電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

11PM

2006-05-23 00:19:03 | Weblog
映画の宣伝でいろいろお世話になった番組に、日本テレビの「11PM」がありました。えっちな内容とかもあったので、子供の頃は親の目を盗んで、ふすまの隙間からこっそり見てたりした時とかもありましたが、よく映画の紹介とかもやっておりました。『燃えよドラゴン』もこの番組の紹介でオハラとの対決シーンの映像が流れ、初めて見たクンフー映画の映像に興奮した記憶があります。
どこの映画会社もいろんな企画などをこの番組に持ち込んだり、来日スターを生出演させたりしていましたが、香港映画ではやはり『男たちの挽歌』の特番が印象に残っています。当時、配給をした日本ヘラルド映画は、この作品にすごく力を入れていて、なんとテレビクルーを香港に連れて行って、チョウ・ユンファやティ・ロンの取材をしたのでした。残念ながら、東京音楽祭同様、オンタイムで見たために、ビデオで録画していなかったことを、今では悔やまれています。
数年前にヘラルド映画で仕事をした時に、この作品の宣伝担当をした人間と話す機会があったのですが、特番なのにレスリーだけが出演しなかったのはなぜか、という話になり、その理由が、「取材の場所がティ・ロンの家だったんだけど、レスリーがティ・ロンのことがこわくてこなかったんだ。」と言っておりました。それがほんとの理由かどうかはわかりませんが、ティ・ロンは香港映画界においては大先輩なわけですから、私も本人に会うとなったら、ちょっとビビるかもしれませんね。
ちなみにこの作品は、1987年4月にGW作品として、東京は渋谷東急系で公開されましたが、残念ながらさほどヒットはしませんでした。映画は公開1週目の土日月の数字で、いつまで公開するかを決められてしまうのですが、確か4週間で終わったと思います。しかしながら、映画は普通、2週目は1週目の7割ぐらいの数字で、週が進むごとに数字が落ちていくのですが、『男たちの挽歌』は落ちないままに終わったそうです。きっと観た人たちの口コミなどがあったのでしょうね。今では誰もが知っているこの題名ですが、作品がブレイクしたのはビデオになってからで、この作品と翌々年の『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の日本公開が、香港映画のビデオのソフト化を加速させていったのでした。


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4 コメント

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本当にこわかったのかもしれません (亜美)
2006-05-24 10:54:40
レスリーは86年から87年にかけてのコンサートで「男たちの挽歌(英雄本色)」撮影に至る経緯をジョークを交えてちょっとだけ話しています。ティ・ロンとユンファから出演するように要請された時のことを二人の声色を真似て話しているのですが、特にティ・ロンはこわそうな雰囲気でした。二人とも大先輩、そして大柄ということで余計こわかったのでしょうか。
懐かしい! (藍*ai)
2006-05-24 17:35:47
11PM、懐かしいですね。23時ショーと並んで小・中学生の「見てはいけない番組」リストに入っておりました。



今思えば『男たちの挽歌』は、全く香港映画に興味のなかった当時の私でも知っていた、数少ない作品の一つです。いい映画だと評判も高かったですね。
Unknown (テラダ)
2006-05-24 21:46:49
いつもお世話になっております。

11PMのレポート見てました。(笑)

確か女性のレポーターが發仔を紹介してたら、店の人たちが通りまで出て来てしまって、ちょっとした騒ぎになってましたね。「シネマシティ」の中にも入って、カール・マッカや石天なんかと談笑していたような記憶が・・・(違う番組かな?)



「男たちの挽歌」は、当時私が見に行った時は、800人ぐらいトコに、お客が10人もいなかったと思います。(悲)

でもおっしゃる通り、レンタルビデオで火が付いて、後に「かくし芸大会」で題材にされたり、高田純次主演で「大丈夫日記」がテレビでリメイクがされたりと(笑)、徐々に發仔の名前が知られるようになりましたよね。



「チャイニーズ~」は見に行ったのが、成人の日だったせいもあったのか、盛況でしたよ。パート2・3は悲惨でしたけどね。(笑)
>男たちの挽歌 (FREEMAN)
2006-05-25 20:49:18
亜美さん、コンサートのお話、貴重ですね。それはきっとレスリーの本音?かもしれませんが、この時期はレスリー自身、シネマシティとの関わりが強かったし、映画界の先輩は礼儀にもうるさいですからね。



藍*aiさん、「23時ショー」まで知ってるとなると、世代がわかってしまうかも(失礼)。当時は本当に映画業界内やマスコミでも話題になっていた作品だったんですが、映画を一般の人にみてもらうって、ほんと大変です。



テラダさん、どうもです。内容はほとんど覚えていないのですが、現地取材で連れて行っているので、いろんな紹介をしていると思いますが、誰かこの録画持っていないかなあと思っております。「チャイニーズ~」のお話はまた後日。

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