台風シグナル８の香港

台風が香港を直撃しました。香港は狭いところなのですが、台風の進路に当たることが意外と多くて毎年数回台風の接近があります。

こちらの気象庁に当たる香港天文台は台風が近づくと警報を発します。基本的にシグナル１、シグナル３、シグナル８以上の三段階です。シグナル３では幼稚園が休みになる程度ですが、これがシグナル８になるとがらっと変わってきます。すべての学校が休みとなり役所や銀行も休業となり、フェリーやバス、トラムも運休となってしまいます。なので、民間企業も自動的に休日という慣例になっています。このとき開いているのは一部のスーパーとコンビ二ぐらいになってしまいますから経済がほとんどストップということになります。
台風が遠ざかってシグナル８からシグナル３にレベルダウンすると、その2時間後ぐらいから徐々に日常の状態に復帰していきます。なので、天文台もシグナルの変更には気を使っていて、たとえば午前8時前にシグナル８になれば午前中休み確定で、午後1時過ぎになってもシグナル8であれば、全日休みという仕組みです。逆に正午にシグナル8が解除になると午後から出勤という具合です。

私の職場は日本と連動しているので台風は関係なし、シグナル8以上でも出勤です。なのでわずかに動いている地下鉄を使って出社し、ほとんど人のいないビルの中で仕事をすることになりました。

今回は午後1時前にシグナル８が解除されたので、午後になってようやく車が動き始め町の喧騒が戻ってきました。