昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

苦労して手に入れたもの

2024-07-28 07:53:24 | 日記
1794年の今日は、仏革命を牽引してきたジャコバン派のロベスピエールらが、そのテルール(恐怖政治)的手法を嫌悪され、俗に言うテルミドールのクーデターにより、自ら施行してきた王族、敵対勢力と同じようにギロチンの露に消えた日。

パリオリンピック開会式の、彼らによって上記の刑に処されたマリーアントワネットの演出を思い出し、仏国民に根付くリバティ(勝ち取った自由)への、手に入れるまでに払った対価の大きさと、それに比例する揺るぎない信念と誇り、自信を感じます。

それは、空気や水も同様に、やや意味の異なる「自由」を当然のこととして、何の疑念も無く享受している「とある国民」からすれば、かなりショッキングな演出に見えるのかもしれません。

仏国民のリバティ的自由に対して敬意を表します。が、同時に危険視もします。

貧しさ故望む大金、迫害故求める力、啓蒙的洗脳により目指す社会的地位・・・何れも相当の努力やリスクを負った上、成し遂げて手にした成果であればあるほど、その「金、力、社会的地位」への執着の強さは如何許りか。

そしてそれは、果たしてどこまで冷静で客観的視点を持つことができるのか・・・
そこに仏リバティと同じ、絶対的信念であるが故の、強さと弱さを見るのです。

そう云えば米大統領自身の次選挙辞退の決断は、己の葛藤を制したかなりの英断ではなかったかと、スタンディングオベーションを送りたいと思ってました。