祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 不戦の誓い、揺らぐ

2014-08-10 02:03:30 | 政治
原爆の日に長崎で行われた平和祈念式典についての記事が、毎日新聞にありました。多くの人たちは、戦争による悲劇を2度と起こさせないと誓っているのに、アベシはいつもの調子ではぐらかしています。「戦争をしない」とする日本国憲法を踏みにじるものと批判したことに対して、「核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に『核兵器のない世界』を実現していく責務がある」と核兵器を無くすためには、「戦争も厭わないし集団的自衛権でどこへでも行きますよ」ということを、言葉には出さないものの含みを持たせた言い方をしています。いくらでも国民を愚ろうし続け、権力と金に奔走しているようですね。以下転載します。


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崎原爆の日:69回目 「不戦の誓い、揺らぐ」 市長、集団的自衛権言及
毎日新聞 2014年08月09日 東京夕刊

平和祈念式典


 長崎は9日、69回目の「原爆の日」を迎えた。長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれ、田上富久・長崎市長は平和宣言で、安倍晋三政権が7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認を巡る議論に言及し「『戦争をしない』という誓い、平和の原点が揺らぐことに対する不安と懸念の声に真摯(しんし)に向き合い、耳を傾けることを強く求める」と政府に呼び掛けた。一方、安倍首相は「『核兵器のない世界』を実現するための取り組みを、さらに前に進める」と述べたが、2007年の第1次政権時に触れた「憲法の規定を順守」とする発言はなかった。(2面に平和宣言要旨、社会面に関連記事)

 台風の接近に伴い、3200人を収容できるテントを前日に撤去した。式典は午前10時35分に始まり、安倍首相ら約5900人が出席。米国など核保有国を含め、過去最多となる海外48カ国の代表も参列し、原爆が投下された午前11時2分、黙とうをささげた。

 平和宣言には、6日の広島市の平和宣言では言及されなかった「集団的自衛権」の文言が盛り込まれた。田上市長は「集団的自衛権の議論を機に、『平和国家』としての安全保障のあり方についてさまざまな意見が交わされている」とし、日本国憲法9条がうたう平和主義に触れ「『戦争をしない』という誓いは被爆国・日本の原点であり、被爆地・長崎の原点でもある」と述べた。そのうえで「被爆者たちが自らの体験を伝え続けた平和の原点が揺らいでいるのではないかという不安と懸念が、急ぐ議論のなかで生まれている」と、憲法解釈変更への危機感をにじませた。

 また、核兵器保有国と日本を含む「核の傘」の下にある国に対し、核兵器禁止を求める国々と協議の場を設けるよう呼び掛けた。日本政府には「核兵器の非人道性を一番理解している国として、先頭に立ってください」と訴えた。

 集団的自衛権の行使容認については、被爆者代表として「平和への誓い」を読んだ城臺(じょうだい)美弥子さん(75)も「日本国憲法を踏みにじる暴挙です」と厳しく批判した。

 安倍首相は「人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に『核兵器のない世界』を実現していく責務がある」とあいさつした。集団的自衛権への言及はなかった。

 式典では、この1年間で死亡が確認された被爆者3355人の氏名が書かれた原爆死没者名簿3冊が新たに奉安された。奉安された死没者の総数は16万5409人になった。【小畑英介】

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