古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

秋になり、ガンバ

2019-10-17 10:11:00 | ルネッサンス・バロック音楽

 今年は金木犀の開花が遅いと思っていたら、台風が過ぎ去りようやく

匂いに気が付いた。外出の際に、最寄り駅まで約20分歩く習慣が

暑さのためすっかり崩れてきてしまったのでまた歩くことに。

少し回り道して巨大な金木犀のある公園に寄った。満開なのだが

あの息苦しくなるような匂いがあまりしないのが不思議だった。

 

昨夜はクリストフ・ルセとガンバ酒井淳、マリオン・マルティノ のアンサンブルを聴きに行った。

会場が銀座のヤマハホールでよく行く古楽コンサートの会場としては我が家からは

かなり遠く、寄る年波に少し億劫だったがやはり聴きたいという思いが強くなった。

以前は、ここの楽譜売り場で物色するのが楽しみだったが、今はここで楽譜を買うことは

まずなくなってしまった。

 

さてマレのガンバ曲とフォルクレのクラヴサン曲(といってもガンバ曲の編曲)

のプログラムでガンバのお二人は初めて実演を聴いた。

恐らく曲を細部まで読み込んだ結果なのだろう、奇を衒うことなく音楽の

流れに自然に添って演奏者と楽器が一体となった演奏だった。

チェンバロソロはフォルクレ(組曲1番二短調)だけあってチェンバロ

が気の毒になるほど酷使されたが、「La Cottin」は安らぐひと時だった。

最後の「La Couperin」が弾かれなかったのは何故かわからないが、そういえば

チェンバロ奏者のK氏はこの曲は要らない、と言われたことを思い出した。

「La Portugaise」で盛り上がったまま終わったほうがいいのか・・・

今回ガンバ奏者の脱力の見事さを見、聴き、、楽器を演奏する人は脱力の重要さを

あらためて感じたのではないかと思った。 

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