今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

ネタバレ注意:スキンのスフレが上手く出来ない!

2020年10月21日 | スイーツ
蜷川実花 氏の映画を観て、(漫画版のスフレではなく)、あの映画に出てくるスキンのスフレを1度作ってみたかった・・・

ただ・・・
甘いものがあまり好きでは無くて
フワフワした歯応えの無いものが嫌い
ハチミツが好きではないので・・・
だから・・・
(よくもまあ、ここまで苦手なものが揃ったよな・・・、と、プリンですら作り方を覚えたのに、苦手で作らない・・・)
なかなか作る気にはなれなかった・・・

公式レシピも公開されていたので、一応メモはしておいたのだが・・・
それでもずっと作らなかった・・・

でも一応、頑張ってみようと、ハチミツを買ってきた。

(普段、ハチミツって高い事はスーパーで観てはいたのだが、結局格安量販店で大量に購入する事で多少安く・・・こんなに買って、ハチミツが苦手なのに、ま、中国産だけれど健康にいいからって事にするか・・・2年ぐらいもちそうだし、これあんまりハチミツの臭さが無くて食べ易い気がするし)

調べると、
卵黄3つ分
卵白4つ分(つまり卵黄が1つ余るのね・・・)
粉砂糖
薄力粉50g
無塩バター50gを常温で柔らかくしておく
ハチミツを30g60gに分けて用意をする。

卵黄に使う蜂蜜が30gで、
卵白に使う蜂蜜が60gなので、
それぞれ間違えないように分けておくといいかもしれない。

あと牛乳250ml

熱いモノを移すので鉄のボウルはこれ用に用意してとっていく。

(つまり使うボウル4つのうち、1つは絶対に耐熱性のボウルにする事)
あと鍋と、ヘラを3本ぐらい・他多用途に使えるスプーンを数本。

※本来数字の所を(数字が見るのも嫌なぐらい『大』嫌いなので)A~Jまで洗い物も入れて10個に工程を分け、実際にやってみないと解からない部分を覚書としておく

A:卵黄に蜂蜜30gを入れ、白くなるまで泡立てるのだが
最初からボウルに入れれば良かったが初めてなので遠回りをしてみた)

手だと中々白くならないので、早速機械を使ったら直ぐ白くなった。

後でブレンダーの歯(刃とはいえない)は使うので先に洗って

拭いておく

とりあえずこれで1作業終了。

B:常温で柔らかくしておいたバターに薄力粉を少しづつ入れゴムベラで混ぜていく。
(こちらも最初からボウルに入れれば良かったが初めてなので遠回りをしてみた)

ゴムベラに塊のままくっ付くので箸で剥がすといいみたい・・・

なるほど滑らかなブールマニエを作っておくのね。

C:牛乳を沸騰寸前まで沸かし、Bのブールマニエを入れ

(ほぼ)火を切って(又は焦げないように弱め→切って余熱がいいかも)、かき回し溶かして、

カスタードクリームみたいになったら鉄のボウルへ移す。

ああ、カスタード専門の本で、鎧塚さんのカスタードの写真を観た時、大量のカスタードの写真が掲載されていて、とりあえずあのイメージのカスタードみたいに。

D:卵白に蜂蜜60gの方を1/3入れ、ハンドミキサーで角が立つメレンゲを作る。
(こちらも最初からボウルに入れれば良かったが初めてなので遠回りをしてみた)

角が出来たら、残りの蜂蜜を2回に分けて入れ混ぜる。

ブレンダーで混ぜない場合は縁に軽く叩き付けるだけで衝撃でメレンゲの泡が落ちるだろう。

結局ブレンダーを使って手で混ぜたが

泡がダレて弱くなるので泡立てる感じで。

E:→又違う作業に移ってCにAを数回に分け泡立て機で混ぜ入れる。


F:→先程のEのボウルにDの蜂蜜入りのメレンゲの1/3を加え、泡立て機で混ぜてから

残りのメレンゲを今度はゴムベラを使って、

気泡を潰すように、よく混ぜ合わせ、

生地が垂れるくらいまでの粘度にする(なってくる)

多分、これで複雑な生地の作成工程の全体像は観えたと思う。

G:140度で焼くので余熱を始める。

(実質、器の大きさとか気温使用しているオーブンによって温度はかなり異なる気がするので、結果から言うとうちの古いオーブンは10度足りなくて、150度ぐらいがよかったと後で解かった)

H:型の8分目ぐらいまでお玉とかですくって入れる。
沢山入れると膨れてはみ出てくる、又、下記みたいに器が大きく大量に生地が入っていてもこの後、焼いた時にハミ出た)
※コップの側面に付いたらキッチンペーパー等で拭く

お土産に頂いたプリンが入っていた耐熱ぐらいとかグラタン皿があったので残りはそれに入れた。

どうやったらあの映画のような丸いスフレが出来上がるのだろう?
蓋をするのかなあ・・・
オーブンペーパーでグルっと中に高い堤防を作って後で抜くのかなあ

折角だから色々と試してみよう・・・

I:余熱が終わったら、うちのオーブンでは4段目

140度で20分焼いてみる。

(結果から言うとうちのオーブンで小さいプリン用の器では、150度で25分~30分前後とかもう少し時間を長くすればよかった・・・)

J:焼いている間にこの洗い物を・・・
(製菓はこの洗い物の量が苦手だ・・・、料理と違って同じような大物が多いというか・・・)

鍋は濡らしながらグラスを拭く時に使ったキッチンペーパーとかで拭き取ってから洗うといいかも。

蜂蜜も水をつけながら同じもので拭うと意外に簡単に落ちるので勇気を持って!!

それでも洗い物は大変だった、冒頭に書いたように、嫌いなモノを作るワケだし、製菓が苦手だし・・・
(テンションだだ下がりの状態でやりたくねーなーと思いつつやるワケで・・・)

とりあえず時間が来たのだが、大きいコップやグラタン皿は全然まだなので温度と焼成時間と増やした。

小さいコップを出してみたが、う~ん、あんまり膨らまなかったなー

という事で、生焼けだと小麦粉臭いから、温度を上げたオーブンの中にもう1度

トングとミトンで出し入れするといい

気温の関係量の問題もあるが、やはりうちのオーブンは温度が低かったのか10度上げただけでムクムクと膨らんできて、特に紙を巻いて堤防にしたヤツ、凄く膨らんでいる。

他の大物は竹串を刺してみたらまだだったので、グラタン皿の方は蓋を取って焼いてみる。

紙で堤防を作ったスフレの紙を抜いたら、一気にヘコんでしまった・・・
(もう嫌・・・まあ、紙を抜く前は映画のスフレとは違う普通のスフレの形と同じだったから)

粉糖をかけて

とりあえずは完成

切るとブニュっとは出てくるが・・・やや焼きが甘い気が・・・

紙を取った時に空気が抜けた方は別のオーブンシートを乗せて再度焼いてみたが・・・

なんかイマイチ、色が付いた。

蓋付きのは蓋にくっ付くし・・・散々・・・

とりあえず粉糖とかで無事に観えるヤツラだけ・・・

にしても甘いな~
かといって、粉糖を減らすと味が物足りなくなるんだ、不思議と・・・
(バターもあれだけ使っているし、バターを喰うみたなものだし・・・最近摂取カロリーを減らしているのに)
これが殆ど完璧な配合なのだろうな・・・

そして又洗い物が・・・

先程、蓋にくっ付いて散々な事になった大きいスフレを、更にオーブンで焼いたら又、モコモコと盛り上がってきた。

そして直ぐにしぼんだ・・・
(グラタン皿の方はこのまま冷まして冷蔵庫にしまっても形を保っていた、空気が抜けなかったからプリン化して良かったのかも)
熱源に上が近過ぎたのか)高温過ぎてもよくないいだよな、確か・・・

因みに良く焼いた方がベイクドチーズケーキっぽくて個人的には美味しかったが、
自分がプリンが苦手で、少しでも固形のモノが好きだから、好みの問題だろうか・・・

ただ、まあ、落ち着いて普通に作れば普通には作れるんだろうな・・・
それはなんとなく解かったが・・・
あの丸い感じは・・・

まだハチミツがあるので、もう1回自分ちのオーブンの温度で(丸にこだわらず)作ってみたいな・・・

何か可能性は薄っすらと観えた気がする・・・

しっかし、漫画版、原作、映画とそれぞれ少し「づつ」違いがあるのは『攻殻機動隊』みたいで面白かった。
因みに漫画版は確か8巻ぐらいまでで「進撃の~」みたくなってからは読んでいない・・・
(そんなに漫画とかアニメに詳しくないけれど←毎週連続して同じ日時に観る習慣が苦手で、つい忘れちゃうんだ・・・ドラマとかミステリーなのに最終回を観忘れた事が何度もあって。夜働いていたというのもあるが)
どの作品とは言わないが、まさかスキンが内臓逆位だとは・・・
(「ブラックジャック」とか「北斗の拳」にも出てくるらしいんだ・・・)


『追記』

なんでフワフワした柔らかく甘いものが嫌いか?解かった・・・
何処を食べても同じ味だからだ、
例えばショートケーキでも栗の欠片が入ったモンブランでも、アップルパイでも、豆大福でも固形物が入っているでしょ?
そうすると食べる度に、毎回違う配合になって味に変化が生まれるから毎回新鮮な驚きがあるんだよね・・・
一口入れる度に毎回世界で今の瞬間だけの味が生まれるというか、
TKG(卵かけご飯)を全部かき混ぜない事が大人の食べ方と同じ感覚。

でもスフレとかゼリーとかって見てきたとおり何処を食べても延々と同じ味が続くんだ。
それが苦手なんだろうな・・・

ずっと同じ味で甘いならクッキーやビスケット・チョコみたいなのを1個・2個口に放り込んで終わりにしたい、酒をダラダラと飲みたくない事と似ているかも
英国PUBでジンとかキレのある酒をパッと飲んでパッと帰るみたいな感覚・・・
だから飽きるけれど、今日の料理ではないが非日常ではなく日常の人生に「も」寄り添ってくれるような優しい菓子が自分は好きなんだとやっと理解が出来た。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 卵白のパスタと手打ち生地の... | トップ | 「まだらの紐」?&個包装の... »
最新の画像もっと見る

スイーツ」カテゴリの最新記事