地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

危険運転致死傷罪の問題

2021-06-30 10:30:02 | 日記

6月28日の午後3時半ごろに発生した交通事故。

場所は千葉県八街市(やちまた市)。

下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、2人が亡くなり1人が意識不明の重体、2人が重傷。

 

このニュースが事故発生以来、連続して流れているのでほぼ全国民が知る事となっています。

たぶん日本の全国民が悲しい出来事だと感じていると思います。

 

何の落ち度もない子供が、何処の誰だか知らない人に自分の人生を突然に消されてしまう。

人の世でこれ以上の理不尽なことは無いのに、、、、繰り返されているんです。

亡くなった子供の事を生きてる人々がどんなに悲しんでも、、、世界中の神にお願いしても帰っては来ません。

 

道を歩いていて、突然に目の前に大きな車が・・・次の瞬間には全てが終わったのです。

事故に遭ったのは小学生の1年生から3年生の5人。亡くなったのは7才と8才の男の子。

何処に死ななきゃならない理由が有るのでしょうか、そんなものは何処にも有るはずがない。

美味いものを腹いっぱい食べて「あ~最高だ」なんて細やかな幸せさえも、、、もう味わえない。

 

こんな事故に遭わない為に子供たちはどうすれば良いんだ

その答えは無いんです。子供に自らを守る方法は無いし、大人にだってないんです。

 

車が有り、それを運転する人が存在する限り、こういう無過失の人が犠牲になってしまう事は無くなりません。

自分が被害者や加害者にならない様に、その可能性を低くすることは出来ても、絶対にゼロにはならない。

 

この悲惨な事故現場を地図で見ると、私がやって居る家庭菜園の地とそっくりで、国道から農地と住宅地が混在する道に入り、学校が直ぐ近くで通学路になっています。

信号機も無く、ほぼ直線道路で道幅もソコソコある。事故現場の道路と同じように、そこを通過する車の速度は速い。

違うのは人口が少ないので、車の量も少ない点だけです。

そんな感じの道は全国に多数有ると思います。運転者に注意を促す看板や道路標示、歩道と車道を区切るポールやガードレールなど、それなりに対処している所も多いが、果たしてそれがこんな理不尽な事故を防げるかというと疑問が残ります。確かに何もしないのと比べれば、それなりの効果は期待できますが事故ゼロとは遠い。

 

ある一定の時間は通学路を通行止めにするか、少なくとも速度を出せない構造にしなくちゃゼロには近づかない。

その道を利用する人々には不便になりますが、何を優先して大事にするべきなのか考えれば答えは出るはずです。

 

ここまで、話題にしがちな遺族の事と加害者の事には触れていません。

それは、、、余りにもことが大き過ぎて、遺族に対しての言葉が見つからないのです。

 

また容疑者の梅沢洋(60)に対しては事実が確定していないので、、、、言いたいことは山ほどあるが、我慢します。

ただ一般的な危険運転致死傷罪について。

この事故で容疑者の梅沢洋は酒を飲んでいたという事で危険運転致死傷罪での逮捕となっているようですが・・・

その危険運転致死傷罪には色々と有り、、、酒なら酩酊運転致死傷罪となります。

そこで問題なのが「酩酊」です。容疑者から検知されたのは「酒おび」で「飲酒」の数値ではない。こうなると酩酊運転とは言えなくなる可能性の方が大きいんです。

そこで、正常な運転が出来なくなる恐れがある状態で自動車を運転したとなり、危険運転致死傷罪の前に「準」が付きます。刑の下限が違うだけで上限は同じなのですが、現実的には「準」が付けば少し軽くなるでしょう。

なんか納得できない理由ですけど、、、現実の判決ではそんな感じです。

同じ危険運転致死傷罪でも無免許の場合だと未熟運転致死傷罪となります。ですから無免許運転を長く続けていた人が事故を起こした時は「未熟」に該当しないとなり「準」が付きます。

その日に初めて無免許運転で死傷事故を起こした人より、長年にわたって無免許だった人の方が軽い刑になるんです。

私のような凡人にはなかなか理解できません。

 

車の運転資格について、、、

車の免許証は誰でも取れると言って差し支えないほどハードルは低い。

チョッとハンドルを動かせば、簡単に人を殺してしまう道具(車)を使うのに超簡単な資格試験です。

そして安全運転に必要な技能を求めず、そのさわりだけで合格します。

安全運転に必要なのは運転技術や道交法の知識ではありません。

 

安全運転に絶対に必要なのは、、、自制心と想像力です

 

被害者が自分の力で防ぐことが難しい、今回のような理不尽な事故。 

私たちは自分の為に加害者にならない努力はしなくちゃならない

それが被害者を少なくする方法です。

 


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