日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

英語に苦労する

2010-04-29 | 香港に思う
香港への移動が決まって一番厄介に思ったのは、海外生活に関する準備とかではなくて、職場の偉い人に、香港に行ったら試験を受けろといわれたことです。業界の試験です。
広東語か英語で受けるものですが広東語はまったくだめなので、大学受験のとき以来放棄していた英語に再び取り組まざるをえない状況になりました。

試験は土曜日とか日曜日に毎月実施されます。香港に着いて最初の試験実施日は3連休だったので当然バンコクに行きました。準備不足だし、連休をつぶしてまで試験に行くことはないと思ったからです。予想通り偉い人から怒られました。冬のボーナスが減ったのはたぶんこのせいでしょう。

どうせ受からないだろうと思っていたのですがそれなりに学習は続けていました。ところが3回目の受験で前任者が2科目のうちのひとつに合格してしまいました。これはまずいことになりました。最低でもやさしいほうの1科目は突破する必要に迫られたのです。いままでより少し力を入れて本を読みました。問題集とか過去問とかないのでひたすらテキストを読むしかありません。辞書を引いてもわからない言葉ばかりなので、訳はめちゃくちゃに近いです。ひと月遅れでなんとか合格しました。

しかし、まだあと1科目残っています。広東語で受験する香港人も含めての合格率が40%という試験です。辞書を引いているうちに目がかすんできました。そのうち仕事中にも他の字が見えづらくなってきました。試験も3回目以降は問題文の字が二重になって、見えないことがしばしばです。見えないのですから、読めるわけがないです。

しばらくは、英和辞典は引きたくありません。

香港トラムで通勤してみた

2010-04-24 | 香港に思う
香港島の北側を東西に結ぶ路面電車はトラムといい、世界でも珍しい2階建ての車両が走っている。
ほとんどの車両が旧式で冷房はもちろん扇風機もついていない。椅子は昔のJR駅にあったような合成樹脂製(2階)や木製の長椅子(1階)であり、走行中の揺れも都電並みだから決してよい乗り心地ではない。

にもかかわらず多くの人が利用しているのは、どこまで乗っても2ドル(30円弱)均一という料金のせいだろう。2階席から眺める車窓はあっという間にすぎてしまう2階建てバスよりゴトゴト走るトラムのほうが楽しい。

祝日の朝はさすがにすいているので、久々にトラムで出勤してみることにした。
車窓はゆっくりと確実に変化していく。まず見えてきたのが、雑居ビルの向うにそびえる低い山だ。でも霧で上のほうが見えないこの山も見える時間は少ない。しだいに市街地にはいっていくと、両側の景色は建物ばかりになって、行きかうバスも増えてくる。ビクトリアパークの前まで来ると、久々に緑が展開する。再び繁華街に入ると、そごうの文字が。
ハッピーバレーへに向かう分岐点にさしかかるとブザーが鳴る。いつもながら不思議に思うのはどうやってポイントを切り替えているのかということだ。前を行く電車が支線から入ってきた赤色に変わった。しばらく行くとレールはバス通りを離れて右手の狭い道へ入っていく。このあたりは香港の下町で人通りも多く、小さな店が集中している地区だ。プラットホームがなく、路面に駅の表示がペイントされている駅もある。再びバス通りと合流するとビジネス街だ。2つのホテルが入っている巨大ショッピングセンターを過ぎると左手に丘が広がって、その中腹にいくつもの高層マンションがにょきにょきと建っているのが見える。中国銀行旧本店の前から右にカーブをを切る。立法会のレトロな建物を過ぎるとHSBC(香港上海銀行)の本部前に到着する。

ここまでの所要時間は35分。バスがちょっと渋滞に巻き込まれたときと同じぐらいだ。

泰式按摩@香港

2010-04-16 | 香港に思う
薄暗い階段を滑らないようにゆっくりと昇っていく。呼び鈴を鳴らすとおばちゃんがドアを開けてくれる。中には黒くて大きな肘掛け椅子がいくつも並んでいて、その奥はカーテンで間仕切りされている。

手前は足裏マッサージ用の椅子で、カーテンの奥がボディマッサージのベッドだ。
一見ふつうのマッサージ屋だが、他と違うのはおばちゃんたち全員がタイ人であることだ。

香港のマッサージは、日本のサウナなどでおなじみの中国式マッサージで結構きつくもまれる。値段もクイックマッサージと同じぐらいだからいくら疲れていても、腰が痛くてもそうそうは通っていられない。それに相性が悪いと翌日のもみ返しがつらい。

どうしようかと迷っていたらいつも飲みに行く街で、看板を見つけた。恐る恐る入ってみたらベッドのスペースが狭いのと、部屋が古ぼけているだけで中身はちゃんとしたタイ古式マッサージ、それも値段が中国式の約半額。自分にうってつけだ。
マッサージの最中、おばちゃんたちはカーテン越しに雑談をしていることが多いのだがふだん聞きなれたわめき散らすような、やかましい広東語ではないのでここちよいBGMのように思える。

ここには以来、毎週のように通っている。それだけ症状がつらいわけだが、初めの2回で顔を覚えられた。タイ人でも香港人でもなく、あやしげなタイ語を話す東洋系の人はほかにいないからだろう。

炒麺

2010-04-10 | 香港 食べ物
肉まんの店に行く途中、いつも人だかりのしている店がある。蒸篭が並んでいるので蒸し餃子などの点心類を扱っているのだろう。そう思って前を通り過ぎていた。ところが、先日たまたま見てしまったのだ。店のおばちゃんが蒸篭の横にある蓋を開けているところを。中はなんと焼きそばっぽい。

美味しそうだけど、もう朝飯は食べちゃったし肉まんのように冷凍保存はできないので、その日はそのまま帰宅した。が、帰ってみると、あの麺がやたら気になって仕様がない。翌週の土曜日に買いに行くことに。
やっぱり人だかりが出来ていて、ちょっと待たされた。やっと順番が回ってきて、おばちゃんが蓋をあけた。ふぁーっと湯気が立ち上り、黄色い麺がお目見え。鍋の上部にはモヤシがみえた。もやしを蒸すのにこの容器なのかぁ、これは絶対に旨いハズ。トングで一掴み分をビニルに入れてもらい、お持ち帰り。

そういえば、と思い出した。これと似たような炒め麺をマレーシアのペナン島で見た。おっちゃんがひとりでやっている屋台で、夜暗闇の中でその屋台と湯気が50mぐらい離れた先からも見えたので、持ち帰って宿で食べたのだった。あれは旨かった。
さっそく部屋に戻って食べてみた。具はほとんどないけどしっかり味がついている。私の前に並んでいた兄ちゃんはオイスターソースのようなものをかけてもらっていたけど、ソースは不要だった。

これ、8ドル(100円弱)。病みつきになりそう。

電影人物模型珍蔵展

2010-04-07 | 香港 催事
香港は、4月の上旬イースターと清明節がつながって5連休となっているらしい。らしいというのは自分の職場は日本のカレンダーで動いているので、旧正月だろうがクリスマスだろうが、周りの人がお休みしているときも働くからであります。

その連休の人出を見込んで、アパート近くのショッピングセンターでは催事場に大きな板塀が築かれ秘密基地の建設をしているような有様であったのです。連休になったので、その正体を見極めようと遠回りして出かけたのですが、なんと「電影人物模型珍蔵展」というものでありました。

つまり、映画に出てくるヒーローなどの大小の模型、フィギュアですね。映画なんぞほとんど見ない私ですが、さすがにバットマンやスパイダーマン、スターウォーズなんかはなんとなくわかります。


で、この人だかり。日本でやったらもっとすごいんだろうな。フィギュア売りの店とか出ちゃって写真なんて撮れないぐらい人が集まりそう。

ウルトラマンがいないよ。仮面ライダーはどこだ、というのが私の感想ですね。