日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

バリ 6 ラウンジでくつろぐ

2011-10-29 | アジア旅行
さて、最終日になった。ホテルのチェックアウトは正午、フライトは16時過ぎである。2時間前に空港に着くとして、ホテルを出るのは13時半で十分だ。となると90分ほど時間が余ってしまう。どうしよう。

当初は荷物をフロントに預けてプールサイドで過ごそうと思っていた。だが、着替えたあとだし暑そうだし、チェックアウトしてからかばんをもう一回開けて着替えるのも面倒だ。調べてみるとデンパサール空港ではエコノミークラスの人でも料金を払えば使用できるラウンジがあるらしい。日頃縁がないので試してみることにした。

空港に到着し、出国手続きを済ませ免税店を回ってインドネシアルピアをほぼ使い切ったところで、出発ゲート手前にあるラウンジへ。案内の人はUSD21といっていたが、受付に行くとUSD19だった。

中は広々していた。利用者はあまりいないので静かだ。昼時だったので早速料理のコーナーへ行く。ご飯におかず(中華丼の具のようなもの)、サラダ、お菓子、サンドイッチなどの食べ物、ジュース、コーヒーなどのソフトドリンクがテーブルを囲むように並んでいた。そして斜め後ろを振向くとありましたよ、ビンタンビールが、それも生ビールです。

ひと通りのおかずを拾ってビールを一杯もらって昼食をとった。ちょうど良い時間である。ビンタンの生ビールはなかなかめぐり合えなかったのでうれしい。

壁際にはちょっとくたびれているがパソコンが2台あってインターネットができる。日本語は入力はできないが、読むことだけはできるので、メールのチェックをしたり日本語のニュースを見ることができた。その最中に係りの人がやってきて搭乗便を聞いてきた。ネットが終わってもまだ時間があるので本を読んですごしていたがちょっと眠くなってきた。うとうとしていると、搭乗案内のアナウンスがあった。客の搭乗便の出発案内をしてくれるのはありがたい。

結局ラウンジには2時間半ほどいた。搭乗ゲートに向かう途中、もうひとつ別のラウンジがあって、そちらのほうが値段が安かった。結構便利な空港のようだ。

チェックアウトしてすぐだったし、昼食時でもあり、フライトもチェックできることから19ドルは消して高くない値段だと思う。

他の空港でもあったら便利なのになあ。

バリ 5 インドネシアルピアで混乱する

2011-10-25 | アジア旅行
土産物屋の木彫りについていた値札には150万ルピアとあった。すごく高そうだ。為替レートは1,000ルピアが約1香港ドル=約10円、ということは15,000円かあ、なんだそんなに高くないかも。
コンビニやスーパーでは値札がついているから、値札からゼロを3つとって香港ドルに換算して、高いか安いかを判断してそれから買うかどうか決める。頭も時間も使う作業が伴う。値札がついていないところや、値段交渉が必要なところはもっと厄介だ。セブンティと聞こえたから、7,000ルピアかなと思ったら、セブンティーンの聞き間違えで17,000ルピアだったりする。もうわけわかんない。

それに両替や買物のおつりでお札がたくさん来て財布がパンクしそうだ。10万、5万、2万、1万、5千、2千、千ルピアの紙幣に、千、百ルピアの硬貨とか。勘定のときにお店の人がいらついて、「それじゃない、緑のお札、それそれ」なんていわれたりする。ルピアは国外で両替することが困難なので、出国までに使い切ってしまわないといけない。これもまた計算が大変なのだ。出国税が15万ルピアかかるし、空港までのタクシー代も取っておかないといけない。それを頭に入れて、残りのお金をうまく使い切る、ってもうこれは、お土産を買うというよりも、買物ゲームに近い。

タクシー代を払ってもなお余ってしまったので、最後は空港の免税店での戦いになる。これがまた厄介。なぜなら、店によって米ドル表示の店とルピア表示の店があるからだ。そこで面倒な計算が必要な米ドル表示の店を避け、ルピア表示の店でお菓子とステッカーを別々に購入してなんとか、残り数千ルピアというところまで使い切った。

帰ってからかばんを開けてみて、こんなにお菓子を買うのだったら、ガムランのCDをもう一枚買えたのになあ、という後の祭りのお話でした。

バリ 4 田んぼを観光する

2011-10-22 | アジア旅行
バリでは田んぼが観光資源になっている。
ウブド近郊にあるテガラランでは見事な棚田が広がっていて多くの観光客が詰めかけていた。崖の上道路わきだとみやげ物売りのおばさんたちにたかれるので、坂を下りてやや平坦になっている場所から眺める。ここでは1年に3回お米が収穫できるそうだ。ということは田んぼが緑色の期間が長いことになる。そのあたりも人気の理由だろう。時間があれば近くのカフェにでも入ってゆったりと過ごしたいところだが、あいにく予定があったので10分程度の滞在だったのが惜しまれる。

ウブドの村で夕食をとった。事前に調べておいて「べべ・ベンギル」という店に入った。間口は広くないが、奥にどんどん続いている。店の人の案内で、石像が配された中庭を過ぎ奥のテーブル席についた。道路側からみると店の作りが「コ」の字を左右逆にした形になっていて、真ん中の空間と奥が田んぼになっている。バリでよく見られる屋根と柱だけの建物なので、客はどの席からでも田んぼを見ながら食事ができる。小上がり席もあったが掘りごたつ形式でないので足が疲れそうだ。テーブル席のほうがくつろげる。
頼んだメニューは、ナシチャンプルーとビール。ごはんの上に様々なおかずを乗せたものだが、店により具が違う。前夜もナシチャンプルーを食べたのだが、おかずが違うので飽きない。こちらのほうが辛めの味付けだった。長い串に刺さったサテ(焼き鳥のような料理)を真ん中に乗せている盛付けが面白い。

この店は有名らしく、早めの時間だったにもかかわらず続々と各国の観光客がやってきた。そしれ誰しもオーダーを済ませるや席を立って、中庭や田んぼの撮影大会を始める。田んぼも楽しみたいなら日暮れ前に来たほうがいいわけだ。

普通なら30分もあれば食べきってしまう量だったが、店を出ると1時間も経過していた。ここにも、バリの時間が流れていた。

バリ 3 芸術の村ウブド

2011-10-19 | アジア旅行
バリは海でも内陸部でも楽しめるところが魅力だ。内陸部にあるウブドは芸術の村として有名で一度は訪れたい場所だ。

宿のあるクタの街から車に乗って1時間ちょっとかかる。途中の道筋には木彫りや石像を作る作業場兼展示場が数多くあってさすが芸術のバリを感じさせる。でも、こんなに作っちゃって商売になるのだろうかと心配しちゃうほどだ。

ウブドに着いて最初に選んだアートスポットはネカ美術館。自然を生かした緑の中にある建物だ。入場券を買って順路に従い渡り廊下をつたって別棟に入る。中庭を囲むように作られた6つの展示室を巡っていく。展示室ごとに画風がはっきりと異なっていてバリ絵画の奥行きの深さを示していた。リゾートホテルのような静かな館内を歩いていると、ゆったりとしたバリの時間が流れていくのがわかる。

夜はバリ舞踊を鑑賞した。ウブドでは毎晩同じ時間帯に数ヶ所で違う種類の公演が開催されており、迷ったがこの日は男女両方の踊りが観られるレゴンダンスへ案内してもらった。古い寺院のような舞台で、ガムラン演奏や踊りを見た。カメラに気を取られていると観るほうがおろそかになるので、デジカメは最小限にとどめておこうと決めて臨んだのだが、終わってみれば何回もシャッターを押してしまっていた。というのも、踊りごとに衣装が異なり、また踊りのタイプも様々だったからだ。特に「極楽鳥」の踊りは男性が女性を肩車して、男女とも舞うというスタイルで印象に残った。ガムランの演奏もすごい。ホテルなどで流れているBGMはゆったりとしているが、踊りのガムランはテンポがとても速い。それを合奏するのだからかなり年季が必要だろう。

会場は交差点のすぐ脇にあって、道路とは幕一枚しか隔てるものがない。だから開演前は外を走る車の走行音や交通整理の笛が盛んに聞こえていたのだが、演目が始まってしまうとそれらがまったく耳に入ってこなくなるから不思議だ。

バリ島 2 プールの喧騒、ビーチの清閑

2011-10-15 | アジア旅行
ヒンドゥ神の石像が点在する中庭にいかにもリゾート地らしいプールがあった。マット付のデッキチェアもあってビールを片手に本でも読んでいたら心地よい気分になれそうだった。
ところが、翌朝朝食を済ませてプールをのぞいてみると様子が変わっていた。まず、外からの飲食物持ち込みお断りの注意書きがあって意欲が削がれた。プールサイドのビールは高いに決まっているからだ。
しかしそれ以上に気になったのが、ニホンゴというかニホンジンですよ。数人のいい大人がまるで小学生の子供のようにワーワーとはしゃぎまわっていたのだ。「朝からこんなプールで遊べるなんて、さすがバリだね」とか聞こえてきた。この人たちリゾート地は初めてなんだろうか、どこでも朝から泳げるのが南国リゾートなんですけどねえ。どうみても20代後半以上の方々ばかりなんだけど。
それでもなんとか彼らから出来るだけ離れた場所にあるデッキチェアに陣取って30分ほどがんばってみた。だが、今回もせっかく持参した水着の出番は来なかった。

ホテル前の道を渡って、Tシャツやサンダルをたくさんぶら下げたお土産屋が並ぶ路地を入っていくと海辺に出た。
かなり広々としたパブリックビーチになっていて、右手も左手もずっと向うまで砂浜が続いている。砂浜の手前の緑の下が歩道になっていてその脇にマッサージのおばさんやサーフボードのレンタル屋や冷えた飲物を売るスタンドがいくつもあった。
午前中の早い時間とあってそれほど人はいない。青い海に白い波が青空に映えて南国気分満開状態だ。泳いでいる人はほとんどいなくて、数人が日光浴をしたり波乗りをしている。波打ち際では右から左へ、左から右へとひたすら歩く西洋人たちがちらほら。サムイ島でも見かけた光景だ。

ふたたび緑の歩道にもどる。ここはやはりビールがほしい。涼めそうな場所を探してスタンドの兄ちゃんにビールを頼むと、椅子を貸してくれて「ゆっくりくつろいでね」とホルダーに入れたビンタンビールを持ってきた。「ああ、お金は後でいいから」いかにものんびりしたところがいい。それにビールの値段も安い。
日陰で本を読むのだったら、断然ビーチのほうがいい。