地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

不幸な女

2019-10-25 20:52:00 | 日記
地方から大阪に出て行った時、 私と同じように 色々な地方から出てきている人たちと接する機会が 多くありました。

極貧の家庭で育った人

亭主が借金だらけで逃げてしまい 子供と取り残された女

不幸の原因は お金だけでなく、病気とか 不慮の事故とか 色々ありました。

確かに、、、、
よく知らない者同士の話なので、話の内容は 盛っている可能性がありますが。
その話を聞いた時点でも、 、、、まぁ、お互いに世の中の底辺に いることは間違いありませんでした。

しかし 、皆さん 生活していた地を捨てて 、都会に出て来たことにより、 ある種の「解決」を した人達です。
その人達にとって、最悪な状態は脱しています。

ところが、、、
数日前に会った愛子さん。
これからが不幸の予感です👿

50才代の夫婦で子供が一人。
子供は就職し、近々に結婚を控えていました。
実は愛子さん、離婚を決意していて、子供にも理解を得ていた。

長年の夫婦間の事ですから、一口では表現できない理由が有るのでしょう。
子供が結婚して一段落着けば夫に離婚を切り出す予定だった。

ところが・・・・

夫が突然倒れた。
頭で出血です👿
命は助かったが、重い後遺症が残ってしまった。
片半身が機能せず、思考・記憶にも障害が残り。医者の話では回復は不可能らしい。

夫の親・兄弟は知らん顔。見舞いにも来ない状態です。
頭の中で出血して意識もない状態になっても、心配して駆け付ける事の無い親子・兄弟。
同じ町に住んでいるんですよ・・私には信じられない。

それ状況だけで、、、
夫の人間関係や、そういう家族のもとで育った夫の性格も、なんとなく想像できます。

実際の夫婦関係は2~3年前に破綻していたそうですが、、、
身体障害者となった夫を見放して離婚をする事ができるだろうか❔

夫は離婚を承諾するとは思えない。
愛子さんも弱者を切り捨てる悪者になれるだろうか?
大事な経済的な事は離婚した方が楽なんです。

結婚してからも仕事を続けながら子育てをし。現在も現役の愛子さんにとっては、子供にもお金はかからないので生活をしていけます。
それどころか、実母は帰って来る事を望んでいるし、母と娘の仲は良好。

離婚を夫に告げる壁は一点。

障害者を見棄てる事。

愛子さんが呟いた
『夫が死ぬまで2~30年の我慢かぁ~』と、半笑いで、、、
そして、、、
『私の一生になるか・・・』



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