アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

641  アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 94番  長楽寺

2019-06-21 15:10:18 | 日記

第94番 長楽寺 

京都市東山区八坂鳥居前東入円山町626番地

山号  黄台山

宗派  時宗

本尊  准抵観音

開基  最澄

 

円山公園の南の道を東に、だらだら長い坂道を登る。

京都のお寺が大好きだ。おすすめ一番はここだ。

丸山公園の東、東大谷のすぐ北に参道がある。東山三十六峰長楽寺山に向かってだらだらと坂道を登る。桓武天皇勅願のお寺で、伝教大師が自ら彫った准抵観音様が御本尊だ。完全秘仏だが、新天皇即位時には特別に御開帳があり令和になった5月~6月の16日まで公開していた。東本願寺の飛び地で大谷祖廟と並行して参道が続く。以前は、大谷祖廟の敷地まで長楽寺の境内だったらしい。

そして、ここは建礼門院徳子の、出家のお寺で有名だ。平清盛の娘で、安徳天皇の母であるが、源氏に追われ壇ノ浦に入水するものの助けられ、出家。その後寂光院に隠棲した。後白河院がそれを訪ねる「大原御幸」は有名な話だ。

 

 本堂内の徳子像 

 

 庭は、相阿弥の作庭。

また、頼山陽の墓地でもある。

 

 

 

 

鐘楼の鐘は、大晦日、除夜の鐘を、一人ずついつまでも突かせてもらえる。当然108回にこだわらない。

以前、大晦日に訪ねたことがあるが、その時は大勢の参拝者がいて、広い境内と言う印象だったが、

一人訪ねると、こじんまりした良いお寺だった。

 

途中、明治のたばこ王、村井吉兵衛の邸宅。「長楽館」を見る。

 

日本で最初に両切り煙草を製造販売した英雄だ。

行商で苦労をした後、サンライス、そして第2弾のヒーローが大ヒットし巨万の財を成した。

長楽寺のふもとに長楽館。今は、高級な茶房になっていて誰でも入れる。


640   アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 93番  粟島堂 宗徳寺

2019-06-21 08:55:01 | 日記

93番 粟島堂宗徳寺

 

宗徳寺

京都市下京区三軒替地町124

宗派  西山浄土宗

本尊  阿弥陀如来

開基  行阿

 

京都のお寺が大好きだ。おすすめ一番はここだ。

 

京都駅のすぐ近くのリーガロイヤルホテルすぐ裏に、粟島堂はある。

京都のお寺は、○○寺 ○○院 ○○庵 ○○堂の4種類ある。院と寺は特に区別はない。寺の方が大きいような気がするが、知恩院という巨大寺院もある。庵はさすがに庵(いおり)とも言うべき小さなお寺のような気がする。堂はどうだろう。六角堂や革堂・因幡堂などの町堂のイメージがする。従って、それぞれ頂法寺・行願寺・平等寺とちゃんと寺名がついている。

しかし粟島堂は、宗徳寺内にある別のお堂という位置づけだ。神仏混合の時代の流れであろう。阿弥陀如来を本尊とする西山浄土宗のお寺の境内に、粟島大明神を祀っている。祭神は少彦名命でその本地佛である虚空蔵菩薩を安置している。

江戸時代後半、光格天皇とその皇后たちの度々の行幸があり、女人守護にご利益ありとされ庶民の人気を得る。安産祈願に限らず、子宮筋腫・内膜症や更年期障害など具体的な病名を挙げて効果ありとしている。また、人形供養を行う事から境内のあらゆるところに奉納された人形が安置されている。和洋様々な人形の展示は微笑ましいけれど、使い込んだ市松人形などは何か魂を持った女の子に見えてぞっとする。

また、境内には、

蕪村の句碑 娘の病気平癒祈願に訪れた 与謝蕪村が詠んだ句
「粟嶋へ はだしまゐりや 春の雨」の歌碑がある。狭い敷地だが巡るポイントはたくさんある。