フィンランドの古楽器奏者というとルオヤラン-ミッコラ(Vg)と
アーポ・ハッキネン(Cem)くらいしか思い浮かばない。
持っているCDのF.クープランのガンバ曲では通奏低音奏者として
とても魅力的で、いつかソロを聴いてみたいと思っていた。
そのハッキネンのチェンバロ・ソロコンサートに行った。
先日のイヴ・レヒシュタイナーと同じく武蔵野文化会館。
使用楽器も同じミートケモデルのジャーマン・チェンバロだが製作者は
ヤン・カールスベク。こちらの楽器も繊細かつタフな楽器だった。
プログラムはオールバッハでそれもマイナー曲ばかり。
バッハ真作かどうかわからないせいか演奏される機会が
少ない曲が多かったので初めて聴く曲もあり、マイナー好きに
とっては実に刺激的だったし、奏者は40歳前にして熟成していて
巧みな演奏を聴かせた。
組曲イ短調BWV818は大分前レオンハルトが来日した時に
初めて聴き、それから私のレパートリーになった。なかでも
「サラバンド」はとても気に入っている。ハッキネンのテンポが
私にはちょっと速すぎた。最後に演奏された組曲もフランス組曲
風であったが、終曲のジグはなくメヌエット終わりだった。たまに
こういうのがある。
幻想曲ハ短調BWV906は未完のフーガがついているせいか単独で
演奏されることもあり、ハッキネンもファンタジーのみだった。
この曲は大昔グールドのピアノで初めてきいたが、シュタイヤーの
チェンバロで聴いたら煌びやかで曲の印象が違って驚いた。
フーガの途中でばっさり音がなくなるときは「フーガの技法」を
思い出してしまい、いつ聴いてもが胸が詰まりそうになって
しばし放心状態になってしまう・・。
アンコールでは小プレリュードの佳品とBWV906がまた再演された。
バッハの「落穂ひろい」を聴かせてもらって、また弾いてみたい
曲が増えてしまった。
アーポ・ハッキネン(Cem)くらいしか思い浮かばない。
持っているCDのF.クープランのガンバ曲では通奏低音奏者として
とても魅力的で、いつかソロを聴いてみたいと思っていた。
そのハッキネンのチェンバロ・ソロコンサートに行った。
先日のイヴ・レヒシュタイナーと同じく武蔵野文化会館。
使用楽器も同じミートケモデルのジャーマン・チェンバロだが製作者は
ヤン・カールスベク。こちらの楽器も繊細かつタフな楽器だった。
プログラムはオールバッハでそれもマイナー曲ばかり。
バッハ真作かどうかわからないせいか演奏される機会が
少ない曲が多かったので初めて聴く曲もあり、マイナー好きに
とっては実に刺激的だったし、奏者は40歳前にして熟成していて
巧みな演奏を聴かせた。
組曲イ短調BWV818は大分前レオンハルトが来日した時に
初めて聴き、それから私のレパートリーになった。なかでも
「サラバンド」はとても気に入っている。ハッキネンのテンポが
私にはちょっと速すぎた。最後に演奏された組曲もフランス組曲
風であったが、終曲のジグはなくメヌエット終わりだった。たまに
こういうのがある。
幻想曲ハ短調BWV906は未完のフーガがついているせいか単独で
演奏されることもあり、ハッキネンもファンタジーのみだった。
この曲は大昔グールドのピアノで初めてきいたが、シュタイヤーの
チェンバロで聴いたら煌びやかで曲の印象が違って驚いた。
フーガの途中でばっさり音がなくなるときは「フーガの技法」を
思い出してしまい、いつ聴いてもが胸が詰まりそうになって
しばし放心状態になってしまう・・。
アンコールでは小プレリュードの佳品とBWV906がまた再演された。
バッハの「落穂ひろい」を聴かせてもらって、また弾いてみたい
曲が増えてしまった。