アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

245 アチャコの京都日誌 スモン石鹸騒動 ⑩ 第一次処分 

2017-12-30 11:46:45 | 日記

遂に大混乱の、序章の幕開けとなる「人事処分」の発表が行われた。

「日馬富士」の画像検索結果親戚の葬式の時の亜麻

傷害致傷罪については、検察への書類送検が行われ、その結果が待たれるところであった。

刑事事件としては、軽微な事件だが、スモン石鹸としては大事件となった。

まず処分の対象者は、加害者亜麻は当然の事として、酒席に同席していた、白鳳、角竜、亜麻の上司朝日の富士などが、考えられた。

焦点は、事件を警察に被害届を提出しながら会社には報告しなかった高嶺の花専務に対してどうするかだ。

被害者の上司を処分できるのか?そして、高嶺の花と高嶺の岩の二人が何もしゃべらない段階での、処分はどうするか。

何より、検察の判断が出ないにも関わらず処分して良いのかという世論も多かった。

結果、亜麻はすでに依願退職していたが、退職相当とされた。懲戒解雇なのか諭旨退職なのかよく分からない処分だ。

その上司朝日の富士は、直前に自主的に、役員を辞任した。従って、処分無し。

注目の、白鳳、角竜は、減給だった。処分の理由は、大きなケガに至るまでそばにいながら止められなかった事だった。

因みに、社長の四角は残り在任中の報酬を全額辞退した。ただし任期はもう3か月しかなかった。わずかな額だ。

問題点は、亜麻の処分の意図が不明な事。退職金が出るのか出ないのか?また、白鳳、角竜の処分理由が、止められなかった事?

亜麻の殴打は、数十発だと言われていた。その間数分見ていたのだから、ほう助罪に相当するのではないか?

さらに、朝日の富士に処分はなかった事だ。自主的な辞任があったからと言って、処分無しは常識上あり得ない。

そして、そして、何と言っても、高嶺の花専務への処分は?

彼だけは、何も発言しない事から、検察の処分結果を見て、本人の聴取後、後日処分となった。

処分理由は、会社への報告義務違反だ。

世論は、検察の発表までなぜ待てないのか?高嶺の花への処分理由が理解できない、という声が多い。

一方、良識派の評論家たちは、組織人として処分は当然と、国論を二分した。

遂に、時の官房長官が、「早期に適切かつ納得のいく終結を願う。」とコメントした。

しゃべらない高嶺の花。大騒動のマスコミ。沈黙の高嶺の花。雄弁な評論家。

報道陣の前を通る高嶺の花は、修行僧のようにも見える。しかし、無知な孤独人にも見える。

崇高な改革論者なのか?幼稚な無知男なのか?

衝撃の処分が、後日発表された。

 


245 アチャコの京都日誌 スモン石鹸騒動  ⑨ 高嶺の花専務の沈黙 対決迫る

2017-12-30 09:06:03 | 日記

 

 高嶺の花は、父高嶺の花の次男だ。長男も高嶺の花というトップセールスだった。父の兄の高嶺の花を兄は継いだ。

この一家は、本格的営業を貫き、叔父の若根の花からずっと孤高を貫いた。

「若乃花」の画像検索結果「若乃花」の画像検索結果「初代貴乃花」の画像検索結果真ん中は、社内相撲大会の写真です。

左から、二代目若根の花。初代若根の花。先代高嶺の花。

営業は、ポスティングと飛び込みを中心に地道に営業活動を続けた。決して親戚や友人に頼るような安易な販売はしなかった。

石鹸のリスク説明も手を抜かずすべて説明した。そしてスモン石鹸の特徴やここまでの改善と進歩の歴史を説明すると、

お客は向こうから注文を申し出るという。しかもお客様の方から、親戚や知人に紹介してくれるのだ。

まさに営業の王道だ。月末の数字の欲しい時も決して成約を急がなかった。

今の営業マンは、自分の成績を達成するために、邪道ともいえる無理な注文を取っている。

なかんずくモンゴルのトップ達は、営業最終日には、相当無理な営業をしている。それは、高嶺の花には考えられない。

キャンペーンの後には、白鳳へのクレームでコールセンターがパンクするほどだ。

元々、寡黙な高根の花が、一層寡黙になった。遂に全くしゃべらず沈黙を貫くことになった。

スモン石鹸は、各営業部ごとに合宿で販売にあたる。それぞれを「部屋」と呼ぶが、高根の花部屋の前には連日報道陣が押し掛ける。

その前を、孤高の男高根の花が、無言で通る姿が、定番のニュース番組のシーンとなる。

彼のその目は、愚かな大衆を見下すような冷たい視線を感じる。少なくともマスコミの愚かさは見ている人にも十分に伝わった

一方、組織論を振り回す評論家や、取材の材料に欠けるマスコミからは一斉にバッシングを受ける。

「貴乃花」の画像検索結果

また、役員会での高嶺の花は、四角社長の正面でも堂々と背もたれにふんぞり返り、視線をまっすぐ向ける。

その姿は、孤高を貫く改革者の尊厳か、あるいは単なる未熟な非常識人なのか判断が分かれた。

スモン石鹸を、新たなステージにいざなう崇高な改革案を持ったニューヒーローの登場なのか。

世間知らずの若造が不遜にも会社に対してふてくされているだけなのか、誰も判断がつきかねた。

しかしはっきりしているのは、しゃべらない事、行動は今までにない非常識である事、その二つだけだ。

会社と白鳳始めモンゴル社員、そして高嶺の花との対決が近づく。

続く