日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

回顧 ブルースリー

2014-04-28 | 香港 催事
香港文化博物館で、昨年からブルース リーの展示をやっているのですが、当初は予約制だったので、それが解除になる年明けの気候が良くなるのを待って、出かけて見ました。

生前の衣装や蔵書などの遺品や写真、パネル展示などが多かったのですが、会場のところどころにおいてあるモニターで映画の一部シーンをやっていたのが、一番面白かったです。

最新の技術を駆使した今のアクション映画とはちょっと違う感じですね。初めは「えっ、こんなのだったっけ」と不思議に思いましたが、何度も見ていると納得という映像でした。

2014 台湾  台北市内にあるレトロな一画 剥皮寮

2014-04-26 | アジア旅行
子供のころ近所のお寺や神社の境内で鬼ごっこやかくれんぼをして遊んだことを思い出しました。台北にある古刹、龍山寺近くにある剥皮寮といわれる一角は昔ながらの赤レンガの街並みが保存されている所です。康定路というメインストリートの両側はアートの展示場になっていて商店街も住居もないので生活感がありません。どちらかというと殺風景な、映画のセットのような感じです。ですが、建物の裏側に回ってみると屋上に登る階段があったり草地があったり木立があったりして子供の遊び場のような空間になっていました。昔はこんな裏山のようなところに廃材を集めて、秘密基地を作ったんだっけ。

レトロな赤レンガ街という景観としては、昨年訪れた三峡老街には劣りますが、裏側を歩いたおかげでちょっと昔を懐かしむことが出来ました。

初めてなのに懐かしい…やはり台湾はそんなところがいっぱいです。

2014 台湾 台北のカフェ探訪

2014-04-20 | アジア旅行
台湾でも香港同様、新しいカフェが登場して人気を呼んでいるそうです。中には日本時代の建物を改装したものもあるということなので訪れてみました。

まず、向かったのが「二條通 緑島小夜曲」というお店。地下鉄中山駅から大通りに出て、路地を入った所にありました。入口には「二條通」という料亭のような看板が出ていました。門の内側が板敷きのテラス席になっていてその奥に店の入口へと続いています。間口が狭く奥行きが深い構造で、テーブル席とカウンター席がありました。この建物は大正時代に建てられた佐々木さんという日本人の家だったそうです。木造建築の良さを残しつつ調度品も木製、壁にもモノクロ写真を飾っていて、レトロな空間を演出していました。小さな店なので私が入ったときは、手前のテーブル席しか空いていませんでしたが、入口が見渡せるカウンター席が特等席のように思えます。木の香りとコーヒーが良くなじみます。


翌日は、地下鉄双連駅に近い通称「跳舞カフェ」に行きました。ここも以前は日本人の公務員宿舎だったところです。都会の真ん中ですが広い芝地の中に木造の平屋建てという空間がすばらしい。左側の大部分が「蔡瑞月舞踏研究社」の舞踏稽古場になっていて、右側の一部とその前のテラス部分がカフェとして営業しています。肌寒かったので中の席に着きましたが、天気が良ければ芝生が映えるテラス席でくつろぎたいところです。店内のテーブルと椅子は透明の樹脂製で木造建築、木の床なのにちょっと残念でした。板敷きの稽古場は稽古がない時間帯は見学が出来ます。

これらのカフェの値段は夜市の屋台飯の2倍ぐらいするのですが、二軒とも交通の便がよく、建物的にも貴重なものだったので予定を変更して訪れてよかったです。

2014 台湾 林家花園を訪ねる

2014-04-17 | アジア旅行
林家花園(林本源園邸)は清代に作られた豪商のお屋敷及び庭園です。地下鉄府中駅から10分ほど歩いた商店街を抜けたところにありました。

かなり凝った装飾ですが嫌味がありません。壁をくりぬいた模様が各所にあって、盆栽や甕、水車なども配されていました。回廊は意図的に直角に曲がっていて、提灯型の照明は古風ながらもモダンな趣きを呈しています。香港で見ることが出来る中華式庭園は、おおむね外壁や門が赤と緑で塗られているのですが、ここでは青と黒と赤茶色が多用されていて派手さはないものの、渋みのある高級感を醸し出していました。池の中に舞台があったり、橋がかかっていたりとどこから見ても違う風景が展開していきます。

壁には丸や多角形の穴が装飾的に開けられていて、その向うにまた丸や多角形の世界が広がって風景が多層的に見えます。全体を見ながら歩いても楽しめるのですが、こうした穴のそばに寄って、内側から見える景色を楽しむと言うのもまた一興という珍しい庭園でした。

台北に行ったら、是非訪れておきたいところです。

2014台湾 彰化扇形車庫 

2014-04-13 | アジア旅行
彰化まで来たのは扇形機関庫の見学が目的だった。扇形機関庫は日本でも数少ない存在になってしまったが、彰化の機関庫は現役で使われていてなおかつ見学可能という、すごい施設なのだ。但し見学が出来るのは平日のみなのでハッピーマンデーを利用した3連休では行っても見ることが出来ない。金曜が祝日のこの日は私にとって数少ないチャンスだった。

彰化駅を降りると「扇形車庫」への案内図が出ていた。当然中国語表示なのだが、三民路を進んで和平路との交差点を左折して地下道を…なるほど日本人にもわかりやすい。気をつけたいのは地下道の入口が反対側を向いていることで、多分あれが入り口かなという当りをつけておいて振向くと、人行地下道扇形車庫の大きな文字が見える、という段取りになる。

扇形機関庫は正式には「交通部台湾鉄路管理局彰化機務段」という。入口脇の事務所に備えてあるノートに住所、氏名などを記入すると見学できる。係りの人が指差す方向に参観経路と看板が出ている。緑色の壁に沿って進んでいくといきなり機関庫の裏側に出た。開いている窓越しに蒸気機関車の後姿が見える。さらに進むといよいよ入口で、左手にオレンジ色のディーゼル機関車、右手にSLが我々を迎えてくれる。SLのプレートには「CK124」とあり、なんか懐かしい。もしかして「C12蒸気機関車」?戻って調べてみたらやはり日本のC12が台湾に渡ったものだと判明した。この機関庫は日本時代の1922(大正11)年に作られたものだそうだが、機関庫も機関車も当時のものを大事に使ってくれたわけですね。台湾のみなさんありがとう。線路の先を進んでいくと、右側に安全第一とペイントされた車庫と操車場が見えるが見学者は立ち入ることができない。左がに転車台、その向うに1から12までの番号が振ってある扇形機関庫がある。機関庫には左の12番と11番にSLが、残りにオレンジ色の機関車が入庫していて、転車台のすぐ先にもオレンジ色ディーゼル機関車が待機していた。右奥には唯一の青色のディーゼル機関車が見えるが近づくことが出来ないのが惜しい。

とにかく転車台から回ってみる。通路の一部を塞ぐように機関車が停まっているのでその場所だけは線路の上を横断していく…って、こんなに近づいちゃっていいんですね。半周すると1番の前に出るので一両ずつ入庫している機関車を見ていく。12番のSLの前には動輪が置かれていてこれから交換のようだ。作業員がさらに新しい動輪を運んできた。場内は数人の見学者がいたが、なぜか女性ばかり。不思議な感じだ。

機関庫右側の事務所の上が展望台のようになっていて全体を見下ろすことが出来る。音が聞こえたので振向くと後ろの本線を特急が通過していくところだった。あっちへ行ったり、こっちに戻ったりを繰り返して1時間ほどで大人の社会化見学は終了。こんな機会は日本ではまず考えられないのではないか。いやぁ、台湾ってほんとうに良いところですねえ。