古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

海軍さんのトランペット

2011-08-04 07:46:40 | ルネッサンス・バロック音楽
「古楽の楽しみ」今週は「古楽器のたのしみ」でもある。今週一体いくつの
古楽器が出て来たか・・楽器群もぜひ見てみたいものだ。
実物はかなわなくてもこの頃はYoutube でこの方面はかなり充実。

今日は「トロンバ・マリーナ」が使用された、リュリの「町人貴族」
からメヌエットが放送された。
モリエールの戯曲「町人貴族」の記憶が蘇ってきた。
大金持ちのジュールダン氏が音楽と先生、ダンスの先生に稽古を
つけてもらう場面に登場。

音楽の先生:「・・伴奏として低音(バス)の六弦琴(ヴィオール)一堤
       テオルブ一堤、持続低音* のためにクラヴサン一台、
       リトルネロを弾くヴァイオリンが二堤」
ジュールダン氏:「それに海軍さんのトランペット(註17・8世紀に使用された
       一弦琴の一種)も入れなきゃなりませんな・・・」
                   =岩波文庫より=

         *持続低音と訳されているのは通奏低音バッソコンティヌオ

一弦琴の楽器がなぜトランペットなのだろうと不思議に思ったのだった。
それに海軍さんという訳もよくわからない。
固有名詞は無理に訳さないで原語のままでいいと思うのだが。

メムリンクの『奏楽天使』にも。左から2番目が「トロンバ・マリーナ」
2m近くもあるものもあるそうだが、これは大分小型のようだ。



      


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルセのFM放送 | トップ | 七夕コンサート無事終了 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。