古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

お休みのお知らせ

2023-07-02 09:53:30 | その他

2023年4月よりインスタグラムを始めました。

備忘録もかねており、閉鎖はいたしません。

長い間ご覧いただきありがとうございました。

もしご興味がおありでしたらこちらで引き続き、

https://instagram.com/takagiharuko1

よろしくお願いいたします。

 

 

 

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ひとつ修了

2021-03-29 08:00:00 | ルネッサンス・バロック音楽

久しぶりのブログ。すっかり春になったが、コロナ禍は相変わらず。

先日は3年通ったオルガンスクールの修了発表会であった。

前回は先生の選曲であったが、今回は挑戦したのはかねてからこれが

弾ければ満足だけど私の実力以上のバッハの名曲。先生の指導、励ましで

もしかして練習積めばできるかも、と楽観的になることにし、

今までになく真面目に練習した。

本番は見事に難所に落ち、失速したがどうにか持直して無事弾き終えた。

大オルガンともこれでお別れ。満足感と寂しさとを感じる。

翌日は久しぶりに合唱練習があり、参加者は半数以下で、マスク越し

に歌って気分一新。パレストリーナ、バード、、あらためて合唱の

楽しさも味わった。練習後は近くの井の頭公園へ散策。人は少なめ。

立ち入り禁止区域もある。

一人で歩くことが多いのだが仲間とのそぞろ歩きもよいものだ。

池を一周して、帰りにお茶でもしたいところだったがぐっと我慢。

 

そして今日は父の命日。発表会でいただいたお花を飾った。

 

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英国バロック②W.クロフト

2021-02-01 18:09:18 | ルネッサンス・バロック音楽

W.クロフトもパーチャム同様、リコーダー愛好家にとっては

ソナタト長調で有名だが、パーチャムに比べると情報は多い。

生没年も1678~1727となっており、J.ブロウに音楽教育を受け、

宮廷礼拝堂聖歌隊を指導し、J.ブロウの後任オルガニストとして

ウエストミンスター寺院に奉職、教会音楽も残し、、、という

順風満帆の作曲家人生を送ったようだ。

ト長調ソナタのファキシミリを探していたら、imslpのG.Fingerの所

の3つのソナタ(作曲者不詳)の楽譜の3つ目にあった。

1番目と3番目がクロフト作、2番目はG.Fingerらしいソナタがあり、これは

最近出会った曲のなかではかなりの佳品であった。

クロフトの「2本のフルート用6つのソナタの表紙」には

Seignr・ Papusによるフルートとバスのための素晴らしい独奏曲付き!と

あり、Papusとは誰かと思ったらJ.C.Pepusch であった。

Op 2a sonata Ⅱニ短調。

「おまけ」が目当て購入した人がどの位いたか知る由もないが

なんだか楽しくなるのだった。

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英国バロック①謎のA.パーチャム

2021-02-01 18:08:30 | ルネッサンス・バロック音楽

リコーダーの楽譜の整理をしがてらこれから吹きたい曲を

探していたら、あり過ぎてまたコピー楽譜の山が出来てしまった。

今年はまずイギリスバロックのリコーダーソナタのレパートリー

を増やそうと、昔買ったベーレンライターのホルトゥスムジクス

シリーズ①を見てみる。W.ウイリアムス、A.パーチャム、W.トッファムの

3曲が載っており、②③は持っていないが、ともにリコーダーソナタが

3曲ずつでW.クロフト、D.パーセル、R.ヴァレンタイン、J.ペイジブル2、

トッファムの別の曲で6曲。無料楽譜サイトで楽譜が手に入れられるので

出版されている曲でない他の曲を調べてみるのだが、パーチャムは

残念ながら有名なト長調のソナタの他に見当たらない。持っているCD

解説にもエニグマティック パーチャムと書かれてあるが、本当に謎

の作曲家のようだ。このソナタが入っているのが G.ビンガム編集の

「40のイギリスのエアと3つのソナタ」。これは2巻でG.フィンガーが

沢山収められており、同様の曲集が4巻まである。このビンガムという人に

ついても情報がなくわからない。

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リコーダーコンチェルトいろいろ

2021-01-13 21:26:30 | ルネッサンス・バロック音楽

今年初めのコンサートは平尾リコーダー工房40年周年記念の

コンサートだった。その日はちょうどマイナス・ワンの2回目だったので

マンチーニのリコーダー小編成コンチェルトを合わせてもらってから

会場の上野学園へ行った。

石橋メモリアルというと今のホールの前の時代にバッハコレギウムジャパン

の「マタイ」を聴きにはるばる仙台から行ったのを思い出す。あれから

もう30年位。5年ほど前?オノフリを聴きに行って以来かもしれない。

ランチタイムコンサートに数回行ったような気がする。パイプオルガンは

まだ聴かずじまい。

プログラムはリコーダーコンチェルト5曲とリコーダー&トラヴェルソ

コンチェルトを山岡氏初め、お馴染みの熟練のリコーダー奏者達が妙技を

披露。また楽器もすべて平尾工房によるものというのが稀有だろう。

ソプラノやソプラノリコーダーコンチェルトは超絶技巧の空虚な感じが

し私はあまり好まないのだがお客さんを沸かすには一番。

アルトリコーダーでのA・スカルラッティは音色の多彩さと深みが

伝わってきた。2つのテレマンのコンチェルトの前には曲に合わせた

プレリュードが演奏され素敵な趣向だった。

最後のテレマン縦横コンチェルトの最後のポーランド風のPrestoで

いやがおうにも盛り上がり(チェロが特に熱演)よい〆となった。

最前列の席だったのでアンコールで4人のリコーダー奏者が揃って

吹かれたときは飛沫大丈夫かと思ってしまった。はやく心配ない

世の中になってほしいものだ。

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ヴェルサイユ旧王室礼拝堂の大オルガン

2020-12-28 20:30:00 | ルネッサンス・バロック音楽

今年はオルガン練習を頑張ったので自分へのクリスマスプレゼントと

してオルガンDVDに決めた。

「ヴェルサイユ旧王室礼拝堂のオルガン」演奏:トン・コープマン

届いてすぐDVDプレーヤーにいれたが、音はすれどもいつまでたっても

画像がでないので欠陥商品かと思って調べたらCDであった。

でも今までCDが聴けるとは知らなかったのでよかった。

テレビのスピーカ―は、わが家の古いCDラジカセで聴くより

ずっと音質がいいのだ。

 

CDのプログラムはクレランボーの2組曲に(1710年出版)

L&F・クープラン、ダカンのノエル3曲にどういうわけか

バッハの名コラール前奏曲(BWV639)が入っている。

当初コープマンの希望曲はフランス語の題名のあるバッハの

ファンタジアト長調BWV572だったそうだが、これをフランスのオルガン

組曲にみられる、プラン・ジュストップで弾くということにスタッフの

合意を得られずコラールに差し替えられたそうだ。耳慣れない響きに

賛否両論あったのだろう、、でも聴いてみたかった気もする。

BWV639はいい曲だけどこのプラグラムの中では違和感を覚える。

 

解説によれば1710年のオルガン落成記念コンサートでは

F・クープランが演奏したという。プログラムは何だったのだろう?

その後幾たびの改築や修復で当初の設計とかけ離れたところ、

1710年の状態に戻そうと1994~5年再建造が行われ、

今は亡き、ミシェル・シャピュイが落成記念演奏をした

 

最近このオルガンを使ってのCDが次々と発売された。

1721年王室礼拝堂のオルガニストのダンドリュー(1682~1738)

の作品集やバロックの名曲集など。

来年2月のコープマンのチェンバロ・コンサートが中止の知らせ

がきた。

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2021年私の必見美術展

2020-12-14 16:26:25 | 展覧会

例年通り、「2021年美術展」を買った。

来年の春以降無事開催されることを祈りつつ、

①トライアローグ  開催中~2月28日 横浜美術館

②田中一村     1月5日~2月8日 千葉美術館

③コンスタブル   2月20日~5月30日 三菱一号館

④モンドリアン   3月23日~6月6日  SOMPO

⑤聖林寺十一面観音 6月22日~9月2日  東京国立博物館

⑥マティス     9月15日~12月13日国立新美術館

⑦川瀬巴水     10月2日~12月26日SOMPO

⑧民藝の100年  10月26日~22年2月13日東京国立近代美術館

 

中でも十一面観音像は奈良まで行ってみるべきとは思うが是非見たい。

 

 

 

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活力と慰め

2020-12-14 16:25:50 | クラシック音楽

今年も半月を残すこととなった。

年初め、シフのベートーヴェンピアノコンチェルト1&5番の

放映があった。そして昨夜はアルゲリッチでまた1番を聴き、

これ以上の演奏はないかと思えるくらい素晴らしかった。

そのあとは3重コンチェルト、昔からどこがいいのかよく

わからない曲と思っていた曲。名手3人{ムター、ヨーヨー・マ、

バレンボイムピアノ&指揮}なので聴いてはみたが、やはり

ソロが3種の変な曲だなという印象はぬぐえなかった。

このメンバーで最近CDも出ていた。ついでに40年前に出たCDも検索。

ムター、ヨーヨー・マは同じだがピアノ:マーク・ゼルツァー 

指揮:カラヤン

どうせならバレンボイムは指揮だけにしてもらって、

ピアノはゼルツァーで聴いてみたかったと思ったが。

 

先日バッハコレギウムで聴いた「運命」もこのご時世もあり、

音楽がもたらす活力を、あらためて感じた。この時演奏されたもう一つ

の曲は「ハ長調ミサ」。存在さえ知らなかった曲だった。それほど

傑作とは思えなかったが、人の声に癒された。合唱と言えば

12月初め、東京カテドラル大聖堂で開催された、コンサート

「Consolation」慰め

文字通りしばし心穏やかになれる選曲と演奏で今年忘れられない

コンサートになった。

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今年の柚子は

2020-11-17 09:36:20 | 庭の植物

斜め向かいの家で足場が組まれ、解体が始まった。白い布で

すっぽり覆われているので中で何が行われているかわからない。

母より少し年下の高齢の女性が長いこと一人で住んでいたのだが

だんだん窓が開かなくなり、ゴミ出しで会うこともなくなっていて

気にはなっていた。施設にでも入られたのだろうか?

昔の面影を残す家が次々と解体され、というわが家もそうだが、

様変わりをしていく。この界隈ではわが家の隣の家が最古となった。

ここには古い大きな木が多く、わが家に落ちてくる落ち葉掃きが結構

大変なのだが木々は借景にもなっていてこれがなかったらさぞ殺風景に

なってしまうだろうと思う。

 

今年の柚子の収穫時期となった。昨年の豊作に比べると一昨年並みの

30個。葉が込み合ってきて剪定をするにも棘が鋭くて軍手をはめて

いても刺される。今年は貝殻ムシがレモンの木についてしまい、

そのせいか実が大きくならないのだが、柚子の枝にもペンキを塗ったような

白い粒がところどころに。気持ちが悪いのでどんどん切ってしまった。

昨年は実を絞って冷凍にし、猛暑の飲み物に重宝した。皮の砂糖煮はまだ

残っている。フルーツケーキでも大量に作らないとなかなかなくならない。

 

いいニュースを聞いた。宮城県美術館の移転計画がなくなったのだ。

最初移転計画を聞いた時は唖然とした。県民の皆さんの反対運動の高まり

により16日県知事が計画断念したとのことだ。

宮城県美術館は環境も建築もこれ以上のところは少ないと思えるほど。

仙台在住中は良く行った。コンサートもたまに開かれ、古楽系もあった。

1981年開館なので40年近くになる。老朽化による改修が必要

だそうだが、これからもあの場所に建っていると思うと嬉しくなった。

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哀歌

2020-10-27 18:00:00 | ルネッサンス・バロック音楽

昨朝の「古楽の楽しみ」はタリス特集で、タリス以外にもW.バード作の

タリスへの哀歌 「Ye Sacred Muses 」も紹介された。

放送はカウンターテナー(マイケル・チャンス、懐かしい)とヴィオール

コンソートでの演奏だった。

よさそうな曲だったので楽譜を調べてみたら5声の合唱用楽譜もあった。

曲の終わりの方はTallis is dead, and music diesというフレーズが何回も

繰り返され、歌っていて辛くなりそうだ。リコーダーコンソートでも

よいかもしれない。

哀歌、挽歌など故人を偲ぶ曲には名曲が多い。

ジョスカン・デ・プレの「オケゲムへの挽歌」、スペインの

アロンソ・ロボの「竪琴、悲しみの調べに合わせ」は大好きな曲だ。

ロボはクラシック倶楽部の再放送でタリススコラーズが歌ったのを

偶然聴いてラッキーだった。

鍵盤曲ではフローベルガーやルイ・クープラン曲もいずれもこの上

なく悲しく美しい。

 

先日W.バードの「ネヴィル夫人のグラウンド」をチェンバロのコンサート

で聴き、素晴らしい演奏に刺激を受け、バードのDVDを見直したり、

フィッツウイリアム・ヴァージナル曲集を取り出してきた。何しろ曲数が

300近くもあり、選ぶのも大変。ドーヴァー版2巻の巻末に1.2巻

全曲の索引があるので助かる。バードを初め、G.ファーナビ―、ブルの

掲載数が多く、この3人で半分を占める。数曲という作曲家も多く、合唱曲

でお馴染みの名前もあるが、聞いたことのない作曲家もいる。

曲を収集したといわれる、F・トレージャンの名前を冠した曲はバード、

P.フィリップス、にある。父親もF.トレージャンなので2人はElder,Younger

で区別している。

W.ティスダール作「Pavana Chromatica 」Mrs . Katherin Tregian Pavenと

いう曲を見つけた。Katherinは F.Tregian younger からみるとお祖母さんに

あたるようだがティスダールとの関連はよくわからない。一種の哀歌

なのだろうか、、。臨時記号が多くてわかりにくい曲であった。

ティスダールの曲はフィッツ・ウイリアム曲集に5曲載っている。

ヴァージナル曲集は他にもたくさんあるのでいろいろ試し弾きして

レパートリーを増やしたくなった。ヴァージナル曲を弾くとチェンバロを

始めたころを思い出し、初心にかえる気持ちになる。

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フレンチバロック オルガン

2020-09-29 11:26:30 | ルネッサンス・バロック音楽

オルガン練習ではしばらく北ドイツバロック曲ばかり選んでいたが、

実力不相応のバッハの名曲に挑戦してみることにした。

四苦八苦している私をみて、オルガンの先生が「フランスのバロックも

弾いてみませんか?」と言われ、気分転換になるかも、とバッハと並行して

練習することにした。

入門曲として選ばれたのはジャン=アダム ギランの「プレリュード」。

最近出版された手引き書「オルガン奏法」に載っている曲だ。

チェンバロで馴染んでるフランスの鍵盤曲ではあるがオルガンとなると

全然違う。他の曲も弾きたくなって調べ始めた。足鍵盤で苦労することも

少なさそうだし。

そんな中、今朝の「古楽の楽しみ」は待ってました、という曲ばかり。

ボワヴァン、ギラン、クレランボー、G・コレット、デュ・マージュ

のオルガン曲を聴けた。この中ではギランの曲は組曲4つが残っている

だけで「オルガンの芸術」によればドイツ出身?身元不明と書かれてしまっている。

今日の解説ではドイツ生まれ、1702年にパリにきて1707年出版の

4つの組曲は師のルイ・マルシャンに献呈されているそうだ。

同じくマルシャンの弟子 デュ マージュの曲もなかなか良かった。

早速imslpでゲット。もう弾いているのだから便利すぎる世の中。

この「オルガンの芸術」昨年出た本で手元にあると心強い本。

 

 

 

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生のマイナスワン

2020-09-23 12:07:20 | ルネッサンス・バロック音楽

敬老の日がいまだに9月15日という気がしている私だが

今年は21日だった。以前はこの時期よく両親へのプレゼントを

あれこれ考えながらお店をうろついたものだった。

少しずつ古楽コンサートやイヴェントも開催されるようになったが

アンサンブルをしてクラスターが起きてしまったら、、と思うと

万全の対策をしても一抹の不安がは残る。わが家のアンサンブル会も

いつになったらできるのか、、、。待ち遠しい。

そんな中、21日、古楽愛好家向けのマイナスワンのアンサンブルに

参加した。欲張ってテレマンのトリオソナタを2曲エントリー

してプロのヴァイオリンとチェンバロとあわせてもらい、満たされた

時を過ごした。ソロ曲と違い、もう一つの旋律楽器の音を聴きながら

リコーダーがどう入っていこうかといろいろ対策を考えていたのだが

実際に曲が始まったら、あまり迷わず曲の流れに沿って無心に吹いていた。

技術的には危ういところが何か所もあったけど全体的にはトリオ

として3人の絡み合いも味わえて、支えて下さったお二人の奏者に

感謝であった。またこういう企画があると練習にも目標ができて

よいと思った。帰り道、敬老の日に、亡き母の誕生日もあるし、と

自分にお花を奮発。

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展覧会行き

2020-07-29 12:03:30 | 展覧会

新コロナの感染者数が増えてきて、心配な毎日。

久しぶりに上野にナショナルギャリー展を見に行った。

上野は2月の都美術館のハマス・ホイ以来になる。

再開催日が決まり、日時指定券を予約するにあたり

7月下旬は少しは収まっているのでは、と楽観していた。

少し迷いもあったがこれから先もどうなるかわからないので

思い切って行った。

上野駅公園口が、目の前が文化会館という馴染みの光景から

西洋美術館前の通りが見渡せるように変わっていた。

初来日ばかりそれも選りすぐりの61点はイタリア・ルネッサンス、

オランダ絵画の黄金時代、ヴァン・ダイクとイギリス肖像画、

グランド・ツァー、スペイン絵画、風景画とピクチャレスク、

イギリスにおけるフランス近代美術受容という7つのジャンルに

分けられ、個人の収集から始まったコレクションが現在のかくも

膨大なコレクションに拡大していった様子がわかった。

今回はなかでも見たいと思っていた、レンブラント、フェルメール

スラバラン、ムリーリョ、カナレットの実物を見られてよかったが

他にも未知のカルロ・クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」、

ジョン・コンスタブルの「レイノルズ記念碑」

ターナーの「ポリュフュモスを嘲るオデュッセウス」

コローの「西方より望むアヴィニヨン」

セザンヌの「ロザリオを持つ老女」

などが特に印象に残った。

フェルメールの最後の絵と言われている「ヴァージナルの前に座る女」は

大昔ロンドンのナショナルギャラリーで観たときは以前来日した

「ヴァージナルの前に立つ女」と並べて展示されていた。その時が

フェルメールを見た最初であった。音声ガイドにはBGMとして

『シュザンヌはある日』[シュザンヌ・ファン・ソルトの鍵盤音楽帳より]

が使われていた。昨年のブログにも書いていたのを発見。

https://blog.goo.ne.jp/euterpeparnassus/d/20190529

 

 

 

 

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Amoroso

2020-06-11 22:55:55 | ルネッサンス・バロック音楽

外出自粛中は持っているCDをじっくり聴こうと思っていたが、

やはり新しいCDも欲しくなる。一時に比べてリコーダーのCDを買うことが

少なくなり、かわりにオルガンCDが増えてしまった。

そんな中での最近買ったリコーダーCD2つ。いずれもナポリつながり。

これから梅雨の季節、鬱陶しさを吹き飛ばしてくれそうだ。

 

ナポリのバロックリコーダー曲というとやはりまず F.マンチーニ

だろう。「AMOROSO」と題されたCD。少し前「古楽の楽しみ」でとりあげられ

好みの演奏だったのでじっくり聴いてみたくなり、中古で注文。マンチーニの

ソロソナタばかり6曲。リコーダー奏者は知らなかったが13年前の録音で

リュートは野入さん、チェンバロもなかなかいい感じ。

 

ナポリのリコーダーコンチェルトは Re・バルト・ク―ンの1725年ナポリ写本より

A.スカルラッテイ4、D.サッリ1、F.マンチーニ3曲の計8曲が収められているCDを

持っているが、この新しいCDはナポリ縁の7人の作曲家による1曲ずつになって

おり、有名どころだけでなくマイナー作曲家も含まれており、興味深い。

ソロリコーダー、2台のヴァイオリン、チェロ、テオルボ&ギター、チェンバロの6名。

リコーダーコンチェルトの超絶技巧のイメージとは違って小編成の室内楽的親しみを

感じる心地よい音楽になっている。

今回G.B.Mele(1704~1752以降)という作曲家を初めて知った。解説によれば

1736年にスペインに渡り、フェリペ5世、フェルディナンド6世のもとでオペラ作曲家、

指揮者として活躍し、1752年ナポリに戻るが、その後は消息不明という謎めいた人物。

ここに収められた協奏曲がスペインに渡る前の唯一の作品のようだが、いつの日か

発見されるということもあるかもしれない。

ドメニコ・スカルラッティ以外にも同時期スペインに渡った作曲家はいるのだろうか?と

カークパトリック著の「スカルラッティ」を久々に開いてみた。

この本によると、かのファリネッリがマドリッドに到着した1737年以降、イタリアオペラが

大変な勢いを得て、劇場も再建され、イタリア人の3人作曲家はマドリッドの劇場音楽

を殆ど独占しており、その中にメーレもいたそうだ。イタリアとスペインはさして遠く

ないから行き来もあったのだろう。

amoroso(愛情込めて)という標記はマンチーニの1番のソナタや、コンチェルト6番

の一楽章(いずれもd-moll)につけられていることで印象に残っていたが、

バルベッラ、サッロのコンチェルトにも使われていることがわかった。

ナポリ人の熱い気質?にあうのかもしれない。

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パスピエ

2020-05-24 14:13:11 | ルネッサンス・バロック音楽

大昔、「パスピエ」はどんな舞曲かも知らないでドビュッシーの曲を弾いていた。

「月の光」が単独で超有名になってしまった「ベルガマスク組曲の」の第4曲終曲だ。

プレリュード、メヌエット、月の光、そしてパスピエ。軽快な洒落た4分の4拍子。

パスピエという言葉からは軽い、甘い、ような印象が感じ取られるが、

「フランス・ルネッサンス舞踏紀行」とトン・コープマンの「バロック音楽談義」

を本棚から取り出した。両方とも通して読んではないのだが、たまに役立つ。

・・パスピエはガボットともにフランス・ブルターニュ地方の伝統の踊りで、ガボットは

海岸地方、パスピエは山地の踊りであり、速く軽やかなもので、翔ぶようにと表現され・・

またステップを「子猫が前足を掻くように」という。なるほど。

トン・コープマンの方は17,18世紀の8人の音楽家による定義を簡単に紹介しており、

その中のマッテゾンによると「パスピエは、速い楽曲にふさわしく、本質的に軽率さを

表現している[完全なる楽長]」。軽率とは!

いずれもメヌエットより早いとか活発という定義が多かった。

 

バッハの鍵盤楽曲では「フランス風序曲」のパスピエ1.2が思い浮かぶ。

1はこの序曲はロ短調だが、2が同主調のロ長調というの珍しい組み合わせ。

おまけに2つは曲想も極端に違うので戸惑ってしまう。ダカーポで1に戻るのは

パルティータなどにみられるメヌエット1.2と同じ。 初校はロ短調ではなくて

ハ短調版があり、ベーレンライター原典版の楽譜にはBWV831a として載っている。

こちらだとハ短調、ハ長調の組み合わせになり、2はロ長調のシャープ5つから

何もなしのハ長調ということになり、思わずこれでいいのか、とのけぞる。

 

緊急事態宣言期間中にパルティータ、平均律1.2巻の中から数曲、プレリュードとフーガ

2曲の手鍵盤のみをさらう目標をたてたが、どうやら目標達成する前に解除され

そうになった。家籠り中はいつになく練習できてよかった。

この先はまだわからないがともかく喜ばしい。

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