国会議員の中には東大卒・元官僚と言う輝かしい経歴の持ち主がいます。
自民党の総裁選挙でも、予想されている候補者11名で3名も居てる。
一番早く総裁選挙に出ると名乗りを上げたコバホークこと小林鷹之
元官房長官の加藤勝信、外務大臣の上川陽子。
そして話題になってる兵庫県知事の斎藤元彦も東大卒・元官僚です
政治家としての頂点と言える内閣総理大臣には東大卒の人がダントツで多いのですが、それは遠い遠い昔話で、明治・大正・昭和の話。
ここ30年では民主党(立憲の前身)の時代に鳩山由紀夫が9カ月ほどその座に就いただけです。
しかも政治とは少し遠い工学部卒です。
鳩山首相はあまりにも実現不可能な事を言うので、一般人とは感覚がかけ離れていると言う意味を含めて「宇宙人」とも言われたりしました。
東大を卒業し、大学院や外国の大学に行ったりした後に、日本の省庁に就職。
地方の県庁に部長級以上で出向し、そのまま地方の知事になる人も少なくありません。
今、人気の(笑) 兵庫県知事の斎藤元彦は維新の公募に手を挙げて立候補しました。
維新も「東大卒・官僚」の肩書に目がくらんだのでしょうね。
確かに東大卒は素晴らしい。
でも、東大卒は毎年3000人ほど生産され、オリンピック代表より桁違いに多いく、そんなに特別な人ではない。
東大卒で認めるべき点は学力が高いと言う点だけです。
その他の色々な能力は個々の問題で、東大卒・元官僚と言う経歴で、他の能力も高いと判断するのは大間違いです。
確かにその人たちは学ぶ能力は高く、理解力も素晴らしい。
問題は、、、人の上に立つ為の教科書や参考書が無い事や、自分より学力が低い人から本気で学ぶ事をしない点です。
また本人が他の能力も優れていると勘違いすれば最悪ですし、他の能力が低いと自覚しても、それを知られる事を強く嫌ってしまい。それを隠すために地位を利用して威圧してしまう。
パワハラとかセクハラとかが世に出たのは30年ほど前ですが、なかなか本気で取り組む人や企業は少なく。まだまだ男が有利な社会です。
兵庫県知事の斎藤元彦が社会に出て学んだのは、先輩・上司の官僚で、その人たちを教科書・参考書としたのかも知れない。
当然ですがその人たちは「地位・男」が最優先の昭和の官僚たちです。
自分はそれを受け入れて優秀な部下としてやってきたので、自分が上の立場になった時にも、部下にそれを求めてしまう。
斎藤元彦知事の場合は「東大卒・元官僚」の典型的な悪い例だとは思います。
政治家(権力者)のトップは企業のトップとは違います。
企業の場合は従業員と雇用関係に有り、報酬が上から部下に流れている。
ですからたとえトップが気に入らなくても我慢して勤めます。
しかし、首相と国会議員とか知事と県の職員の間には、そのトップに雇われていると言う感覚は無い。
そして現在の社会では、心や感覚の問題だけでなく、具体的に内部告発者を守らなければならない。
つまりトップに立つ人は自分の敵も守らなければならないのです。
この斎藤元彦兵庫県知事の場合、人として器が小さいだけで、多くの県民に選ばれた知事を失格者と判断は出来ませんし、それを判断するのは兵庫県民です。
しかし、部下の告発者を辞任に追い込むのは、現代社会では失格者です。
告発の内容が正しいのか嘘なのかを公正な第三者が調査し判断するまで待つべきです。
また大きな政党は流行りなのか人材不足なのか、候補者を公募するのが流行りみたいになっています。
議員の場合はそれも良いと思いますが、知事など一定の大きな組織のトップに立つ人を選ぶときは、肩書に頼らず慎重な選択をしてもらいたい。
大きな組織の下から、本人の努力で幹部まで上がった人でも、トップに立てはば別世界です。
今までは部下も同僚も上司も存在する環境が一変し、常に接する人たちは全員が部下で、同僚も上司も存在しません。
その別世界で「東大卒・元官僚」が持っている高い能力は、それほど必要ではない。