デューク・アドリブ帖

超絶変態ジャズマニア『デューク・M』の独断と偏見と毒舌のアドリブ帖です。縦横無尽、天衣無縫、支離滅裂な展開です。

ニカの夢をホレス・シルヴァーが音で描いた

2008-03-02 08:12:50 | Weblog
 テストだと言い、大学の受講生をグラウンドに集合させ、問題が書いていない白紙をバラまく。白紙の答案に批判や罵声を書いたものだけに単位を与えたのは、現東京経済大学教授の粉川哲夫さんだった。粉川さんが81年に書いた「ニューヨーク街路劇場」にパノニカ夫人が登場する。とはいっても彼女自身ではなく、パノニカ夫人似の女性が、ニューヨーク大学のゼミで足をテーブルのうえになげだす例を挙げ、当時日常的に使われ、大統領までもが会議中に使った「ファック」という言葉にも言及したアメリカの「時代の行儀」を読んだものだった。

 パノニカ夫人とはバップ時代にジャズミュージシャンの後援者であったニカ男爵夫人である。パーカーとモンクの最期を看取った人であり、その尽力がなければ世に出るとことがなかったプレイヤーもいたであろう。多くのジャズメンに慕われていた彼女だけあって、モンクの「パノニカ」、ジジ・クライスの「ニカズ・テンポ」、ソニー・クラークの「ニカ」等、捧げられた曲も多い。その中にホレス・シルヴァーの「ニカズ・ドリーム」がある。ニカのジャズへの愛情を理解していたシルヴァーは、じっくり曲を練ったのだろう。太く優しいメロディラインはニカの大きさを感じさせ、ジャズを愛する全ての人を包み込む名曲が出来上がった。

 この曲の初演は56年のジャズメッセンジャーズ名義のアルバムに収められており、60年の「Horace-Scope」は再演になるが、フロントにブルー・ミッチェルとジュニア・クックを配したシルヴァー・バンドの黄金期だけあって初演を上回った内容だ。ファンキー名盤として名高い「Blowin'The Blues Away」や、ライブはこうあるべきの手本ともいえるヴィレッジゲートの「Doin'The Thing」を生み出したメンバーだけのことはある。ミッチェルは線が細いながらもブラウン直系でよく歌う。クックは生で聴いたことがあるが、息継ぎもせず延々と吹く長いフレーズは、レコードでは聴きことができない迫力があった。派手さはないが確かな実力を持ったメンバーは、シルヴァーの「時代のファンキー」を如実に音で描いている。

 ビ・バップ男爵夫人とも呼ばれたニカの夢は、人種的な差別がなくなりジャズが「時代の音楽」になることだった。ビ・バップがジャズの一時代を築き、広く認められたことで夢の一つは叶ったのだろうが、黒人が大統領に就任した場合、暗殺の懸念があるという今のアメリカを見る限り、ニカの夢が実現されるのはまだ先のような気がしてならない。
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27 コメント

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今夜決定!ホレス・シルヴァー・ベスト3 (duke)
2008-03-08 18:16:54
皆さん、今週もたくさんのコメントをお寄せいただきありがとうございました。

Blowin'The Blues Away (Blue Note)
Stylings Of Silver (Blue Note)
Doin'The Thing At The Villagegate (Blue Note)

上位2枚は決定的人気でした。シルヴァーの醸し出すファンキーは作り上げたノリのいい曲と、熱い演奏から溢れております。
他にも多くのアルバムが挙がりましたが、変らぬスタイルで、シルヴァー節を味わえるものばかりです。アルバム選びの参考にしていただければ幸いです。
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Silver's Blue (duke)
2008-03-07 19:05:32
4438miles さん、やはりニューポートでしたか。シルバーはアルバム数が多い割りにライブ盤が少ないので貴重です。

シルバーを呼ぶ計画とはファンキーなプロモーターですね。ハンク・ジョーンズは90歳でライブ活動が盛んです。シルバーは28年生まれですから、まだまだ現役でしょう。実現した折には当然ライブ盤ですね。タイトルは「4438miles Presents Silver's Night」でしょうか。

「Silver's Blue」が挙がりませんでしたが、「The Night Has A Thousand Eyes」は素晴らしい内容です。ブルーノートにはないエピックな音が聴けます。
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Body and Soul (duke)
2008-03-07 18:50:38
KAMI さん、こんばんは。

ヱビスでご機嫌のようですね。ホーキンスの豪快なテナーを伝えるならジェリコを外せませんが、39年の「Body and Soul」も重要な1曲です。スタイル的には大きく変わりませんが、ローチの政治色が濃い「We Insist」に参加するなど、意欲的な一面を持っております。聴き所は豊富ですので、その魅力が「ジャズ鑑賞会」で伝わるといいですね。

ジャズも解説も即興が面白いのですが、あまり熱を入れると卒倒しますよ。(笑)
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これで完成・・・ (4438miles)
2008-03-07 09:59:47
・・・したのかなと思った次第。

つまり・・・真夏の夜のジャズ+1958MILES+1958SILVERで、1958ニューポートジャズフェスの完成。

シルバーは生だと思いつつ、なかなか生のリーダー盤が少ないのです。

まだ、元気だそうで、あのPeaceを生で聴きたい・・・と思い、何とか日本に呼べないかと思っているのです。
今、秘策があるので、ダメもとで仕掛けてみたと・・そしてシルバーに会いたいと思っております。
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よみがえるシルバー・・・ (KAMI)
2008-03-06 22:26:08
duke様、皆様、こんばんは。
miles御大(グレイト・シルバー)が眠りからさめたようですね。
ブツブツ言った後で(寝起きが悪いのでしょうか?)
1球曲球を投げる・・・粋ですね。

今日は、27日の「ジャズ鑑賞会」(今回はホーキンスです。)の解説を猫と遊びながら考えておりました。
自分のスタイルにこだわったホーキンス。やはりテナーの父だな・・と思ったところでヱビスの酔いがチョット(思考停止状態)・・今回も即興での解説になりそうです。(笑)
それにしても、ホーキンスのあの音・・痺れまくりです。
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ゴールドディスクにシルバー (duke)
2008-03-06 19:57:01
bassclef さん、こんばんは。

今回の夢ネタは bassclef さんから拝借しました。ネタの貸し借りはブログ間の交友を深めますね。私は借りるばかりですが。(笑)

シルヴァーのディスコを見るとおそろしいほどにハードバップ名盤に参加しております。ケニー・クラークの「ボヘミア」や、ジジ・グライスの「ニカズ・テンポ」はシルヴァーがいたからこそ名盤と呼ばれる所以でしょう。

ハンプトン・ホウズとソニー・クラークへの影響の指摘はさすがですね。曲作りはミュージシャンに定評があり、シルヴァーの曲風に弾こうとすると自然にスタイルまでもが似てきたということでしょうか。ミュージシャンズ・ミュージシャンのひとりですね。

bluenote 1520 の「I remember you」はソロかと思うほどの独壇場で、ブレイキーも大人しくていい感じなのですが、終わり近くに突然叩きますね。我慢の限界だったのでしょうか。(笑)

Lou Donaldson/4,5&6とは素晴らしい1枚です。ジャズ喫茶のマッチデザインに使いたくなるジャケはブルーノート屈指のものです。

皆さん、bassclef さんの「夢見るレコード」で、「フラーが見た5分間の夢」を分析しております。是非ご覧ください。
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脇役も燻し銀 (duke)
2008-03-06 19:37:20
25-25 さん、ミルト派がホレスの肩を持ちましたね。(笑)

確かに「Milt Jackson」(Prestige7003)ではホレスの出番が少ないですし、前に共演した「Plenty Plenty Sonl」でも大編成とはいえ同じようなものでした。サイドのときは徹底して脇役にまわるようです。脇役であっても短いながら燻し銀のソロをとっておりますね。

>ホレスやガーナー、ブルーベック、ビリー・テイラー

カラッとしているのがアメリカ人の好みなのでしょう。日本で人気のケリーやマルは、明らかに「泣き」や「翳り」が強いですね。ケリーはともかく、マルは本国ではさっぱりでした。それで日本に稼ぎにきたわけです。あっ、ヴェンチャーズもそうでした。(笑)
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シルバーのルーツ (duke)
2008-03-06 19:17:52
azumino さん、こんばんは。

ポルトガルには行ったことがありませんが、タブッキのポルトガルを舞台にした「供述によるとペレイラは…」を読むと、その辺りの雰囲気があります。

やはり上位2枚はシルバーの代表作であり、ファンキーを象徴するアルバムですので揺るぎありませんね。
3枚目はおっしゃるように好きな曲が収録されているとか、メンバーがお気に入りといったところで左右されるかもしれません。

シルバーの母親は、アイリッシュと黒人の混血でしたので、さまざまな血が流れています。ファンキーの中にも彩りある幅広い音楽性はそんなルーツにあるのでしょう。
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御意! (25-25)
2008-03-06 15:15:20
>bassclef さん。
>ハードバップ期のちょっといい盤を聴くと・・・半分くらいのレコードが、Horace Silver(p)なんですよ(笑)

そうですね、ちょっと思い出しただけでも、
マイルスの「Bags Groove」「Walkin」(Prestige)とか、
「Sonny Rollins Vol.2」(BN)、
「When Farmer Met Gryce」(Prestige)、
「JR.Monterose」(BN)あたり。

>タッチは強いが、あまり粘らない、わずかに跳ねるような8分音符で繋ぐフレーズ。感じとしては、あくまでカラッとしている(カラッとしすぎているのかもしれない:笑)

そうですよね、「泣き」とか「翳り」の部分が
あまり感じられないんですよ。
ホレスやガーナー、ブルーベック、ビリー・テイラー
あたりが本国での人気の割りに、日本での人気が
今ひとつなのは、そのあたりに原因があるのかな?と・・・。


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Unknown (bassclef)
2008-03-06 13:19:04
dukeさん、みなさん、こんにちわ。
ホレス・シルヴァー・・・実はあまり聴いてないのです。リーダーアルバムでは「トリオ」「&メッセンジャーズ」「スタイリングスオブ~」それから「ブロウイング~」くらいしか持ってません。だから、シルヴァーのピアノを特に好きというわけではないのですが、ハードバップ期のちょっといい盤を聴くと・・・半分くらいのレコードが、Horace Silver(p)なんですよ(笑)いかにもバップ、ハードバップらしいメリハリが効いたタッチは快感です!サイドマンとしてももちろん素晴らしいシルヴァーだと思ってます。
だから・・・
2525さんから「Milt Jackson Quartet」が出た時は、やられた~!と思いましたよ(笑)
ではシルヴァーのピアノをもう少し~というわけで、今回「トリオ」をいろいろ聴いてみて感じたことが、二つありました。

タッチは強いが、あまり粘らない、わずかに跳ねるような8分音符で繋ぐフレーズ。感じとしては、あくまでカラッとしている(カラッとしすぎているのかもしれない:笑)
「ああ・・・これはハンプトン・ホウズじゃないか!」と。
もちろん、ホウズの方がシルヴァーの影響を強く受けたわけですが(笑)

そしてたまに弾くバラード(「~トリオ」でのI remember you,Prelude to a kissなど)で見せる叙情性みたいなもの~これはたぶん・・・ソニー・クラークに引き継がれていったのでは・・・と思えるほど、バラードでの弾き方が「初期のソニー・クラーク」によく似ていることを再発見しました。
シルヴァーという人・・・想像以上に多くの後輩に栄曲を与えていたようです。

てなわけで・・・シルヴァーのベスト3、とはいきませんが、以下。

1.Horace Sliver Trio(bluenote 1520)~キング盤で聴いてます。I remember youのちょっと屈折した感じ(なかなか主メロディを出してこない:笑)のバラードが悪くないのです。

2.blowin' the blues away~ひとえに、あの名曲:peaceが入ってるので。

3.(サイドマン参加)
Lou Donaldson/4,5&6~roccusだったか、ちょっと中近東っぽい変なメロディの曲。あれ、なぜだか好きなんです。そしたらシルヴァーの曲だった(笑)倍テンポで乗るようなシルヴァーの短いソロも実にいい。


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渋いところでは・・・ (25-25)
2008-03-06 00:14:06
「Milt Jackson」(Prestige7003)のピアノが、
ホレスでしたね。
アップテンポなWonder why と Stonewall では
ホレスのソロが聴けますが、
マイ・ヴァレ、Moonray、ニアネス、I Should Care
といったスローバラードでは殆どミルトの独壇場で、
もう少しホレスの活躍の場を与えてもよかったのでは?
と少し残念な気がします。

返信する
ポルトガル (azumino)
2008-03-05 22:23:09
dukeさん こんばんは

シルバーの出自はポルトガル系でしたね。ポルトガルにその昔3日間だけですが滞在したことがあります。リスボンは美しい街で、ちょっと横道に入るとなんだか第2次大戦中の亡命者が船を待っているような雰囲気が感じられました。多分に小説のイメージからですが。行き交う人も小柄で親しみが持てました。

ということで、「Song for My Farther」を入れます。

① Blowin' The Blues Away (Blue Note)

② Stylings Of Silver (Blue Note)

③ Song for My Farther (Blue Note)

①と②は必ず入るような気がしますが、③はいろいろあるのでお好みででしょうか。

酒場で聴いたファドもよかったです。いつか再訪してみたいものですが、無理でしょうね。
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パトロンが目を覚ました (duke)
2008-03-05 19:10:43
4438miles さん、静かにお休みのところ催促に応じ直ぐにご参加いただきありがとうございます。私は借金同様、催促されても意に介さずですが。(笑)

ワンツーと順当にきたところで、アマノジャク「1958Silver」ですか。58年といいますとこちらはニューポートのライブでしょうか。58年作品では「Further Exploration」がありますね。このアルバムの「Melancholy Mood」は好きです。ブルーノートから出たシルバーの2LPで「The Trio Side」というのがありますが、タイトル通りトリオナンバーばかり収録したもので、「Melancholy Mood」も2バージョン収録されていて楽しめますよ。

シルバーの真髄は左手にありましたか。「あのゴツゴツとした合いの手」がファンキーというリズムを刻んだのでしょう。
アドリブを含めて必修科目にするとはシルバーとアイコンタクトを取っただけのことはありますね。粉川教授といい勝負です。

>ニカ夫人のようなジャズのパトロンになるべく

4438miles さんがジャズのパトロンだったら、今頃日本のジャズプレイヤーは女性ばかりでしょうね。(笑)
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両手に花 (duke)
2008-03-05 18:44:00
25-25 さん、悩んでの3枚ありがとうございます。

ファンキーそのものという「Blowin The Blues Away」の次に入っている「The St. Vitus Dance」は、ホレスのピアノをじっくり味わえるいいナンバーですね。曲の配列、構成からみても申し分ありません。

BN1518 は初期の傑作ですが、挙がらないのはそれを越える作品が多いということでしょうか。どこのジャズ喫茶でも、あの手の形でリクエストする人がいました。(笑)

The Jody Grind とは意外な選出ですね。Woody Shaw 参加で内容的にもいい作品ですし、James Spaulding がいいですね。私は Spaulding 好きでしてハバードの「バックラッシュ」あたりはよく聴きます。ジャケは両手に花でホレスも嬉しそうですね。同じ両手に花の「Tokyo Blues」では、女性よりも着物の美しさに目を奪われていたようです。(笑)

「6 Pieces of Silver」と「Song for My Father」を並べると親子のいい風景になりますよ。
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静かに寝ているのにウルサイなぁー (4438miles)
2008-03-05 11:04:55
まだ出てこないとか、早く来いとか!
勝手にシルバーなどと・・・
もうこっちは忙しくて、疲労困憊・・読んではいたが書く時間がないのだ・・・・しかし、シルバーときたら書かざるを得まい。(笑)

DukeさんやKamiさんなどは私のベスト3の予測までして・・・(大笑)
曲玉を期待ですか!

Dukeさんの下記のリストは王道ですね。
Stylings Of Silver (Blue Note)
Blowin'The Blues Away (Blue Note)
Doin'The Thing At The Villagegate (Blue Note)

まあ、順位が、ブロイングが1位でドゥーイングが2位、セニュールブルースが好きなので、6ピースが3位。
スタイリングはファーマー参加で捨てがたい。
フォーマイファーザーもカーメル参加でヒットチャート入りでこれも取りあえず。

曲でいけば、
1、Sister Sedie
2、Fircy Macnusty
3、Senor Blues
4、Peace
5、Nica’s Dream
6、Blowin The Blues Away



切が無い・・・。

そして、ついに明かす、私のBest3
1、Blowin The Blues Away(B面)
2、Doin The Thing(A面)
そして、ジャーン!
3位、1958Silver

どうだ!3位でアマノジャクったのだ!

何しろシルバーはメロを作るのが上手い最高!
魅力的なフレーズが溢れて1曲の中に2曲分がある。
それが、シスターセディーだ。
テーマの他に、セカンドリフがありこのセカンドリフが最高!
そう、あの中間でソロの間に皆で演奏するリフです。
1962年、産経ホールの最前列でこのセカンドリフを大きな声で合わせて歌った・・・シルバーが声を探した、僕と目があった、シルバーがニヤッと笑ってうなずいた・・・この瞬間からジャズの深みにはまったのだ。15歳で坊主頭のころだ。

そうそう、みなさん、シルバーの左手・・・あのゴツゴツとした合いの手・・・あれがシルバーの真髄ですよ!
それから、シルバーのレコードはアドリブを含めてメロディアスなので全部まる暗記が可能です。
是非、暗記しましょう、ジャズの世界が広がります。
もう、必修科目ですからね!

おっと!
Dukeさん家で失礼しました!

追記:私、ニカ夫人のようなジャズのパトロンになるべく金持ちになろうと努力をしましたが、届きませんでした。

ああ、別途自分のサイトにでも特集を組みましょう。
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ホレスのベスト3 (25-25)
2008-03-04 23:39:48
ホレスの3枚は、意外と悩みました。

1)Blowin The Blues Away

これは、圧倒的ですね。
トリオ曲のThe St. Vitus Danceは、、私の25年前の
ヘビー・ローテーション・ナンバー。
車の中で、繰り返し聴いたものでした。

2)Horace Silver & The Jazz Messengers(BN1518)

これが、まだ挙がっていないのが不思議です。
モダン・ジャズの原点のような作品。
The Preacher, Doodlin など、ホレスのオリジナルの
名曲揃い踏みです。

3)The Jody Grind

Woody Shaw 参加の後期の作品からは、これを選びます。
The Cape Verdean blues と最後まで迷いましたが、
JJ参加の割にはその存在感が今ひとつ伝わってこない印象で、
かえってこれが減点要因になってしまっている感じ。
Jody Grind のほうが、アルバムとしての統一感があるように
思いました。

次点が、6 Pieces of Silver(BN1539)あたりでしょうか?

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神出鬼没 (duke)
2008-03-04 23:09:57
KAMI さん、こんばんは。

miles御大はジャズ喫茶「メグ」で話題の謎の人物ですからねぇ。神出鬼没でしょうか。

>はーやくこいこいmiles様!!!

まぁ、シルバーだけにシルバー世代はゆっくりと・・・
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あれ・・・ (KAMI)
2008-03-04 22:28:45
duke様、皆様、こんばんは。
今回は、シルバーなのにmiles御大がまだあらわれない・・・。おかしい・・・不思議だ!
屁理屈派だけに、シルバーの全アルバムを聴きながら秘策を練っているのでしょうか?
そして隙を見て、あっと驚く曲球を投げてくる・・・かもしれませんね。

はーやくこいこいmiles様!!!
返信する
かまきり (duke)
2008-03-04 19:31:12
miyuki さん、Paris Blues のご紹介ありがとうございます。ジュニア・クックはハバードと来日したときに聴きましたが、モードも取り入れておりました。ライブでは自由に吹きまくるようですね。

miyuki さんからキューリ夫人ではなく、かまきり夫人が出てくるとは驚きました。五月みどりさん主演でして、ナニの後にオスを食い殺すメスかまきりのような熟女を演じておりました。何故か観ている私です。(笑)
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Paris Blues (miyuki)
2008-03-04 11:44:34
Paris Blues (Pablo)は、ブルー・ミッチェルがいいソロをとっています。
テナーのジュニア・クックはモードっぽい演奏をしていて、ブルーノートの、いかにもバップ、という雰囲気とは、少し違いますが、これがまた魅力ではないかと思います。

>エマニエル夫人とか、軽井沢夫人とか。
カマキリ婦人というのもあったような・・・。
なんて、私ったら、何を言っているのでしょう(汗)
返信する
夫人 (duke)
2008-03-03 19:23:06
miyujki さん、こんばんは。

上位2曲が同じでしたね。週初めで決定でしょうか。
Paris Blues (Pablo)は残念ながら聴いておりません。「Tokyo Blues」や、「Filthy McNasty」が収録されておりますので、Emerald から出ていた64年のライブかと思いましたが、こちらは62年のライブのようですね。ライブ盤が少ないので貴重です。

記事を補足するニカ夫人のタイトル曲を調べていただき、ありがとうございます。随分ありますねぇ。メロディが直ぐに出てくるのは数曲です。やはり夫人ともなればあれこれ想うのでしょうか・・・エマニエル夫人とか、軽井沢夫人とか。(笑)
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残した仕事の引継ぎ (duke)
2008-03-03 19:09:52
25-25 さん、ホレスも取り上げていませんでしたか。やり残された仕事の一部は覚えておりますが、確かピアニストではシアリング、ジャレット、スティーヴ・キューンで、ホレスは紹介済みと思っておりました。ホレスは何度でも話題にしたいプレイヤーですね。

「The Cape Verdean Blues」のタイトル曲は威勢がよくて好きですよ。JJ参加はB面3曲で物足りなさがありますが、JMの3管を思わせる厚いハーモニーが聴きものです。ジャケの女性は「African Queen」で、「Pretty Eyes」です。(笑)

オリジナル曲以外に1曲だけ他のオリジナルを入れるとは鋭い指摘ですね。私も今気付きましたよ。「The Cape Verdean Blues」はジョーヘンのMo' Joeを入れていますね。「Song for My Father」もジョーヘンの曲を入れていました。曲作りの上手い人ですので、全曲オリジナルでも通せると思いますが、アクセントなのでしょうか。
返信する
ファンキー (miyujki)
2008-03-03 13:01:51
ホレス・シルヴァーは、一時はまりました。
ファンキーといっても、翳りのあるファンキーといったら良いでしょうか、そんな感じを受けます。

Stylings Of Silver (Blue Note)
Blowin'The Blues Away (Blue Note)
Paris Blues (Pablo)

余談ですが、ニカ夫人がタイトルになっている曲を調べたら、ずいぶんたくさんありました。

セロニアス・モンク 「パノニカ」
ホレス・シルヴァー 「ニカズ・ドリーム」
ソニー・クラーク 「ニカ」
ジジ・グライス 「ニカズ・テンポ」
ケニー・ドーハム 「トニカ」
ケニー・ドリュー 「ブルース・フォー・ニカ」
バリー・ハリス 「インカ」
フレディ・レッド 「ニカ・ステップス・アウト」
トミー・フラナガン 「セロニカ」
返信する
やり残した仕事 (25-25)
2008-03-03 02:14:59
ホレスのベスト3は、以前の私のBBSでは
扱っていませんでした。
前にそのことに触れたのを、覚えていて下さってのかな?

リーダー作の手持ちはLPで5枚、CDで5枚の計10枚。
ベスト3を語るには、ぎりぎり合格でしょうか?
最近、とんと聴いていないので、ちょっと聴き直して
みますので、選出結果はしばしお待ちを。

只今のBGM・・・・
「The Cape Verdean Blues」
Woody shaw, JJ, Joe Henderson という超豪華な
3菅をフロントに配したブルージーな作品。

今、気が付いたんですが、ホレスは殆どの作品において、
オリジナル曲以外に1曲だけスタンダード若しくは
他のジャズメンのオリジナルを入れる、というアルバム構成を
取っていますね。

返信する
ファンキーの伝道者 (duke)
2008-03-02 23:07:50
KAMI さん、こんばんは。

初日から決定ですか。挙げた3枚はジャズ喫茶でリクエストが多い順番に近いでしょう。「ジャズ鑑賞会」で紹介したのでしたら、それはシルヴァーの魅力を十分に伝えたものと思います。ファンキーの伝道者を KAMI さんが、伝道したことになりますね。

miles御大はライブ優先で、「Doin'The Thing」がトップで、ジャケ買いの「Blowin'The Blues Away」が次にくるでしょう。3枚目の屁理屈派選択が楽しみなところです。

いやぁ、赤い糸ですか。女性とはそう願いたいですが、KAMI さんとはシルヴァーだけに銀の糸にしておきましょうか。(笑)
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今夜決定?シルバー・ベスト3 (KAMI)
2008-03-02 21:32:19
duke様、皆様、こんばんは。
シルバー・ベスト3・・duke様に大賛成です!!!

「スタイリングス・オブ・シルバー」と「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」は、昨年11月に私が主催した「ジャズ鑑賞会」の時に、手持ちのシルバーのアルバムを聴きなおして選んだ2枚なのです。
そして「ドゥーイン・ザ・シング」は最後まで悩んだアルバムなのです。
いま誰かにシルバーのお奨めのアルバムを尋ねられれば迷わずこの3枚をあげます。
そしてmiles御大も大賛成のはずです。(笑)
と言うわけで、シルバー・ベスト3は決定ではないでしょうか?
後は、楽しい場外乱闘ですね。ヱビスと木刀を持って臨戦態勢です。(笑)

それにしても、duke様のベスト3と全く同じとは・・赤い糸で結ばれているのでしょうか?(笑)
返信する
ホレス・シルヴァー・ベスト3 (duke)
2008-03-02 08:16:35
皆さん、いつもご覧頂きありがとうございます。
ファンキー・スタイルを確立したシルヴァーのアルバムは、サイド作品を含めると80枚近くあります。リーダー作は甲乙付けがたい秀作揃いですので、何が挙げられるのか楽しみです。お気に入りのアルバムをお寄せください。

管理人 Horace Silver Best 3

Stylings Of Silver (Blue Note)
Blowin'The Blues Away (Blue Note)
Doin'The Thing At The Villagegate (Blue Note)

粉川哲夫さんの授業を受けたかたもエピソードをお聞かせください。
今週もたくさんのコメントお待ちしております。
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