遂に大混乱の、序章の幕開けとなる「人事処分」の発表が行われた。
親戚の葬式の時の亜麻
傷害致傷罪については、検察への書類送検が行われ、その結果が待たれるところであった。
刑事事件としては、軽微な事件だが、スモン石鹸としては大事件となった。
まず処分の対象者は、加害者亜麻は当然の事として、酒席に同席していた、白鳳、角竜、亜麻の上司朝日の富士などが、考えられた。
焦点は、事件を警察に被害届を提出しながら会社には報告しなかった高嶺の花専務に対してどうするかだ。
被害者の上司を処分できるのか?そして、高嶺の花と高嶺の岩の二人が何もしゃべらない段階での、処分はどうするか。
何より、検察の判断が出ないにも関わらず処分して良いのかという世論も多かった。
結果、亜麻はすでに依願退職していたが、退職相当とされた。懲戒解雇なのか諭旨退職なのかよく分からない処分だ。
その上司朝日の富士は、直前に自主的に、役員を辞任した。従って、処分無し。
注目の、白鳳、角竜は、減給だった。処分の理由は、大きなケガに至るまでそばにいながら止められなかった事だった。
因みに、社長の四角は残り在任中の報酬を全額辞退した。ただし任期はもう3か月しかなかった。わずかな額だ。
問題点は、亜麻の処分の意図が不明な事。退職金が出るのか出ないのか?また、白鳳、角竜の処分理由が、止められなかった事?
亜麻の殴打は、数十発だと言われていた。その間数分見ていたのだから、ほう助罪に相当するのではないか?
さらに、朝日の富士に処分はなかった事だ。自主的な辞任があったからと言って、処分無しは常識上あり得ない。
そして、そして、何と言っても、高嶺の花専務への処分は?
彼だけは、何も発言しない事から、検察の処分結果を見て、本人の聴取後、後日処分となった。
処分理由は、会社への報告義務違反だ。
世論は、検察の発表までなぜ待てないのか?高嶺の花への処分理由が理解できない、という声が多い。
一方、良識派の評論家たちは、組織人として処分は当然と、国論を二分した。
遂に、時の官房長官が、「早期に適切かつ納得のいく終結を願う。」とコメントした。
しゃべらない高嶺の花。大騒動のマスコミ。沈黙の高嶺の花。雄弁な評論家。
報道陣の前を通る高嶺の花は、修行僧のようにも見える。しかし、無知な孤独人にも見える。
崇高な改革論者なのか?幼稚な無知男なのか?
衝撃の処分が、後日発表された。