先週、NHK-BS2のミッドナイトステージ館で舞台『BIG BIZZ～宮原木材危機一髪！～』（2001年5月 スペース・ゼロ）を観ました。
後藤ひろひとさんのお芝居、ひさびさに観たなあ。
わたくし音楽にも疎いけど、演劇にはもっと疎い。
しかし、その昔、大熱中した劇団がひとつだけありました。
関西を拠点に活動している小劇団「遊気舎」です。
かつての座長で、作・演出もてがけていた後藤ひろひとさん（大王）が退団する直前くらいから見始めました。
芝居をやっていた友人に「おもしろいから！」とさそわれ、しぶしぶ観にいったのが、1995年の遊気舎本公演『ピロシキ』。
なんで「しぶしぶ」かというと、演劇にあんまり興味もなかったし、小劇団の独特のノリがいまいち苦手だったので。
大阪天王寺にあった近鉄アート館（まだあるのかな？）に友達数人と行ったのを、よくおぼえてます。大学から直行し、近くのマクドナルドで腹ごしらえして。
そうして、初めて観た遊気舎が・・・・・・空前絶後に、おもしろかった！！！！！
大人になってからあんなに笑ったのは、あの晩が初めてだったかも。
なつかしいなあ～
それ以来ハマりにハマって、本公演だけでなく客演とか、よその劇団とのコラボ企画ものとか、通えるかぎり通いました。
96年の遊気舎プロデュース『びろ～ん』、本公演の傑作『ダブリンの鐘つきカビ人間』、『イカつり海賊船』、忘れられない名舞台『じゃばら』、『人間風車』、『源八橋西詰』、『タッチャブルズ』・・・
どれもこれも、おもしろかった。なつかしいなあ～
もっとも、わたしが見始めたのはすでに後藤ひろひと時代の遊気舎の後期で、それ以前のさまざまな傑作は、悲しいかな観れていないんですけどね。
看板俳優の久保田浩さんという方がいて、「羽曳野の伊藤」というキテレツなキャラクターを毎回演じていました。
初めて見たときからわたしはこのキャラに完全にヤラれてしまい、久保田さんの大ファンになりました。
『びろ～ん』のときには、色紙持参でサインください攻撃。
色紙を持ってサッとどこかに行ってしまった久保田さん、戻ってくると出演者全員のサインをもらってきてくれてました。
なんてやさしいの～～～！いまじゃわが家の家宝です。
他にもTシャツにサインしてもらったものもあって、「家宝。着るべからず」って書いた袋に大切に入れて保管してあります。
アンケートに「久保田さん、結婚してください」って書いたのがなつかしい（笑）
「ピーボン音頭」のカセットも持ってるぞ！（ってこんなこと書いてわかってくれる人が何人いるんだろう・・・汗）
1997年には旗揚げから10周年を記念して、遊気舎の歴史をまとめた本が作られたのですが、もちろん持ってます。ひさしぶりにひっぱりだしてみたら、ほぼすべての劇団員さんにサインをもらっている・・・どんだけミーハーなんだ！
あと、何の公演のときだったか忘れましたが、芝居がハネたあとに天王寺駅で偶然後藤さんを見かけ、一緒に写真を撮ってもらったこともあります（いま写真は見当たらないが）。
後藤さんは歌もとってもお上手で、これまた何のイベントだったか忘れましたが、いまはなき扇町ミュージアムスクエア（いい劇場だった）でのミニリサイタルも見ました。エルビス・コステロの「Riot Act」を熱唱してたなあ。それを聴いて「コステロいいなあ」と思ってCD買ってみたり。
その後、コステロの来日コンサートへ行った時、後藤さんを見かけたのはびっくりでした（笑）
後藤さん、コステロの大ファンなんだよね。
後藤さん、川上大洋さんらのユニットPiperの公演、さらに大洋さん主宰の「ドナインシタイン博士の世紀末学会」、大田王など・・・よー行きました、あれこれと。
最近では、ネプチューンのホリケンさんの初主演舞台『みんな昔はリーだった』が後藤さんの作・演出でした。これ、観たかったんだけど行けなかった。
東京公演ではなんとタカさんが観に来ていたらしい！
わたしなんぞが言うようなことでもないんだけど、後藤ひろひと氏はすごい才能をもった劇作家／演出家です。
強烈で意味不明なギャグばかりでなく、物語に充満する寓話性とか、残酷な悪夢のような展開、現実と虚構が何層にもかさなりあう神話的世界に、毎回息をのみました。
そしてその中心には、ものすごく透徹した純粋さがあって、心をわしづかみにされる。
でも、けっして感傷にはながされない。
つい最近知ったのですが、『パコと魔法の絵本』という映画の原作は、後藤さんの舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子ＶＳザリガニ魔人』だったんですね！
中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』がわたし的にいまいちだったので、スルーしてしまってたんですが、そういうことならぜひDVDで観てみなければ。
今夜も、このあと0：40からNHK-BS2で『BIGGER BIZ』が放送されます。楽しみ♪
わたし自身の生活の変化もあり、後藤さんが完全に遊気舎をはなれたころから、徐々に舞台に足をむけなくなってしまいましたが、『Big Bizz』を観て、また後藤ひろひとの世界にふれたくなってきました。生でね。
そして、いまや久保田さんが座長をつとめる遊気舎も、次の10月公演を観に行こうと思ってます。
遊気舎ホームページ→http://www1.linkclub.or.jp/~yukisya/index.htm
後藤ひろひとオフィシャルサイト→http://goto.laff.jp/top/
Piperホームページ→http://www.piper-z.com/indexpc.htm
後藤ひろひとさんのお芝居、ひさびさに観たなあ。
わたくし音楽にも疎いけど、演劇にはもっと疎い。
しかし、その昔、大熱中した劇団がひとつだけありました。
関西を拠点に活動している小劇団「遊気舎」です。
かつての座長で、作・演出もてがけていた後藤ひろひとさん（大王）が退団する直前くらいから見始めました。
芝居をやっていた友人に「おもしろいから！」とさそわれ、しぶしぶ観にいったのが、1995年の遊気舎本公演『ピロシキ』。
なんで「しぶしぶ」かというと、演劇にあんまり興味もなかったし、小劇団の独特のノリがいまいち苦手だったので。
大阪天王寺にあった近鉄アート館（まだあるのかな？）に友達数人と行ったのを、よくおぼえてます。大学から直行し、近くのマクドナルドで腹ごしらえして。
そうして、初めて観た遊気舎が・・・・・・空前絶後に、おもしろかった！！！！！
大人になってからあんなに笑ったのは、あの晩が初めてだったかも。
なつかしいなあ～
それ以来ハマりにハマって、本公演だけでなく客演とか、よその劇団とのコラボ企画ものとか、通えるかぎり通いました。
96年の遊気舎プロデュース『びろ～ん』、本公演の傑作『ダブリンの鐘つきカビ人間』、『イカつり海賊船』、忘れられない名舞台『じゃばら』、『人間風車』、『源八橋西詰』、『タッチャブルズ』・・・
どれもこれも、おもしろかった。なつかしいなあ～
もっとも、わたしが見始めたのはすでに後藤ひろひと時代の遊気舎の後期で、それ以前のさまざまな傑作は、悲しいかな観れていないんですけどね。
看板俳優の久保田浩さんという方がいて、「羽曳野の伊藤」というキテレツなキャラクターを毎回演じていました。
初めて見たときからわたしはこのキャラに完全にヤラれてしまい、久保田さんの大ファンになりました。
『びろ～ん』のときには、色紙持参でサインください攻撃。
色紙を持ってサッとどこかに行ってしまった久保田さん、戻ってくると出演者全員のサインをもらってきてくれてました。
なんてやさしいの～～～！いまじゃわが家の家宝です。
他にもTシャツにサインしてもらったものもあって、「家宝。着るべからず」って書いた袋に大切に入れて保管してあります。
アンケートに「久保田さん、結婚してください」って書いたのがなつかしい（笑）
「ピーボン音頭」のカセットも持ってるぞ！（ってこんなこと書いてわかってくれる人が何人いるんだろう・・・汗）
1997年には旗揚げから10周年を記念して、遊気舎の歴史をまとめた本が作られたのですが、もちろん持ってます。ひさしぶりにひっぱりだしてみたら、ほぼすべての劇団員さんにサインをもらっている・・・どんだけミーハーなんだ！
あと、何の公演のときだったか忘れましたが、芝居がハネたあとに天王寺駅で偶然後藤さんを見かけ、一緒に写真を撮ってもらったこともあります（いま写真は見当たらないが）。
後藤さんは歌もとってもお上手で、これまた何のイベントだったか忘れましたが、いまはなき扇町ミュージアムスクエア（いい劇場だった）でのミニリサイタルも見ました。エルビス・コステロの「Riot Act」を熱唱してたなあ。それを聴いて「コステロいいなあ」と思ってCD買ってみたり。
その後、コステロの来日コンサートへ行った時、後藤さんを見かけたのはびっくりでした（笑）
後藤さん、コステロの大ファンなんだよね。
後藤さん、川上大洋さんらのユニットPiperの公演、さらに大洋さん主宰の「ドナインシタイン博士の世紀末学会」、大田王など・・・よー行きました、あれこれと。
最近では、ネプチューンのホリケンさんの初主演舞台『みんな昔はリーだった』が後藤さんの作・演出でした。これ、観たかったんだけど行けなかった。
東京公演ではなんとタカさんが観に来ていたらしい！
わたしなんぞが言うようなことでもないんだけど、後藤ひろひと氏はすごい才能をもった劇作家／演出家です。
強烈で意味不明なギャグばかりでなく、物語に充満する寓話性とか、残酷な悪夢のような展開、現実と虚構が何層にもかさなりあう神話的世界に、毎回息をのみました。
そしてその中心には、ものすごく透徹した純粋さがあって、心をわしづかみにされる。
でも、けっして感傷にはながされない。
つい最近知ったのですが、『パコと魔法の絵本』という映画の原作は、後藤さんの舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子ＶＳザリガニ魔人』だったんですね！
中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』がわたし的にいまいちだったので、スルーしてしまってたんですが、そういうことならぜひDVDで観てみなければ。
今夜も、このあと0：40からNHK-BS2で『BIGGER BIZ』が放送されます。楽しみ♪
わたし自身の生活の変化もあり、後藤さんが完全に遊気舎をはなれたころから、徐々に舞台に足をむけなくなってしまいましたが、『Big Bizz』を観て、また後藤ひろひとの世界にふれたくなってきました。生でね。
そして、いまや久保田さんが座長をつとめる遊気舎も、次の10月公演を観に行こうと思ってます。
遊気舎ホームページ→http://www1.linkclub.or.jp/~yukisya/index.htm
後藤ひろひとオフィシャルサイト→http://goto.laff.jp/top/
Piperホームページ→http://www.piper-z.com/indexpc.htm
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