術学校の後輩にあたり、『レジェンド・オブ・フラッシュファイター方世玉』でジェット・リーの敵役で初登場しました。この作品を試写で観たツイ・ハークは、彼のアクションの才能に惚れて、ジェット・リー側から引き抜き、『ワン・チャイ4』のウォン・フェイホン役に大抜擢しました。ところが、時はすでに武侠やクンフー映画のブームが去ろうとしてました。『ワン・チャイ4』の成績はあまりよい成果をあげることができなかったのです。