日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

アトムを見に行ってきました

2013-08-31 | 香港 催事
ほとんどの乗客は駅近くの停留所で降りてしまった。終点の北角フェリーターミナルまで乗っていたのは私のほかに一組だけだった。かつては広大な敷地だったが徐々に狭くなって停車しているバスの数も少ない。フェリー利用客の減少がそのままターミナルの縮小につながったのだろう。

目指すフェリー乗り場はたまに利用してるホンハム行きとは反対側のそれも隅っこにひっそりとあった。魚屋やコンビニがあるホンハム行き乗り場とは違って、まったく活気がない。利用者が多かった時代の建物を未だに使っているので通路がやたら広い。しかも隣を見ると通路が壊されている。まるで廃屋の中を歩いているようだ。ゲートの先に職員が数人世間話をしながら座っていたが、船を待っている人はひとりだけだ。広告もない壁に貼ってある時刻表を見ると30分間隔で船は出ているようだ。出航時間ギリギリになって数人が待合室にやってきた。

やがて緑色の小さな船が横付けになった。驚いたことに10人以上の客が下船して来た。富裕小輪というぜいたくな名前の古ぼけた船に乗り、観塘に向かう。ビクトリア湾を突っ切って行くと海の中に突き出た巨大な突堤が間近に迫ってくる。かつての啓徳空港の跡地で今は郵輪埠頭と呼ばれている。大きく回りこんで小さな桟橋に着いた。所要時間10分だが、なかなか面白い景色だった。

そこから歩道橋を渡って街中にでる。古い雑居ビルが並ぶ工業区だ。どぶ川のような水路の脇を歩いていくと、前方にこの付近だけ地上を走っている地下鉄の高架が見えた。

駅と直結しているショッピングセンターに入る。はるばるここまでやってきたのは、ここで展示されているアトムを見るためだ。巨大なアトム、小さなアトム、アトムがいっぱいだ。そう、あの鉄腕アトムが香港にいた。アトムだけじゃない。御茶ノ水博士やウランちゃんもいる。本格的じゃないか。

それにしても、ニコニコ顔で写真に納まっている子供たちやその親たちはアトムを知っているのだろうか。

決して有名とはいえない地方のショッピングセンターでこれほど大規模な展示をやって、そこそこ人を集めているのがとても不思議な感じだ。

とにかく、香港島はガンダム、九龍サイドはアトムが制圧した。わが国の圧勝ではないか。

暑いのでスタンレービーチへ

2013-08-27 | 香港 散策
日本ほどではないけれど、香港も夏なので33度ぐらいまで気温が上昇するので暑い。平日は冷房の効いた事務所に閉じこもりきりなのでそれほど外気の暑さを感じないが週末アパートにいると、クーラーをかけていてもじわじわと汗ばんでくる。

こうゆう時は昼寝をするか思い切って外出かどちらかだ。バスを乗り継いでやってきたのは香港島南東に位置する赤柱市集(スタンレーマーケット)。観光客ご一行さまが訪れる定番観光スポットです。

だらだらと坂を下ってT字型に展開している商店街へ。入口のセブンイレブンで早速ビールをゲット。帽子をかぶっているけど、この暑さではつめたい飲物なしではしのげません。しばらくは観光客ご一行さま同様にマーケットを散策したのち、坂道を戻ってバスターミナルへ。これが観光客だったら「えっ、もう帰っちゃうの?」というほどの短時間の滞在でした。

バスターミナルを過ぎて横の道に入ると駐車場がありその先がビーチの入口です。脱衣所とピザ屋のある建物の真ん中がゲートになっていて、その先が海なのですが、人、人、人…。まさに芋を洗うような光景とはこのこと。観光客が押し寄せる赤柱市集側の海は岩と堤防だけなのですが、赤柱半島の反対側にあたる赤柱正灘(スタンレーメインビーチ)のほうは小ぶりだが砂浜があるので海水浴が可能で、施設もそろっています。ただ、砂浜の奥行きが20mもないくらいなので、ちょっと天気がいいとこの日のようにぎっしりすし詰め状態に近くなります。

それでも波打ち際に近いところに場所を確保して、持参してきた古いシャワーカーテンをレジャーシート代わりに広げて横になり、ちょっとぬるくなったビールで乾杯。16時になるというのにまだ30℃もありかんかん照りに近い状況です。それでも子供たちは元気一杯で走り回っておりました。ここの砂浜は小石が多くて海の中に入っていっても足の裏にごつごつと当たるほどなので、海水浴にはあまり適していません。にもかかわらず多くの人が訪れているのはひとえに立地の良さによるものです。

6時半過ぎ、ライフガードがそろそろ終了するというので引き上げることにしました。約2時間ごろごろしていただけでした。まだ陽は落ちていなくて薄暮に近い状態。ふただび坂道を降りて人の少なくなったマーケットを突っ切り海辺へ。夕食にちょうど良い時間だったけれどあまり空腹でもなかったので、テラス席でベルギービールとつまみを頼んでひと休みです。

暗くなってから帰ったのですが、帰りのバスは超満員。早めに並んでいたので着席できてラッキーでした。

バンコクの定宿が消えた

2013-08-24 | タイ 旅行
★タイの宿についてネットで調べていたら、「スイスパークホテルが休業?」

という見出しが目に留まりました。ここはバンコクに行くときはこの10年間ほとんどといっていいほど利用していたところで、次回の分も予約済みでした。

★ナナ駅から数分、スクムビット通りソイ11をちょっと入った路地にあって近くには、VILLAスーパーや、VASU両替、バイポー古式マッサージなどがあって設備は古いけど便利なところでした。

★数年前に買収された際に、すぐにでも解体→建替えというニュースがありましたが、結局数部屋の改装にとどまっていました。逆に考えれば、建替えの予定が遅れたためにその後の数年間低料金の恩恵を受けることが出来たともいえます。

★さて、困ったのは次回の宿です。代理店に問合せてみると代替ホテルを調整中という回答でした。ただ同程度の料金ですと、立地、設備とも劣るところになってしまう可能性が非常に高いので、自分で探すことになりそうです。

★あの界隈だと、2年ぐらい前までは同程度の宿があったのでしたが、現在ではスイスパークの値段よりも2,000円ぐらい高くなってしまっています。

新しい宿が定着するまでしばらく悩みそうです。

天井が見えない香港の家賃相場

2013-08-20 | 香港に思う
香港の賃貸料は未だに高水準を保っていてどこまで上がるのか見当がつきません。オフィス街の裏通りには、賃貸料の値上がりによってテナントが引っ越したり、閉店したあとの物件に空室有りの不動産代理店の貼紙がべたべたと並んでいます。一方で香港政庁は不動産価格の高騰を抑えるために印紙税の強化などの政策をとっていて、不動産物件の売買は低調でそのため不動産代理店が規制緩和を求めてデモ行進をしています。だったら値段下げればいいじゃない。そうすれば売買も活発化して代理店の業績も向上するし、商店街もシャッター街化を防ぐことが出来るので良いじゃない、と思うのですが、そうはいかないので、どう見てもおかしな現象です。こんな状況が一年以上も続いてます。

春に事務所の契約更新がありました。30%のアップです。それでも近隣の相場を調べてみると突出して高いわけでもなく、同等の水準に収まっている妥当なところでした。

そして、今度は私が住んでいるアパートの更新時期になりました。このアパート群は築30年以上なのですが、なぜかこの2,3年賃料が上がり続けているという異常な地区でもあります。2年前の更新では10%強のアップの提示でしたので家主の言い値で決着したのですが、今回代理店から入ってきた次回の家賃は現行の20%アップでした。これを受け入れてしまうと会社からの補助限度額を軽く超えてしまいます。その場合は、超えた分が自己負担になってしまうので給料ダウンを呑むか、転居するかの選択になってしまいます。そこで、代理店に家賃補助の限度額を伝えて家主と交渉してもらい、ぎりぎりの12%強の値上げで決着しました。

先月から地下鉄の運賃が値上げしました。食料品はすでに大方値上がり済みです。上がっていないのは私の給料ぐらいです。
日本よりはましかな、と感じていたのですが、どんどん住みづらくなる香港です。

台風接近、 ひっそりとしたオフィス街

2013-08-14 | 香港に思う
またまた台風が香港に接近した。直撃ではなかったのだが950hPaと強い勢力だったので早めに注意報(シグナル3)が出た。

でも、距離が遠いせいか、時折ザザッーと雨が降るものの強くはなくて晴れ間も見える一見ふつうの夏の日のような天候です。ところが帰宅してニュースを見ていたら深夜の時間帯に注意報から警報に格上げされる可能性が高いという。

翌朝起きると、やっぱり警報(シグナル8)に変わっていた。これは厄介だ。シグナル3だと文字通り注意しましょう、なのだがその次のシグナル8になると、午前中に発令された場合には学校、官庁、それにほとんどの会社の午前の部が休みになる。バスやフェリー、トラムなどの交通機関のほとんどがストップしてしまうのだ。動いているのは地下鉄ぐらいだ。

香港の場合は島だし、離島からの通勤、通学者も多いので被害が大きくならないうちに予防的に警報が発令され、それに合わせて交通機関も停まってしまうようだ。

これが学生時代だったら、香港人だったら「バンザイ!、今日は休みだ!」ということになるのだが、私の場合そうは行かない。日本時間で仕事をしているからだ。

唯一動いている間引き運転の地下鉄に乗って職場に向うと意外にも多くの人が乗っていた。夏季休暇でどこかに出かけるのかスーツケースをひっぱっている家族連れが何組もいた。

日本から香港に向かう航空便にも大きな影響が出たようだ。せっかくの夏休みの計画が狂ってしまった方も多いのではないか。

通常、警報解除の2時間後に出勤という原則がある。これまでは午前10時とか正午とかキリのよい時間帯に警報が解除されていたのだが、今回の場合は午後2時前という中途半端な時間だった。あと2時間警報が持続すれば休みだったのに、その2時間(午後4時から6時まで)のためにわざわざ出勤してしてくる人たちの姿が三々五々見られた。