富山市の「ガラス美術館」へ。。。
最近、いつの間にか話題から消え去った感の「新国立競技場」の隈研吾氏による設計。
売りの一つである吹き抜け部分の構造を観ると、構造的に相当無理(工夫ともいうが)をしているのが伺える。
一瞬、カンチレバーかと思うとフロアー(床)が吊構造であったり、補強梁が相当、無理をして貫いていたりで
面白いと言えば面白い。
吹き抜けを挟み「図書館」と「美術館」が同居する。
隈氏得意の「木」を多用。ルーバー(一部可動出来そうにも観える羽根)と称する富山県の県産材であろう「杉板」を使用。
ルーバーというよりフラップと言った方が良い「羽根」は多分、内装制限の関係で不燃加工を施してあるせいか
質感は杉のそれとは違う。又、俗に言う「木表」「木裏」の使い分けは完全無視としてるように拝見した。
肝心のガラス美術。
ほとんどが撮影禁止のため、ここでご紹介するのは撮影可能だった作品のみなります。
強烈かつ下品にまで観えてしまうガラスの色形。
そもそも「ガラス」というものは、あくまでも一つの「転移状態」であるため固体をガラスと呼び、柔らかい状態のものは
「ガラス」とは呼ばない。
木造船に「浮き玉」。。。(何故か祭りの折に夜店で売ってるヨーヨーに観えたり・・・。)
ガラスを堪能し「浮き玉」を見た後にゃ~、ランチのため有名店の「すし玉」へ移動。
「富山湾も廻るんかいっ?」。。。
エスカレータが階層で一寸ずつズレているんですよね。
(あの羽根は地震が起きたらおっかないです)
隈研吾さんはミュゼふくおかカメラ館も設計されたようです。
あの建物は正面の外観より裏側の外観や内部に魅力がありますね。
どうしても仕事柄、ガラス美術より建物を観てしまうのですが
中々、面白くもあり「隈研吾氏」らしい設計です。
例の「羽根」についてはどうですかねぃ・・・。
地震時もそうですが、経年のことを考えると取り付けがきゃしゃな分、日ごろからの点検は必要でしょうね。
そして、「ミュゼふくおかカメラ館」。YGさんの仰せの通り
安藤忠雄。(個人的には好きではありません)
ちゃっかり行ってきましたので又、後日アップします。(笑)
ところで「富山市」。
北陸では1番、都市計画が整った良い町だと思ってます。
実は昨日も仕事で金沢市に行ってましたし、普段から福井市は観ていまが
福井市や金沢市に比べると富山市は抜きに出てます。
駅舎については最も難しい建築物。新幹線の高架化と相まって
「駅ビル」化になってしまうことは避けて通れません。
富山駅舎と金沢駅舎とではご承知の通り、計画から整備期間が
全く違いますから致し方ないかもです。
例の「鼓門」のインパクトが強いだけで駅舎自体は果たしてどうなのか・・・。
流行りの「トラス」屋根が無かったらどうなのか・・・。難しいところです。
金沢駅は国鉄時代「金沢鉄道管理局」であったという立場。
「貨物駅」の問題やら色々有りすぎて問題山積みの長い紆余曲折だった思います。