アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

646 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 99番  桂春院

2019-07-02 14:57:34 | 日記

99番 桂春院

 

京都市右京区花園寺ノ中町11

山号  正法山

宗派  臨済宗妙心寺派

開基  津田秀則

 


妙心寺塔頭寺院は、通常拝観出来るのは退蔵院、大心院そしてこちら桂春院の3つだけだ。桂春院は、比較的新しい歴史で織田信長の長男信忠の次男、要するに信長の孫にあたる津田秀則が創建した見性院が始まりだ。寺の名前は父母の戒名から一文字ずつ取ったものだ。寺の経緯より、庭園の素晴らしさが特徴だ。清浄の庭、侘びの庭、思惟の庭、真如の庭とそれぞれ趣の違う庭園が楽しめる。方丈に茶席を設けてゆっくり観賞できるようになっている。筆者が伺った時はカップルが恋を語っていたが、本来は一人で物思いに耽りたいものだ。


645 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 98番  東林院

2019-07-01 10:27:50 | 日記

98番 東林院 沙羅双樹の庭 「諸行無常の響きあり」

京都市右京区花園妙心寺町

山号  妙心寺塔頭

宗派  臨済宗妙心寺派

開基  山名豊国  創建 細川氏綱

本尊  

 


東林院は、妙心寺境内の東の端に隠れるようにしてある。普段は拝観してなく宿坊として運営している。また、泊まらなくても精進料理の昼食がいただける。拝観のお目当ては沙羅双樹の庭である。御釈迦様が入滅した時、一斉に花開いたと言われる。一瞬に咲き一瞬に散ることで諸行無常の象徴となっている。水の流れ、祇園精舎の鐘の音とともに平家物語の冒頭の文章に有名だ。

創建は細川氏綱で三友院として始まり、その後開基とされる山名豊国が東林院と改め、その後山名氏の菩提寺として続く。「沙羅双樹の庭」以外にも、「千両の庭」や「飛竜の宿り木」など狭い方丈内だが見どころは多い。

パンフレットには、「ただぼんやりする 何もしない贅沢があります」と書いてある。


644 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 97番  退蔵院

2019-07-01 09:56:09 | 日記

97番 退蔵院

 

京都市右京区花園妙心寺町35

山号  妙心寺塔頭

宗派  臨済宗妙心寺派

開基  波多野重通、無因宗因(開山)

本尊  

 


妙心寺は、臨済宗の大本山の寺である。丸太町通りの西大路円町から15分ほど、JR嵯峨野線花園駅の直ぐ前だ。五山の下だが「算盤面」の名の通り山内は、石畳の通路を巡るあたかも寺内町の様子である。南総門から入りすぐ右手が「龍泉庵」普段拝観していない。まずは仏殿を挟んで反対側の退蔵院を訪ねる。妙心寺搭頭の中ではトップクラスの敷地を誇る。創建も古く、妙心寺創設後すぐの室町初期である。如拙作の日本最初の水墨画と言われる「国宝瓢鮎図」が余りにも有名だ。レプリカが方丈の前で見られるが、前に広がる庭園も素晴らしい。西側には「元信の庭」も枯山水の石組の豪快な庭だ。暫く瞑想する人も多い。

そして昭和の名園「余香苑」に行く。京都では重森三玲が有名だがここは中根金作の作庭だ。門を入ると紅垂れ桜の見事な枝が迎えてくれる。春の満開に訪れればどんなだろうと想像する。そして左に「陽の庭」右に「陰の庭」とコントラストが楽しめる。瓢鮎図を意識したのだろう「ひょうたん池」の回りを巡る池泉回游式の庭園には、湧き水が池に流れ込む心地よい水落の音が耳に馴染みよい。なお、瓢鮎図は禅の公案を示すものであり、小さな瓢箪で大きななまずを如何に捕まえるか?31人の高僧が大真面目に答えている。さて、我々はどんな答えがあるのだろう。

妙心寺 南総門