生きてるだけで丸儲け
横山たかし・ひろし 金持ちのお坊ちゃま万歳
横山やすし直系の弟子で最も売れた芸人だ。お坊ちゃまの横山たかしが亡くなったのはまだ、去年なので平成の漫才師である。「笑えよー」「生きーよ」
で、始まる金ぴかの背広に身を包んだ金持ちのお坊ちゃまが、ほらを吹きまくる。勿論本当の金持ちが、あのような派手派手衣装は着ないので誰でも分かるのが面白い。
「わずかな金で、本気出すな、ヨコヤマーー。」
後半は、「金があれば、万歳するかーー?」遺産は胃散、兄が医者 は、 石屋。などとネタ晴らしが始まると、赤いハンカチを口にくわえて泣き始める。相方の横山ひろしが、背広の裏を見せると、「拍手!」と、書いてある。
全盛期、あるご婦人から、本当に金に困っているのだろうと思われ、援助(施し)を受けたことがある。(ただし、これもネタ?)
見事な完成された定番芸だ。やすしの弟子なので、暴力を含む激しい指導を受けたが、終生やすしを尊敬していた。特に、お坊ちゃまのたかしは数千回殴られたと証言しているが、葬式では「師匠は漫才をするために生れた宇宙人だ。」と号泣した。
なお、「横山たかし」は3代目で、初代は横山プリン、2代目はレッツゴー正児である。また、ひろしの妻は、美人漫才で有名だった「春やすこ・けいこ」の「けいこ」で、たかしの死後、二人で夫婦漫才をしている。