古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

D.スカルラッティ ソナタK555

2015-10-23 18:20:00 | ルネッサンス・バロック音楽
「古楽の楽しみ」一週間のうち月曜日から木曜日までは
テーマがあり、金曜日はリクエストなので選曲もまちまちで
この曲のあとにこれを聴くのか・・と耳がついていかない。
一つ一つはいい曲なのだが今日はいわば食べ合わせの悪い
プログラムだった。

放送のあった、スカルラッティ2曲のうちK380は有名な曲で
ピアノ演奏でもよく聴いている気がする。
ピアノのリサイタルには殆ど行かないのでわからないが、
昔はよくスカルラッティを最初に2~3曲持ってくる、
あるいはアンコールに、ということがよくあった。
ピアノレパートリーには入るもののメインにはなり得ないと
いう位置だ。チェンバロの場合はピアノでお馴染みのを意識したような
プログラムの他、イタリアものの流れのなか、あるいは
ポルトガル、スペインつながりで選ばれるが、チェンバロの
珠玉のレパートリーを知ってしまうとわざわざスカルラッティを
弾く気になれない私。
時折ハープやギターなどでスカルラッティを聴くと独特の
曲想が面白いとは思うのだが・・・。
555曲もあるチェンバロソナタのうち弾いたことがあるのは
多分20曲にも満たないだろう。

今日放送のもう一曲、K480も全く知らない曲だった。
スカルラッティが仕えたポルトガル王女の練習曲として書かれた
ということを証明するような4拍子のリズムとスケールの練習のため
無理やり作ったようなあまり面白みのない曲だった。
市販されている楽譜は選曲集が多い。無料サイトでは555曲
すべてが載っていてK1は知っていたが、K555はどんな曲か
と調べてみたらヘ短調のなかなかいい曲だった。
二曲一組で弾くという慣習があるのでK554も探してみると
K555同様技術的には難易度高くなく、2段鍵盤を駆使した
まあまあの曲だった。最高音はFがあり、鍵盤ギリギリで
間に合ったのも何か嬉しい。
数ある中から気に入った曲をみつけるのは大変そうだが、
きっとありそうな気がしてきた。









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