地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

AIも読み切れない藤井将棋

2023-11-11 13:10:12 | 日記
竜王戦の山場を迎えているのですが、伊藤匠七段の深い研究の成果が出て、AIの評価は藤井竜王27%で伊藤七段が73%となり、完全に伊藤七段有利と判断しました。

昨日から考え抜かれた指し手なので、そんなに簡単には逆転はしない。。。
そう誰もが感じていた。

ところが、、、たった2手進むと、AIの評価が一気に対等か藤井竜王がやや有利となりました。
その盤面を見て、伊藤匠七段も自分のリードが無くなったと感じたのか、2時間以上過ぎても、次の一手を指す事が出来ません。
追いついた方と追いつかれた方の心理を考えると、追いつかれた方は不利な状態になったと感じているかも知れません。

一手目からお互いの駒がぶつかるまでは、どの棋士も研究しているし経験もしていると思います。
そこから数十手も当然頭に入っていますが、それは全てをカバーできている訳ではありません。
AIをもってしても解決は出来ていない。それくらい脇道が無数にあるんです。

藤井聡太竜王がAI越えと言われる手を指すのはここからなんです。
藤井聡太竜王は初めて見る盤面の時でも、そこからの思考が深くて凄いんですね。
よく言われる「終盤力が強い」
終盤の状態は同じ形が無いと言っても良いでしょう。
その場で短い時間で最良の判断をすることがスバ抜けているんです。

魔王・渡辺九段が言っていました。
終盤になると少し有利でも、藤井竜王相手だと、一気に持って行かれるかもと言う不安が出てくると。
魔王に不安にさせる藤井聡太は・・・何者なんでしようね。

現在、伊藤匠七段が長考に入り2時間が経ちます。
お昼の休憩になっても指すことは出来ず、そのまま食事タイムに入りました。
その時間が1時間ほどあるので、食事後すぐに指しても3時間ほど考えた事になります。
序盤から中盤にかけては、伊藤匠七段の深い研究が光った進行でしたが・・・
未知の世界に入ると、いきなり難解でどの道を行っても自信の持てる結果が出て来ないのでしょう。

伊藤匠七段は今までの3局は負けていますが、どの対局も奇策は用いず、正面から戦っています。その姿は伊藤匠七段の意地を感じます。
やはり同い年ですから、棋士を続ける限り戦う相手になる。
仮に奇策で一度くらい勝っても意味がないと考えているのでしょうか。
まぁ、それくらい強い意志が無ければ、プロデビューして4年ほどで、非常に難しい挑戦者にはなれないでしょうね。

長考しているのですが、次の一手は素人でも選ぶと思われる一手。
なのに、、、指す事が出来ずに大事な持ち時間を大量に使ってしまう。
どんな心理状態なのでしょう。。。

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