社長つれづれ日記

私を深め、身近な人を、社員さんを、
    会社を、良き友を深める心のページ

新しい海

2007年02月10日 | 仕事
◆◆イメージの詩(吉田拓郎)

♪これこそはと信じれるものが この世にあるだろうか
 信じるものがあったとしても 信じないそぶり

 戦い続ける人の心を誰もがわかってるなら
 戦い続ける人の心は あんなには燃えないだろう

 傷つけあうのがこわかった昔は 遠い過去のこと
 人には人を傷つける力があったんだろう

 吹き抜ける風のような俺の住む世界へ
 一度はおいでよ 荒れ果てた大地に
 チッポケな花をひとつさかせておこう

・・・中略

 古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう
 古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう

 なぜなら古い船も新しい船のように
 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのさ
 新しい海のこわさを

・・・・♪


◆◆思い出しました

 中小企業経営を長年していると、中小企業の置かれている立場というのをいやがうえにも思い知らされることがあります。人が少ない、信用がない、技術が未熟、規模が小さい、・・・等々です。

 かつては毎日がそのような思いの連続でしたが、最近はそのような思いを持つことがずっと少なくなりました。いや、ほとんどそのような思いを持つことなく、中小企業の強みである、地域に密着(地域の人脈がある)、お客様の顔が直接見える、小回りがきく、決断が早い、転勤で担当者がいなくならない、全社一丸体制が築ける、変化への対応が早い、思い切った挑戦が出来る、仕事のやり甲斐(責任の主体になれる)等々、中小企業であるからこそ感じることの出来るメリットを、仕事を通して沢山味わっています。

 すでに大と小、強と弱、剛と柔、長い短い等々の、相対評価での存在意義はなくなろうとしています。いや、なくなっていると思っています。あるのは「社会にとって必要であるか無いか、皆の幸せに繋がるのか(WIN・WIN)」なのです。大も小も、強も弱も、剛も柔も、長いも短いも、それぞれの持ち味を活かして、社会のために存在意義があります。自己の論理ばかりを振りかざすものは、この世から消えて無くなる運命です。

 私の心は、大の、強の、剛の、長いの相対的論理を振りかざすものと出会うと、大きく反応をします。これは長年味わってきた中小企業の悲哀からくるものなのでしょうか。いや、あえて、私の志の中にあると言っておきましょう。

 だからこそ、自主・自律・自尊の経営を目指したいと思っています。小さくともきらりと光る、社会から存在意義をしっかり認められる中小企業を作りたいと思っています。そうです。「夢と誇りの持てる、活力ある企業づくり」です。並大抵のことではありませんね。

 今日は、色々考えさせられる出来事がありました。私の大好きな吉田拓郎の「イメージの詩」も思い出しました。ますます、しっかりやらねばと思っています。