日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

帰り道は遠かった 2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (16)  -完-

2019-06-28 | 2019 スイス イタリア
ルツェルン駅で預けておいたスーツケースをピックアップしてチューリッヒ空港駅へ。いよいよ旅も終わりだ。

空港駅のホームには大きなカートがいくつも並んでいてそのままチェックインできるようだ。長いホームを歩いてようやくエレベータを見つけ、チェックイン3カウンターへ。このカウンターはスイスエア専用なのでガラガラ、手続きはすぐ終わった。

時間があったのでエスカレータで上の階にある休憩スペースでひと休みしてから搭乗ゲートに向う。Departure all gatesの案内に従って進んでいくのだが、ここからが長いのなんの。通路を渡って隣の空港ビルへ行くのだ。そういえば来たときは空港を出てから駅に行ったことを思い出した。長い通路の先にエスカレータがあって上り終えるとそこは免税店。店内を突っ切っていかないとゲートに着かない構造のようだ。やっと目指すEゲートの案内が見えて、もう少しと思っていたらエスカレータを降りたらそこは空港内を移動する電車のホームだった。確かに電車の行き先がEゲートになっている。電車を降りてエスカレータを上ったところでようやく出発案内の電光板を発見。ゲート番号によってこの先右に行くか左に行くかが分かれる。搭乗ゲートに着いたのはチェックインを済ませてから30分ほどたっていた。出国審査も荷物検査も空いていたので、ほとんどが移動時間という計算になる。早めにチェックインしておいて良かった。



だが、飛行機に乗ってからも大変だった。せっかく数少ない窓際の二人席が予約できたのに、周りを中国人の団体に囲まれてしまったのだ。騒がしいのなんの。満席でなかったことを良いことにその中でもいちばんおしゃべりなおばちゃんが私たちの席の周囲を行ったり来たり、挙句の果てに座席のシートに手をかけて体操まで始める始末。どうなることかと心配だったが、夜行便だったので小一時間もたつと静かになり、私たも旅の疲れがどっと出てぐっすり…
おかげで二回でるはずだった機内食が一回しか食べられなかったののだが、とにかく無事に帰ってくることができた。

スイス、イタリアの旅終了。

スイスのチョコレート工場見学 2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (15)

2019-06-26 | 2019 スイス イタリア
最終日の午後昼食の後向かったのはルツェルン郊外にあるAeschbach Chocolatier,チョコレート工場。ここは予約が必要だ。

ルツェルンから電車で10分ほど、Root D4駅で降りると目の前にある。が、ホームから直接は行けずいったん跨線橋を渡って反対側のホームから駅前広場にでて、線路の下をくぐる道路を歩いて建物の先にあるカフェの角を曲がってようやく入口にたどり着いた。

エレベータで二階に上がり、受付で予約したメールを提示して入場料15スイスフランを払って中に入る。内部はチョコレートでできたキャラクターやチョコレートを作る機械、チョコレートを作る型などが展示してあり、大人も子供も楽しめるようになっていた。ガラス越しに階下にある工場の様子を眺めることになっているのだが、私たちが訪れた時間は稼働していなくて掃除をしている人だけが見えた。

しかし、楽しみにしていたのは工場よりも試食のコーナー。最初に見つけたのはウォーターサーバーのような機械で、レバーを押すと生チョコレートが押し出されてくる仕組み。とっても濃厚な味わいだ。ほかにも四角い形や丸い形、ホワイトチョコなど数か所にあって、ちょっとだけのつもりがついついもうちょっとと手が伸びてしまう。



一階の入り口横にはショップがあってたくさんのチョコレートが並んでいた。試食をした後だったし、チケットを買うときに5スイスフラン分のクーポン券をくれたので、寄らずにはいられないし、買わずに帰ることは当然不可能でしょ。スイスのスーパーでは見かけないブランドなので安いのかどうかわからなかったけれど入場料以上に買ってしまった。

さて、あとは帰るだけなのだがここで困ったことに。Root D4駅は無人駅で切符は自動販売機が置いてあるだけなのだ。今までずっと窓口で買っていたので買い方がわからない。いくつかボタンを押してもうまくいかず、工場の人に聞いたらネットでも買えると教えてもらってなんとかタブレットをwifiにつないで買うことができた。それでも2枚一度に買うことができず1枚を2回に分けて買ったのでもし検札が来たらどう説明しようかと切符の画面が表示されたままにして電車に乗った。運よく検札は来なかったけれど最後までハラハラどきどきの鉄道旅である。


古都ルツェルンへ 2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (14)

2019-06-22 | 2019 スイス イタリア
グリンデルワルド最終日。この日も早朝からアイガーがくっきり。今日でアイガーも見納め。チェックアウトして、来た時と同じようにバスと電車でインターラーケンオストへ向う。
10:04 ルツェルン-インターラーケンエクスプレスと名付けられた電車に乗り込む。このあたりでは珍しく二階建てではない。パノラマ車両で景色は良く見えるのだがブラインドがないのでまぶしいぐらいだ。一等車だが隣の二等車とのあいだにドアがないのでざわめきが聞こえてくる。10:36メイリンゲンに到着。この駅で進行方向が逆向きになる。車窓はブリエンツ湖。山を登って、また下りていく。再び見えてきた湖は通称ルツェルン湖だ。11:55定刻にルツェルンに着いた。

ここで荷物を軽くしたいのだがホームにあるコインロッカーはすべて使用中。エスカレーターを上がったところにある切符売場でスーツケースを預かってもらった。インフォメーションに地図をもらいに行ったら、「どこに行くの?マノーラデパートなら、ここね。」と地図に印をつけてくれた。

駅を出るとすぐ前にルツェルン湖が広がっていた。湖畔でのんびりたたずんでいる人が多い。駅前広場をぐるっと回って川沿いに出る。しばらく行くカペル橋が見えてくる。この町のシンボル的存在でルツェルンを訪れる観光客の必須ポイントだ。木造の屋根付き橋で中に入ると、内側には屋根を支えるような形で三角形の絵がいくつも飾られていた。橋を渡った先は旧市街。果物屋横の坂道を上がっていくと前日トゥーンで見かけたような路地がいくつも見えてくる。ただ、いずれも新しい建物なのでレトロな感じはあまりしない。



13:20マノーラ百貨店に着いた。駅から直行したらおそらく20~30分ぐらいなのだろうが、写真を撮ったりしながらのんびり歩いていたのでこんな時間になってしまった。エレベータに乗り最上階へ。ここにセルフ式のレストランがある。料理を選んで会計を済ませると多くの人は近くのテーブルへ行くが我々は階段を上って屋上へ。屋上にもテーブルがあって食事ができるようになっている。ルツェルンの街が一望になっていてちょっとした観光スポットみたいになっている。

食事後同じルートをたどって駅に戻る。面白そうな建物や教会、目の前を過ぎていく連接型のトロリーバスなどもっとじっくりと回りたいのだが、時間がないのが残念だ。

2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (13) 街も自然も美しい中世の面影を残す、トゥーンの街へ

2019-06-21 | 2019 スイス イタリア
グリンデルワルド3日目の午後は、インターラーケンオストから電車で30分ほどのところに位置するトゥーンの町を訪れた。

ガイドブックには大雑把な情報しかなかったので駅の切符売り場奥のインフォーメーションへ。あいにく昼休みで閉まっていたが、手前のラックにフリーの市内地図があったので、これをもって散策に出かけた。

駅を出て二つ橋を渡ると旧市街に出られるのだが、その二つ目の橋からアーレ川の水門が見える。ここは帰りに寄ることにして旧市街にあるObere Haupt通りへ。いかにもむかしのヨーロッパを彷彿とさせるようなところで石造りの建物が並び、斜めに突き出した看板や旗がレトロ感満載。少し歩くと歩道が建物の二階部分に続いていく。店の入り口も二階部分になっていて店先にベンチや花が置いてあってお洒落だ。二階部分の歩道が終わるとその先に広場があって何かイベントをやっていた。生ビールの屋台が出ていてのんびりと味わっている人がちらほら。右手の山の上に尖塔が見えたので行ってみたいのだが、目の前の階段を上っていくとかなり疲れそうなのであきらめる。地図によるとこの近くに上に上るエレベータがあるはずだが、見つからない。



今度はObere Haupt通りの反対側を引き返す。途中石造りの水飲み場があった。試しに飲んでみたら冷たくておいしい。スイスの町にはこのような水飲み場が各所にあるとは聞いていたが天気が良く歩いたあとだったのでおいしさは格別。ペットボトルに残っていた水を捨てて入れ替えた。
駅から来た交差点まで戻ってきたがエレベータが見つからないので自動車道を通って山の上に上って行った。ぐるっと反時計回りに坂道を歩いていくと教区教会の入り口が見えた。さらにゆるやかな坂道を進んでいくと左手にアーレ川、その先のトゥーン湖、その向こうに見える雪山が見えた。トゥーンの街並みともマッチしていてなかなかのビューポイントだ。その先に教堂への階段を上っていくと広場になっていて、ここからの眺めは最高。
教堂の下の道はトゥーン城へと続いていていてまた水飲み場があった。城の内部は博物館やカフェになっていたが、眺望だけで十分満足したので戻ることに。教会のほうに戻っていくとエレベータの入り口が見えたので、それを使って下に降りる。長い通路を歩いて出口にでてみたらそこはなんとObere Haupt通りの真ん中だった。どうして気づかなかったのだろうと思ったらそこは車道に面していて、二階の歩道を歩いていたためわからなかったのだ。もう少し地図に詳しく記してくれたら気づいたのに。

同じ道を通ってアーレ川のほとりに出た。鮮やかな青色の川沿いにはカフェが並んでいてくつろいでいる人々がたくさんいた。水門の手前にアイスクリームの店があったのでここでひと休み。ベネチアでは寒くてジェラートを食べ損ねたので、その代わりだ。屋根がついた水門の中は通れるようになっていて湖側は穏やかな流れなのに対して、反対側は流れが速い。戦争になったときに町を守るためここで水をせき止めて敵を防ぐために作られてた仕掛けだそうだ。

ゆっくり歩いて駅に戻る。中世の面影を残したトゥーンの町、予定を変更して訪れたのだが大正解だった。

2019GW 鉄道で行くスイス、イタリアの旅 (12) まるで迷路のようなホテルに泊まる

2019-06-18 | 2019 スイス イタリア
今回の旅でスイスには三泊した。当初グリンデルワルド駅前のホテルを仮押さえしていたのが、予定が変わったので予約し直したのがホテルアイガー。駅からは一本道だがゆるい坂を上るのでスーツケース持ちだと歩いて10分ぐらいかかる。

予約時のホテルサイトの写真では大通りに面した建物に見えたが、実際に泊まった部屋はその奥だった。フロント奥にあるエレベータで二階に上がり階段を数段上って隣の建物に入り、フィットネスジムやバーのわきを通って突き当りにあるエレベータに乗ってようやく到着するというコース。チェックイン時はボーイが荷物を持ってくれるが帰りは自力で階段を降りないとならない。そのうえ、エレベータや階段の位置が正面ではなく斜め前だったり、振り向いたところだったりして迷いやすい。



だが、いったん部屋に入るとバルコニーつきの比較的広い部屋でバスタブなど設備もひと通りそろっている。電源もたくさんあるしドアはカード式なのに外出時も電気がオフにならないので充電とか便利。さらに冷蔵庫の中はフリードリンク、ビールまで入っていたのはうれしい。立派なコーヒーメーカーまでついていた。

それよりも何よりも驚いたのが翌朝だ。カーテンを開けると目の前にアイガーがど~んとそびえているではないか。この景色が夜の9時ごろまで味わえるのだから、迷路みたいだとか階段の上り下りが面倒だとかなんてどこかにすっとんでしまった。