日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

格安航空という選択肢

2010-03-30 | タイ 旅行
ちょっとした賭け、でもあった。
金曜日の仕事が終わってからこの便に乗るには少なくとも18時までに業務を終わらせる必要があったからだ。

香港バンコク間には1日当たり数便の格安航空便が飛んでいるのだが、これまでは手持ちのマイレージカードの対象外であることと、すべてがインターネットでの処理、決済であることに不安があったので機会がなかった。

ところが、今回は予定した他社便の席が確保できなかったので、ほぼ同時刻に出発するタイ航空便と比べて5000円程度安かったのでエアアジアのチケットを予約したのだった。

エアアジア便は、食事や飲み物、音楽や映画の無料サービスがなく機内預けの荷物の重量制限が厳しい代わりに、料金が安い。音楽や映画はなくても2時間半のフライトなら退屈するということもないし、4日間の旅なので荷物も小さいキャリーケースで十分だ、そう考えて選んだのだった。

だが、見込み違いの落とし穴が。チェックインの時間だ。タイ航空だと空港鉄道の駅でチェックインが出来るので出発の2時間前までに駅に着けば間に合うというつもりでいた。しかし、格安航空には駅でのチェックインサービスはなくて空港のカウンターまで行かないとダメだとあとでわかった。
そのため当初よりも30分早めに職場を出ないとならなくなった。
搭乗日の1週間ぐらい前ぐらいから急に仕事が忙しくなり定時に終了しない日が出てきた。当日は午後までひやひやしながらの業務だった。搭乗が1週間ずれていたら確実に、アウトだったのだ。

さて、実際の機内である。搭乗してみると、飛行機というよりは高速バスという趣だ。黒いシートは掃除しやすいように合成皮革製で、背もたれの角度がややきつかった。試しに注文した有料の機内食は90バーツ(300円弱)と値段こそそこそこだったが、開けてみると炒めたご飯のうえに小さな肉がいくつか乗っているだけの貧弱なものだったし、小さなペットボトルの水が40バーツもするのは割高だ。

5000円という差額から考えると、この時間帯でのエアアジアの利用はまず次回はないだろう。サービスや設備の貧弱性というよりは、時簡に追われひやひやしながら仕事をするというのが、第一の理由である。

赤いおまつり

2010-03-27 | タイ 旅行
呼び込みをしてくるタクシーの運転手、リアカーをひっぱって果物を売る人、路肩で客待ちをしているバイクタクシーの兄ちゃんたち…いつもと変わらない光景なのだけれど、ずいぶんと久しぶりにこの街に来たように感じてしまいます。

それはたぶん気候のせい。というのも、このところいつ訪れても、南国であるはずのバンコクなのに、夜は必ずクーラーのスイッチを切って寝るほど、気温が高くなかったからです。
ところが、忘れていた暑さが戻ってきたのですね。5分も歩けば汗ばむほど。これがこの街の素のような気がします。

大通りのほうからけたたましい音が聞こえてきました。クラクションが絶叫しているよう。でもその鳴らし方から渋滞とか事故とではないようです。いずれにしても耳によくない騒音です。

しばらくして、お参りに出かけるために大通りに出てみると、騒ぎの元はバイクや軽トラックの車列であることがわかりました。西方向に向かって断続的に続いていました。音量は先ほどよりは小さくなっていましたが、軽トラックの荷台に乗った人たちは、気勢をあげたり、大音量で音楽を流したりしてお祭り騒ぎ状態です。

なにかのお祭りなんでしょうが、それにしてはクラクションの鳴らし方がひどい。車やバイクには赤い旗がたなびき、軽トラックの人たちも赤い服を着ていました。沿道では何人かの人がやっぱり赤い旗をを、車列が通過するたびに振り回して、まるで駅伝大会の応援のようです。

その後、電車に乗って数駅先で下車したのですが、そこでもまだ赤い騒ぎは続いていました。歩道橋の上からちょっとのぞいてみると、軽トラックの人たちがこっちに向かって手を振っていました。

いったい何のお祭りだったんでしょうか。

ヌーディーガン

2010-03-17 | 香港 催事
「タッツ、ターン ヒュルヒュルヒュー」
空をつんざくような響きに一瞬たじろいだ。
「いきなりかよー。すげえ音。写真撮るのわすれちゃったよ。」

ヌーディーガン(午砲)は、正午を知らせる合図だ。小説にも取り上げられ、ガイドブックにも載っているが、訪れる人は他の観光名所に比べて格段に少ない。その少ない中の半分以上が日本人だ。
この午砲の伝統は日本占領時代を除き毎日続いているそうだ。11時50分過ぎ、砲手が海軍式速射砲というライフルのような砲に弾をこめる。いったん後ろに下がって待機してその間に腕時計をちらちら。そろそろという段になってゆったりとした動作で前に進み手前にある鐘をチリンと鳴らす。ここで見学者たちはいよいよ始まるなと意気込むのだが、砲手のおじさんは相変わらず緩慢な動作で前に進みそのまま引き金を引いてしまった。
何らかの合図あるべしと勝手に思い込んでいたほとんどの人は轟音にあっけに取られ、ああ終わっちゃったの?という驚きと轟音のものすごさにたじろいでいる間に、手もとのカメラのシャッターを押し忘れてしまったことに気づくようだ。
何もなかったかのようにひと仕事を終えたおじさんは、砲への入口への鍵を開けてくれてその後は見学自由になる。

午砲は海岸線に位置しているのだが、繁華街との間には広い自動車専用道路が立ちふさがっている。たどり着くにはワールドトレードセンター脇にある地下駐車場への階段を降り、むき出しの水道管が通じている狭い通路を渡っていかねばならない。とてもわかりにくい。

毎日ではあるが、正午の一瞬だけ、それもわかりにくい場所ということも見学者が少ない理由でもあるのだろう。

昼食の定番

2010-03-13 | 香港 食べ物
事務所の入っているビルにファーストフードの店があって、週に一回はここを利用している。持ち帰り弁当とファミリーレストランがくっついているような形になっていて、昼時だけ持ち帰りの専用メニューが登場する。

ほとんどのメニューは日替わりだ。だが、私の口に合うものはそれほど多くない。炒麺だったらだいたい食べられるし、炒飯だったら大歓迎なのだが、この両方ともない場合がある。
そんなときに注文するのが、定番メニューの叉焼飯(BBQポーク)であります。白いご飯の上に、焼いた豚さんの肉をトントンと刻んで入れ、菜っ葉の素揚げをチョイとのせて、特製のたれをかければ、ハイ出来上がりです。

天丼やうな重のように、このたれだけでもご飯が食べられます。

というわけで、数少ない私の食べられる外食メニューなのであります。

香港 下町のおまつり

2010-03-10 | 香港 催事
香港でも日本やタイ同様、寺社の記念日にはまつりが行われ、芸能が奉納される。
九龍の下町にある洪聖廟では、洪聖の誕生日とされる陰暦の2月13日に毎年祭事が行われている。廟一帯の道路が歩行者天国になり、出店が軒を連ねるさまは、日本の朝顔市やほおづき市のようだ。

交差点に設けられたステージでは踊りなど多くの演目が組まれていた。この時間帯は演者の多くは子供や女性など地元の人たちだ。見物者の人垣が出来ていて、よく見ることが出来ないのが残念だ。

子供たちによる伝統芸能はこの時間帯では一番の人気で、司会者も仕事を忘れて?堂々とステージの正面に陣取りカメラのシャッターを切っていた。おかげで見物者たちの視界は大いにさえぎられることになったのだが。香港ですなあ。

美術館、博物館の類の文化的なものにはあまり人気がないのだが、伝統行事となると、こちらの人は熱心なようだ。