今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

ディルを学ぶ

2020年04月12日 | 素材
こんな時だからハーブを勉強してみようかな・・・

PC画面の左上にある全メニューの中にも、ハーブを使った料理は少ない事が解かるが、
自分が得意ではないものの1つに、素材に足し算をするハーブ類だ。
料理は引き算が凄く理に適うから、足し算はあまり感覚が無いというか、やや頑張らないといけないので身近にはない)
使わ無くても出来るなら、別に無くても~ってタイプなのだが、今回は頑張ってディルに挑戦!!

植物にはあまり詳しくはないが松葉みたいなカタチなんだなー、松はもっと柔らかいけれど・・・

パッケージを観るとサッと洗えと書いてあるので、サッと洗って

水を切る。

確か木のまな板の上で作業をすると、香りが移って次の料理に対応がしヅライからキッチンペーパーの上とか

臭いが付いても良い専用のまな板の上で作業をするんだよな・・・

葉も茎も食べられるが、(どう使うか解からないので)蒸しって

葉と茎を分けてみた。


簡単にいろいろ試す

1番ポピュラーなのはジャガバター(塩or&サワークリーム)にディルを足す方法か。
でもそれは流石に想像出来るし。

有名どころでは刻んでマヨネーズに混ぜる事が多いみたいだ。
(そのまま舐めてみるとディルって結構優しいんだなって、いやマヨが強いのか?)

シシャモみたいに魚(ハタハタの干物)に添えてみたが・・・干物だったからか?魚が強過ぎる。

(使った分のマヨも差し引いて足し)茎を混ぜてみても、僅かに変わったがほぼ同じだった。
(ディルの使い道に迷って使うのが遅くなったから香りが飛んだ?いや、でもそこまで経っていないぞ。洗うのもサッとだし)

半熟茹でタマゴは・・・凄くバランスが良かった、お互いを邪魔しないというか。
※サンドイッチに合うと言われる意味が解かった!!!

茹でたオクラは・・・う~ん、ちょっとの差でオクラが勝つかな

鶏胸肉のボイルを裂いたものは

う~ん干物よりは、なんとかディルマヨが抵抗し功を奏している感じ。
結局、洋のハーブだから、洋風で通じるクセの無い食材の方が、合うのかもしれないな。
西洋は白身魚が多いし。

 ディルの使い方を考えたのだが、自身の中に経験値が少ないので、どうしても思い浮かばず色々ハーブの本とかを調べていると
ディルは「魚のハーブ」みたいなキーワードが多数出てきて、確かに魚系に使う事が多いように感じられたので、解からないうちは、やはり魚系でいこうかな・・・


香草パン粉焼き
大量に1回オーブンで作った事があったが、フライパンで1皿は初めて。

今回はソースも含め北欧の作り方で、自身の中には無い、新しい技術を満載。
(随分と追い込む事にはなるが出来るのか?)

準備

刺身用の鮭の切り身があったので(安いけれど、やや劣化が・・・まぁ勉強用だから)、
それを更に半分にし
塩・コショウかな?と思ったが・・・

違ったので洗う・・・(マジか、いきなりミスかよ・・・)

ディルの葉を微塵切りにする。

茎も使っていいみたい・・・又もミスか、慣れない

乾燥パン粉に混ぜて
※本来はここでレモンの皮もおろして混ぜるらしいが、防ばい剤・防カビ剤(←共にポストハーベストの日本名)が不使用の檸檬が無かったので、パス!!
(今回ディルを認識する事が目的だし)

パン粉にサーモンを乗せる。
パン粉を使い切らないなら、切り身に乗せた方がよかったか?、最初そうしたのに、なんか疑問に感じて逆にしてしまった?)

ここまでで鮭の仕込みは完了。

ソースを作る。

鶏肉を茹でた汁が余っていたので(無ければチキンブイヨン

先に加熱し

温まったら、本来はアンチョビなのだが無いので、塩(←まあ塩気があれば・・・この為に買うのもなんだし、代用でニョクマムを入れる勇気は無かった・・・)と、ブラウンマスタードシード(←これはあった)を入れる。

ブラウンマスタードシードが柔らかくなるまで煮る。

コーンスターチを入れ、トロミを付ける(ソースにコーンスターチの「発想」がどうも苦手だったけれど、これを越えないとな!!)。

多目にバターを混ぜ入れ溶かし、まったりとしたら
モンテよりも多目に

塩・コショウで味を整える。

塩鮭ではないので、少し強めが良さそう。

なんとなくだが、確実に美味しい系のソース・・・
(しかしブラウンマスタードシードは苦いな、この苦みがバター等の油脂分でマスキングされる理屈なワケね・・・)

調理

温めたフライパンに(又)バターを溶かして、

パン粉を付けた面を下にして鮭を弱火で焼き
※パン粉がポロポロとこぼれるので大量に乗せて一気にひっくり返す感じ!!
(もしくはある程度敷いてからそこに乗せるか?、溶かしバターの水分で張り付く感じだし)
※(無理に)全部のパン粉を使おうとしなくてもいい、あくまで溶かしバターと混ざる程度が理想みたい。

ここで初めて、身に塩と胡椒
※あとでソースをかけるので薄目にしておく。

今回は刺身用なので、レアの限界に挑戦という事で、僅かにパン粉が溶かしバターと良く混ざって、パン粉に火が入った程度の感覚で、ソッとひっくり返す
(おお、良い感じじゃない?、パン粉も固まっているよ!!)

そのまま同じく弱火で少しだけ焼く。

レア感を出したいので、早めに皿に盛って、ソースをかける。
本当は全体にかけるらしいが、我が寿司や刺身の民族としては、最初から全部かけてグチャグチャ・ベチャベチャよりもカリっとしたかかっていない部分も知りたいので全体にはかけなかった。
※付け合わせは菜の花をボイルしたもの(←これしかなかった、ジャガイモとかだと北欧とか洋食っぽい?)。

おお、かなり、丁度良い感じのレア刺身用で1回やってみたかったんだよなー、でも刺身用だと刺身の方が寿司とかに出来て良いから・・・今回みたいにディルの勉強という理由がないと中々・・・)。

ソースはチキンスープの出汁が効いていて、旨味が活きている事と、ブラウンマスタードシードのプツプツ感が心地良い。
(特に発酵はさせていないので辛くはない)
これだけリッチな手間暇をかければ美味しいに決まってはいるが、
やはり指定どおり、そのまま全体にかけた方が美味しいみたい・・・パン粉のカリっと感は味わえたが・・・
肝心のディルはというと、そんなに感じないなーって
パン粉のカリっとした良さや、ソースのまったりとした旨味・刺身用の鮭本来の甘みが勝っていてディルが主役をかっさらう感じでも無いか・・・
加熱するからかハーブ類の香りが飛び易いという事もあるのか?なぁ?
②ブラウンマスタードシードやバターの油脂分がハーブの香りをマスキングしてしまうのかなー?
もっと使えば良かったのかなー?


「刺身用の鮭で、マリネとカルパッチョの中間的なモノ」

上記の刺身用のサーモンの半分にした片割れを使う。
(最近、安い時があまり無いので、無ければ作らない&食べない派なので、こういう時に小分けにして様々なパターンを試しておこうと、←食事をした気にはならないけれど)

 普段、刺身は山葵と醤油で食べたい酸味(や塩気が強いモノ)が好きではない自分にとって、マリネとかカルパッチョはちょっと好んで作る事が少なかった。
外食でも、そんなに好んでこの前菜を取る事は無く、過去1回だけかなー美味しいなーって思った魚のカルパッチョは・・・

だから食べる直前までマリネにしようか?カルパッチョにしようか?ずっと迷いながら上記の香草パン粉焼きと共に作り続けていた。

(元々カルパッチョは生の牛肉で作る料理だったし・・・)

今回はディルを葉と茎で分けて使うので

葉だけむしって刻む。

マリネにする時、本来は胡椒やコリアンダー等のスパイス類と共に塩をまぶしてラップでピッチリ包んで漬けるか、
白ワイン類やビネガーで漬け液(燻製のソミュール液みたいなモノ)を作って漬け込み、
(本当は漬けてから一晩冷蔵庫でラップを外して乾かすと、より身が締って旨味が凝縮されるのだが、なにせ刺身用とはいえ、そんなに新しくないから・・・←直ぐ食べたかったし)
今回はディルを主役にしたいので敢えて、塩(身が小さかったので小匙1半強)だけにした。
※ラップは勿体ないからパッケージを覆っていたラップ2枚のうちの内側をそのまま活用。

ディルのを乗せて

ラップでピッチリ包んで冷蔵庫へ

30分でよかったが、上記の香草パン粉焼きに手間取って、45分以上になってしまった。
まあ、そうなるだろうなと最初から塩を控え目にしておいたのだが・・・新しい洋食や、大陸の料理の時は、自身の本能的なアイデンティティの中に無い工程が出てくるので、いつも苦しむ)

塩気を水で洗い流す!!(←旨味が抜けそうーって、日本人だったら鯉や白身魚の「洗い」でも多少勿体ないという気にもなるワケなので、既にここから本能的に抵抗がある)

でもこれをしないと、塩気が強過ぎて食べられないんだ。
長時間塩で漬ける時は、それだけ長く水で塩抜き

 本当はマリネならレモン汁をかけるけれど、上記でも書いたように、防ばい剤・防カビ剤(←共にポストハーベストの日本名)が不使用の檸檬が無かったので、パス!!
マリネソースとして、ディルを確認する為に、敢えて、白ワインビネガーと、塩・胡椒だけ。

あくまでも今回はディルを主役にし、自身の中でディルというハーブの概要だけでも認識をしてみたい。
オリーブオイルを入れようか?迷ったが、最後にカルパッチョ的に移行するかもしれない為、まだこの時点では入れなかった!!

水気を拭きとって

紙が勿体ねーなー
ハーブを切った時のキッチンペーパーで拭けばいいのか、多少ハーブがくっ付くが・・・どうせ香りを移すのだし。

水気を拭いたサーモンにディルの刻んだ葉を乗せて、そのまま切るのだが

本来は平造りだけれど、今回あまりに、サーモンが薄い部分が多々あるので(流石安物、だがハラミの脂部分が付いているので両方の部位を確認出来る!!)、
そぎ切りの部分と、平造りの部分に分け、それぞれに白ワインビネガーのソースをかけた。
※これは上記とは逆に全体にかけずに適度にかけて、あとは周りにかければよかった気がした(結構強い)。
当初ミニトマトを湯剥きして、何かしらの酸味と塩気を付けた黄色いトマトソースにしようか?と思っていたが、疲れ切っていてミニトマトを使う事を忘れてしまっていたので、後から飾り付けにした。
(栄養のバランスも考えたいし)
※もし最初からカルパッチョだったら、皿にニンニクをこすりつけたりイタリアンだからニンニクを効かす。

※マリネだけの部分(右:平造りの方)と、カルパッチョみたいな部分をそれぞれ確認したいので、半分だけにEXオリーブオイルと黒胡椒を(左、そぎ切りの方)、分けてかける。

マリネもおおって感じで悪くはないが・・・(滅茶苦茶に美味しいってワケでもないし、フツーって感じだし・・・)
やはり、漬け時間が伸びた事が響いたから、やや塩気が強かったので(←食べられないという訳ではないが、やや強め)、EXオリーブオイルでマスキングをすると丁度良いかな。
だから、平造りの方をサイコロ状に小さく切っても
(なにせ安売りなので:笑、元のサーモンが薄過ぎて平造りだと立たない部分が多い為に最初からやや厚めだったし、サイコロ状が似合う)

で、本当はこれがやりたかった、黄色いミニトマトの果肉が潰れた所をそのサイコロに乗せコントラストと味と共にディルと合わせる感じで食べてみると

これが合うこと!!
ディルがマスキングされるかもと疑問だったが、逆にディルが引き立って
(オリーブ&黒コショウもこの時は混ざっていた)
なんとなーく当初、アタマの中で想像をしていた味に。いや、、、味を越えてきた感じ。

これだ!!

色々な技術をやり過ぎて、ディルの概要はあまり掴めなかったかもしれない。
ま、人生は何かを掴み取るより、カケラの副産物が集まった事に終始する事が多い。
(現実に、その欠片達の方が現場に即した時、役に立ったりする事が多分にある)

まだディルは勿論ハーブ類も勉強だな


オマケ

後日、「余ったパン粉と期限がきていた牛乳・加熱用の鮭でクラムチャウダーみたいに

ディル入りのパン粉が余っていたので

鍋にバターを溶かし

カリっとさせて

カップに入れておき、

バターを少しだけ足してサーモンを焼いて
(余熱でも火が入るし後で煮るから表面だけでも・・・)

軽く塩コショウ

焦げ付くので水or白ワインを入れ水煮焼きし、
水分を入れると剥がれ易くなる

皿に出して、冷めたら粗目にほぐして骨とかを取り除いておく

玉ネギとキノコ等、人参でもジャガイモで在庫の余っている野菜を刻んで

今回はずっと同じ鍋でジックリ炒める。
(油が足りなければ油脂分を足すなりなんなりして、水煮炒め)


水分が無くなってきたら、本来、ここで余っていたパン粉を入れてトロミを付けてもよかったが今回ハーブパン粉だったのでカリっとさせてみたかった
(トロミも好きではないので・・・)

期限がきていた牛乳を入れ

温まったら、冷凍のアサリや先程の鮭を追加。

5分ぐらい弱火で煮て、塩・胡椒で味を整え
塩鮭だったら、塩の量を入れないか、加減をする)

パセリがあったらパセリを散らし、かき混ぜて火を止め、

先程のスープカップに注ぐ。

鮭が入ったクラムチャウダーみたいな何か。
本来白身の鮭を赤くしている海老・蟹のようなアスタキサンチンの色素も加わってスゴイな・・・)

サンフランシスコのとは違うが・・・
悪くはない・・・
(経験が全く活かされていないな・・・)

やはり、小麦粉の代わりにパン粉を使えばよかったか!!




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