日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

異文化に暮らす難しさ

2009-10-30 | 雑感
事務所で使っているプリンタのトナーが切れた。香港人の秘書は1ヵ月以上前に補充分を注文していたが、まだ届いていない。印字が薄くなりあと2,3日持つかという段になってようやくその事実を報告して来た。

「で、どうするんだ?」と聞くと、方々に電話して当初頼んだトナーは3日後に届く、でもそれでは間に合わないので別の業者から代替品が翌日の11時に届くように手配したとのこと。

ところが、翌日昼を過ぎてもトナーが来ない。仕事ができない状態だ。14時近くになりやっと配達が来た。が、型番が違うじゃないか、プリンターに入らない。当然、即返品。
ここで、香港人同士の電話のやり取りがあって、先方は型番違いを認め夕方に再度配達するという。

しかたないので、消えかかった文字と格闘しながら仕事を続け、代替品を待ったが17時になっても音沙汰なし。何度も問い合わせて、やっとつながった電話が
「今日は無理、明日届ける」
明日なら、いらないんだよ。

こんなことが、過去に何度もあったので、幸い?怒り心頭に達しという事態にはならなかったが、不思議なのは、間違った製品を届けた業者にしろ、補充用のトナーがなかなか届かないことを知らせなかった秘書にしろ、自分が悪いとはまったく思っていないことだ。だから、絶対、誤らない。

だが、もっと怖いのが自分が海外渡航先や日本国内で接した外国人に対して、知らず知らず不快感を与えてしまった場合、相手に対して「だから、日本人は○○だ」というレッテルを貼られてしまうことだ。

香港やタイで、時折、大声で怒りまくっている日本人を見かける。気持ちはわからない、でもないが、ここは日本じゃないのだから、常識が違うということもわかってほしい。
あまり騒いでもろくなことがないと思うのである。

香港の肉まん屋さん

2009-10-27 | 雑感
たまたま街を歩いていて、美味しい食べ物屋を発見したときはうれしい。
その店は威勢のいい兄ちゃんが店の前に張り出した台の上で呼び込みをしていた。どんどん人だかりができているので何を売っているのかとのぞいてみたら、中華まんだった。日本風の肉まん、あんまんのほかに、何も入っていないのやラグビーボールのような形をしたものなど種類も豊富だった。ためしに肉まんを買った。4つで10ドル(当時のレートで150円)という安さにまた驚いた。

休日の朝、早起きして6年ぶりに肉まんの店に行った。あった、残ってました。あの威勢のいい兄ちゃんはいなかったけれど店構えも昔ながらに営業していた。値段は若干上がって4個で11,5ドルだが、観光客なら円換算で140円ぐらい。最初は、両面を焼き上げた肉まんを買ってみたけれどちょっと脂っこいので、2回目は定番の肉まんにした。日本の肉まんや両面焼き肉まん(こちらのほうがやや高い)に比べると肉の量が少ないが、味がひつこくないので食べやすい。食事にはちょっと足りないのでいつも麺類と一緒に食べる。出前一丁とのコンビはなかなかいけます。

以前のワンタンメンの店といい、流行っている店はなんとか生き残っているようだ。繁華街にある牛乳プリンの店(本店はマカオ)なんかは近くに別の店もできていたぐらい。
どんどん物価が上昇していく中で食べ物関係で生き残っていくのは大変なようだ。

しかしながら、東南アジア中どこに行ってもスターバックスとマクドナルドに占領されてしまうのだけは、勘弁願いたいものだ。




便利な?歩道橋

2009-10-23 | 雑感
香港の歩道はごちゃごちゃしている。店の前に人がたかっていたり、ものが置いてあったりただでさえ歩きにくいのに、こちらの人は平気で立ち止まって電話をしたり、立ち話をして往来を邪魔している。ということで、街中を歩くのは厄介だ。相手をおもんばかってよけるということをしない人たちばかりなので、よくぶつかりそうになる。どうしてこっちがよけなきゃいけないのだ、と思うこともしばしばだ。

歩きにくい歩道ではあるが、歩道橋や駅にエスカレーターがたくさんついているのはありがたい。特に地下鉄の駅はホームが深いので階段だとかなりつらい。
一方、街の歩道橋にはたいてい屋根がついているのが日本と違うところだ。広い通りの横断は、信号を守らない人が多くてさらに車優先の方式だから、ちょっと怖い。だから、エスカレーターのついた歩道橋のほうが楽な場合が多い。何より、人にぶつからないですむからだ。
もっとも、香港地区にあるヒルサイドエスカレーターのように世界一の長さを誇りながら上まであがっても、たいした店とか施設とかが存在しない不思議なエスカレーターもあるのだが。

便利そうなエスカレーターだが、よく故障するのが難点だ。その場合は歩道橋のエスカレーターを階段のように足で上り下りするのだが、これが結構難しいし、疲れる。段差がありすぎるためだ。
一方、地下鉄のエスカレーターの場合はもっと悲惨で、脇に階段がないところ(ほとんどの場合階段がない)では、出口自体閉鎖か、登りか下りの一方通行にされてしまう。通勤時に駅を突っ切っていく私としては、違う出口に回されることになり、それでバス停ひとつ分歩かねばならないので、雨の日などは厄介この上ない。

焼き魚がたべたい

2009-10-20 | 雑感
一応自炊をしているので、材料は主に日系スーパーマーケットで仕入れている。とはいっても、多くは冷凍食品とか、レトルト食品などすぐに作れるものが中心だ。

そんなものばかり食べていると食生活が偏るので苦労する。たまには魚も食べないとだめだなと思うのだ。持ち帰りすしは何回か買ってみたが、あまり美味しくない。シャリも魚も、海苔も全部不合格なのだからしょうがない。刺身のパックはひとり分には多すぎるし、だいたい飽きてしまう。うなぎの蒲焼は以前の倍ぐらいの値段になってしまったので、手が出ない。外食とほぼ同じぐらいするからだ。

そうして、売り場をのぞいていると鯵や秋刀魚の開きとかが並んでいる。みんなどうやって食べているのか不思議だ。こっちのガス台には魚グリルがついていないからだ。だからといって網を買ってきて、焼いたところ煙に驚いた近所の人が発報、消防車が出動したなんて苦い思い出話がいまでも語られているので、謎だった。

そんなとき、駐在員の奥さんが魚の焼き方を伝授してくれた。用意するのは、なんとお菓子つくりに使うクレラップのようなシートで、これに魚をつつんでフライパンで焼けばできるという。
早速、実験してみると、やや焼きむらができるものの焼き魚らしきものができた。

日本に居るときは、たいして好物ではなかったが、ないとなるとなぜか無性に食べたくなるのがこれまた、不思議なものであります。

ビクトリアピーク

2009-10-16 | 雑感
スターフェリーに乗って香港島に向かうと高層ビルの谷間から、山の上にお椀のような建物がみえる。ピークタワーという展望台である。多くの観光客が訪れる名所で、久々に行ってみることに。

ピークへのルートは、ケーブルカーとバスの2つあるが行きはケーブルカーで行くことにした。土曜日の午後とあって、駅にはものすごい行列で2台待たされた。やっぱりここは観光地なのだと改めて実感。10分ほどでピークタワーにある山頂駅に到着。久々の下界の景色を眺める。以前は、ピークタワーの中ほどが無料展望デッキになっていたのだが、改装されて、なくなってしまい有料の最上階のみになってしまったのが残念だ。仕方なく、タワー横にある昔ながらの獅子亭と名づけられた展望台に行った。香港島はもちろん山すそが切れるとすぐに高層ビルだらけだが、九龍側も随分と新しいビルが建っていた。これは、啓徳空港が閉鎖されてビルの高度規制がなくなったためで、だから高いビルはどれも知らない名前だ。

ピーク(山頂)という名前だが、ここが山のてっぺんではない。本当の頂上はここからさらに20分ほど歩かねばならないのだが、驚いたことにはその途中にマンションがいくつも並んでいることだ。西洋人はよほど海の見える高台、それもより高いところに住みたがるらしい。こんなところから通勤するのは不便だろうに。観光客のほとんどはピークタワー周辺で景色を眺め、飲食や買い物をして降りてしまうので、頂上へ向かう人はほとんどいない。
頂上はかつて香港総督の別荘があったところで公園として残されていた。通信施設近くの高台は展望台になっているのだが、公園ともども改装中で中に入れない。ここからだと香港島の南側が楽しめるが、この日はあいにくの曇り空で、近くに見えるラマ島もかすんでいた。しかし、汗だくになりながら、登ってきたあとのビールは美味しい。わざわざ、ちょっと遠回りして値段の安いスーパーでビールを買って頂上広場まで我慢してきた甲斐があったというものだ。

再びピークタワーの広場に戻って、今度は地元の人たちのハイキングコースになっているルガードロード(蘆吉道)を散策する。この道は山頂広場から山麓を一周する形で整備されていて、40分ぐらいで戻ってこれるが、頂上まで歩いたので途中の展望スポットまで歩いて引き返してきた。17時を回っていたがまだ陽が落ちていなくて夜景鑑賞は次回のお楽しみになってしまった。

帰りは、ピークタワー向かいのビルから出ているバスで下界へ。このバスは九十九折を下っていくのでピークであまり飲みすぎると厄介だが、南側の海やパッピーバレーの競馬場付近の景色も楽しめるので、ケーブルカーとは違った面白さがある。渋滞にまきこまれてきたら、そろそろ地下鉄の駅は近い。