先週、 ライトフライ級王座決定戦をテレビ観戦した。期待したKOはなく、微妙な判定で王者にはなったが、どうにも後味が悪く、釈然としなかった。1ラウンドからダウンを喫しった亀田興毅選手の日頃の言動と重ねてこれでは「地元判定」と嗤われても仕方がない。11ラウンドでは足も覚束ない新王者に残された課題は多い。修羅場、土壇場を潜り抜けてきた王者の正念場はこれからだ。
亀田選手が受けたようなパンチのジャケットは、ソニー・スティットの「ザ・ハード・スウィング」というアルバムで59年の作品。スティットはレコードを作るのが趣味のような人で、リーダー作だけでも100枚以上ある。全部聴いているわけではないが、出来不出来のない人で、何れも安定したプレイが聴ける。10枚に1枚の割で熱の篭った作品を残すようで、これもその1枚。ワンホーンでバリバリ気持ち良さそうに吹くまくる。聴いているこちらも気持ちが良い。
スティットはチャーリー・パーカーに似ていると言われ、怒ってアルトからテナーに持ち替えたそうだが、テナーでもやはりパーカーに似ている。「パーカーがテナーを吹いている」と言ってもいい。衣装を変えても意匠は変わらないものだ。パーカーに似ているという表現は、貶した言い方でもあるが、小生はむしろ褒め言葉だと思っている。テクニックとアイデアがなければ、パーカーを真似しようもない。一時、渡辺貞夫さんも似ていると言われていたが、真似ができるだけの力があったからこそ世界のナベサダの名がある。
亀田選手は K-1 に押されて青息吐息のボクシング界に新風を送ったのは確かだ。スティットがアルトでもテナーでも馴染んだマウスピースで、快音を響かせたように、亀田選手も身体の一部のようなマウスピースにハード・パンチを受けずに、ノックアウト勝利のゴングの快音を響かせてほしものだ。
亀田選手が受けたようなパンチのジャケットは、ソニー・スティットの「ザ・ハード・スウィング」というアルバムで59年の作品。スティットはレコードを作るのが趣味のような人で、リーダー作だけでも100枚以上ある。全部聴いているわけではないが、出来不出来のない人で、何れも安定したプレイが聴ける。10枚に1枚の割で熱の篭った作品を残すようで、これもその1枚。ワンホーンでバリバリ気持ち良さそうに吹くまくる。聴いているこちらも気持ちが良い。
スティットはチャーリー・パーカーに似ていると言われ、怒ってアルトからテナーに持ち替えたそうだが、テナーでもやはりパーカーに似ている。「パーカーがテナーを吹いている」と言ってもいい。衣装を変えても意匠は変わらないものだ。パーカーに似ているという表現は、貶した言い方でもあるが、小生はむしろ褒め言葉だと思っている。テクニックとアイデアがなければ、パーカーを真似しようもない。一時、渡辺貞夫さんも似ていると言われていたが、真似ができるだけの力があったからこそ世界のナベサダの名がある。
亀田選手は K-1 に押されて青息吐息のボクシング界に新風を送ったのは確かだ。スティットがアルトでもテナーでも馴染んだマウスピースで、快音を響かせたように、亀田選手も身体の一部のようなマウスピースにハード・パンチを受けずに、ノックアウト勝利のゴングの快音を響かせてほしものだ。
のお言葉だったような?!まさに、その通りですね!「ペン・オブ・クインシー」の中の「イフ・ユー・グッド・シー・ミー・ナウ」のストレートなメロディの歌い方!1発でこの曲の大ファンになりました。
ボクシングは、ボクサーの人間性が、画面からうかがえておもしろいですね!亀田さんは、明らかに10代の恐怖心につぶれそうな、弱い面をありありと見せた、少年の顔そのものでした。いくら強がっても、試合中の表情が、全てを語っていると思います。試合終了後の、ジャッジを待つ間の、父親の表情もじつに興味深い物がありました。ボクは、亀田さん普段の言動等を、全然知らなかっただけに、逆に彼の「素の顔」が冷静に観察できたように思って、良かったなあと思っております。それにしても、ショーアップしすぎの、公平さを欠いた、テレビ局の姿勢はどんなものでしょうか?!
今日も暑くなりそうですね。
思いがけずこちらのブログからKAMIさんが遊びにきてくださいました。とってもうれしかったです。早速HPにもおじゃまさせていただき、KAMIさんと素敵な奥様、しっかり拝見いたしました♪
先週の皆様のコメント欄、ハイレベルで私は半分通じてません(笑
>
(1)知ったかぶりをしないこと。
(2)酷評は出来る限り避ける。
例えば、嫌い → 苦手
駄作 → 今ひとつ
みたいに、婉曲な表現を心がける。
(3)一段上から物を言うような表現は避ける。
さほど聴き込んでもいないのに好きだというだけでジャズを書いているので、(100回というのは凄いですね)つい自分勝手に書いてしまっていることがあり、反省しなければいけません・・・
以前、私が好きなアルバムのことを書いたときに、「自分はコテコテジャズがすきなので、この手のものはジャズだと思っていない」という投稿があり、即刻消しました(笑それぞれ好きなアーティストや好きな音楽や個人の評価は異なるはずですし、コメントとはいえ、否定されることは気分の良いものではなかったです。コメント記入時にもやはり注意しなければいけませんね。
ソニーステットは数多くアルバムがありますね。全部知っているわけではありませんが、中でも「New York Jazz」が好きです。
これからも遊びに来ますね。
よろしくお願いいたします。
私はその3分の一も持っていませんので、あんまり
語る資格がないかもしれませんが、
「Pen Of Quincy」は、いいですね!
最も聴き始めのころに友人に教えてもらったアイテム
ですが、いまだに愛聴盤です。
「Tune up!」も好きですよ。
同じバリー・ハリスとの共演の(約10年前の)
「Burnin」より、こちらを推します。
naru さんご推奨のあとの2枚は、未チェックです。
今度、ゲットしてみます!
他には、ルー・レヴィpなど西海岸のリズム隊との
共演の「サキソフォン・シュプレマシー」(Verve),
ボビー・ティモンズとの共演の「パーソナル・アピアランス」(Verve)
などを好んで聴いております。
後者は、あまり話題に上っているのを見たことがありませんが、
エドガー・ウィリスの荒削りで野太いベースが
とても印象的です。
パーカー愛奏曲集の「プレイズ・バード」や
ジーン・アモンズとのテナー・バトルのものも
チェックしておきたいところでしょうか。
「ペン・オブ・クインシー」は、数あるクインシー・ジョーンズのアルバムでも群を抜いておりますね。スティットが波に乗って吹いておりますので、ヘッドアレンジのようですが、策士クインシーのことですから緻密な計算をしているのでしょうか。タッド・ダメロンの名作「イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ」の解釈は作者の意を反映した素晴らしいものでして、数あるこの曲ではベストだと思います。
亀田選手は某テレビ局が持ち上げるものだから、亀田選手も勘違いしている部分がありますね。磨けば光る若い逸材ですから自分のペースで戦い抜いてほしいものです。視聴率のためのヒーローは、ボクシング界もファンも望んでおりません。往年のジャズ・プレイヤーを担ぎ出し、ヒーローにしているレコード会社もあるようですが・・・(笑)
bluerose さん、こんばんは。
こちらも暑かったですよ。北海道で30度を超えますと、ビールなしでは過ごせません。マイナス30度でも同じか。(笑)
「蓼くう虫も好きずき」といいまして、「コテコテ」も「この手のもの」も、やはり好みの問題でして、それを否定するようなコメントはいただけませんね。ジャズ100年の歴史では、あらゆるスタイルがあり、頑固なまでにある特定のものしか聴かないというのも否定できませんが、よりジャズを楽しむならば、あらゆる時代を聴くことをお薦めします。それは宝の山でして、bluerose さんがダイヤモンドに巡りあえるよう祈っております。私が薦めるものは石ころもありますが、石ころだって、磨けば光るんだぞぅ。(笑)
25-25 さん、いつもコメントありがとうございます。
私も全部聴いているわけではありませんから、3分の一も聴いておられるなら充分語れますよ。私はエリントンの CD 40枚聴いたくらいでファンを自認しておりますから・・・(笑)
大阪在住のエリントン・コレクター O 氏( SJ 誌でも紹介されたことのある方です)に怒られそうです。以前、手紙のやり取りをしたときに、マイルスのことをお尋ねしましたら、「マイルスのような所謂、モダンジャズは・・・」と仰る方でしたからね。パソコンのなかった時代の話ですから、恐らく小ブログはご覧になっていないと思い勝手なことを書いております。 O 氏がご覧になったら「所謂、モダンジャズを語るなら名前を変えなさい」と言われそうです。(笑)
ジーン・アモンズとのバトル物も面白いのですが、ワンホーンのほうが、よりパーカーに近いスタイルで私は好きですね。naru さんご推奨の「ウイズ・オスカー・ピーターソン・トリオ」もワンホーンです。「プレイズ・バード」はスティット山のダイヤモンドでしょうか。
以前新宿にあった、バード・ランドのご主人(酋長)から聞いた面白い話があります。
パーカーがアルトを質屋に入れていた時にステージが入った為、スティットのところへアルトを借りにいったところ、5本も持っているのに貸さなかったそうです。怒ったパーカーはスティットの家の窓ガラスを割って帰ったと言う話です。
この話が本当ならば、スティットってケチだったんですね。
私のお気に入りは、「スティット・プレイズ・バード」、「ウイズ・ジ・オスカー・ピーターソン・トリオ」、「チューン・アップ」です。あとジーン・アモンズとやった「ボス・テナーズ」も時々聴いています。
では、では、
今日の当地は、この時刻でも30度近い気温でして、ヱビスがススム、すすむ、です。(笑)
酋長さん、懐かしいお名前です。新宿厚生年金でのピーターソンのライブ後に寄ったことがあります。
パーカーの話は聞いておりますが、パーカーに「俺のマネするな」と言われたのを根に持っていたとか。言った当人は覚えていない。よくあるパーカー伝説の一つです。真実でも噂でも面白い話ですね。
面白いですね。
逆にとても気前が良かったのがギル・エバンスだそうで、
不遇時代のマイルスにピアノをプレゼントしたり、
なかなか面倒見が良かったようです。
アルバム聴き込みの件ですが、ジャズ聴き始めて
最初の2~3年というものは、所有アイテムも
少なかったので、ほんとうに何度も何度も
聴き返したものでした。
Pen of Quincy の他、
「Somethin Else」
「Meets the Rhythm Section」
「ブルースの真実」
「サキ・コロ」
「ブルースエット」
「Study in Brown」
「Atmic Basie」等等、、、、
しかし、ジャズ歴4半世紀以上経過した今、
所有アイテム数もかなりの数に膨れ上がり、
なかなか手持ちのアルバムをじっくり聴きなおす
時間もないのが現状です。
私の知人で、私と同じくらい延べ枚数買っているはずなのに、
常に手持ち枚数を5~600枚に抑えている人がいます。
つまり、あまり気に入らなかったアイテムは
すぐにリサイクルに回してしまうのです。
「だって、この次いつ聴くかわからない、ひょっとすると
一生聴かないかもしれないアイテム、持ってても仕方ないでしょう」
と彼は言います。
もっともな言い分ですし、それが効率よく出来れば
理想的なのでしょうが、私は一度手にしたアルバムは
なかなか手放せません。
レコード棚に10年以上眠っていたレコードが
何かのきっかけで、再発見して聴く様になる・・・
ていうこと、たまにあるもんですから。
困ったもんです。
皆さんは、如何ですか?
リサイクル派?
温存派?
25-25さんの、聴きはじめの頃のラインナップ!ほとんど、ボクも同じでした。なんか、ちょっと嬉しかった!
学生の頃は飯を食わずにレコードを買い、飯を食うためにレコードを処分しておりました。三大レーベルのオリジナルを一枚売ると、一週間は食いつなげましたね。吉牛の格安満腹セット(ライス大盛、生卵、無料の紅生姜)か、立ちそばでしたが。(笑)
社会に出てからは、買う一方でして、やはり一度しか聴いていないものや、買ったことすら忘れているものもあります。お二人が仰るように、何かのきっかけでまた、ターンテーブルに乗る機会があると思います。どのようなレコードにも価値がありますし、一度手放すと、二度と入手できないものです。
オーディオとクラシックに精通している作家の五味康祐氏が、生涯500枚を説いておりましたが、頷けるところがありました。
一方、銭形平次の作家、野村胡堂氏は「あらえびす」のペンネームでクラシック評論を書いておりましたが、良いレコードは同じものを何枚も所有する、にも納得できました。
「非常持ち出し」ラベルの段ボール箱が増えるたびに、命とレコード、どちらが大事なの?と妻に聞かれ返事に困る今日此の頃ではありますが・・・
なんとなく、安心しました。
それにしても、飯代をけちって原盤をお買い求めに(笑)。
学生時代、車に乗り始めの頃、ガソリン代を
捻出するためにカップ・ラーメンをすすり、
それでもお金が足りなくなって、ガス欠寸前まで
乗って、スタンドに駆け込んだはいいけど
小さい声で「あのぅ・・・5リッターだけ、お願いします」
なんて言って、スタンドに兄ちゃんに笑われたのを、
懐かしく思い出してしまいました。
段ボールで思い出すのが、昔よく通っていた
西新宿の中古レコード店で、レコードのエサ箱を
チェックするのが皆さん、速かったこと!!
私なんか、1枚ずつゆっくりじっくり見ないと
気がすまないほうなので、1箱チェックし終わるのに
えらく時間がかかるのですが、それを苦々しげに
眺めながら待っていた次の常連客が
「シャカシャカシャカシャカ~」と、ものの1分足らずで
1箱チェックしてしまうのを、呆然と見ていたものです。
あれで、よくチェックできるものですね。
それとも、ああいう人は探し物一点絞りで、
それ以外のものは眼中にないのでしょうかね?