可視化

限定5食に惹かれ昼食にいただいた桜エビのかき揚げ定食で、胸やけを訴える奥さんを尻目に、フフフ、あと1～2枚はイケると、密かに己の若さをほくそ笑み乍ら、昇る日本平頂上。展望台「夢テラス」は小雨にけぶります。

東に臨む清水の町並みを超えた先には、何時ものように雄々しく鎮座する霊峰富士が・・・いませんでした。

景気の良い政府やマスコミによる報道とは裏腹に、低迷する内需。設備投資も想定外の先行投資化し、じわじわとその負荷がかかるのを実感する昨今、ボクを含めた一定数の方々には、目標や希望を見失いがちな先行きが見えない時代でもありましょう。

でもね、見えないだけで、あの厚い雲の向こうには、ちゃんと富士山はある！・・・たぶんですけど。

直接的な肉体の欠損だけでなく、精神がぽっきり折れてしまえば、身体は動かなくなります。寧ろそっちのほうが個人的には酷いカモ。
例え現実的に富士山が無くなっていようとも、「有る」と信じていられるのなら、きっと大丈夫・・・かな？

ほら、富士山見えるよ！

「何にも見えないじゃない！そもそも、そっちの方角じゃないし」と奥さん。

フン！ボクには見えるんだい！