祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 秘密交渉「知る権利侵害」 「TPP違憲」有識者ら提訴へ

2014-09-25 18:48:47 | 政治
やっと、まともな人たちが立ち上がりましたね。TPPの危険性を隠して交渉している政府をたたきのばさなければ・・・・特にモンサント社の遺伝子組換え食品は、絶対に食い止めねば、数十年後には日本国民は病人が増加してしまいますね。東京新聞(2014年9月20日朝刊)の記事を転載します。

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TPP


環太平洋連携協定(TPP)交渉は憲法違反だとして、有志の弁護士らが交渉の差し止めと違憲確認を求める訴訟を起こすことになった。多くの経済交渉の中でも、TPPが国の主権を脅かす協定で、憲法に基づく数々の国民の権利が侵害されると指摘。「秘密主義」の交渉で政府が国民に情報を隠したまま、米国などと合意を積み重ねているとして、国民主権に反すると批判している。 (金杉貴雄)


TPPについて、自民党は二〇一二年の衆院選で「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、交渉参加に反対」と公約。政権復帰後の一三年三月、安倍晋三首相は「聖域なき関税撤廃が前提ではない」と交渉参加を表明した。だが、交渉の内容は公式にはほとんど明らかにされない。公表されるのは協定妥結後の結果だけ。国民に意思表明する機会を与えないまま、交渉結果は既成事実化される。


有志の弁護士らは「WTO(世界貿易機関)の貿易交渉でもこれほどの秘密主義はない」とTPPの特異性を指摘。憲法二一条(表現の自由)に基づく国民の「知る権利」を侵害していると訴える。


さらに、国の主権が侵害される恐れの一つとして、投資家と国家の間の紛争を解決するための「ISDS条項」が議題となっていることを強く懸念している。この条項は、企業や投資家が現地政府が協定に違反していると国際機関に提訴できる権利。有志らはこの条項により、日本独自の食や環境の安全基準などが国際的な水準に合わないとして訴えられ、法や基準、慣習の変更を迫られかねないと指摘する。


有志の一人の山田正彦元農相によると、呼び掛け人には、歌手の加藤登紀子さんや経済学者の宇沢弘文東大名誉教授らが名を連ねる。名称を「TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会」とし、日本医師会の原中勝征前会長が原告団代表となる見通しで、年内に提訴する方針。一人二千円ずつの支出で多くの国民に原告団への参加を募り、最終的には一万人規模を目指す。


有志の弁護士らは、TPP交渉で遺伝子組み換え食品の表示残留農薬の基準緩和安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)の販売規制などが話し合われていると強調。これらが適用されれば、健康で文化的な生活を営む権利(憲法二五条)、幸福追求の権利(一三条)を損ないかねないと指摘する。


<環太平洋連携協定(TPP)交渉> 日米両国やシンガポール、オーストラリアなど環太平洋地域の12カ国が貿易や投資の自由化を目的とした包括的協定の締結を目指している協議。農産物や鉱工業品にかかる関税撤廃や引き下げ、知的財産の扱いなどが懸案となっている。日米両政府は年内の大筋合意を目指している

・ 「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」投与牛のミルクはガンを誘発する

2014-09-25 00:12:47 | 健康
遺伝子組換えは植物だけかと思っていたら、モンサント社は動物まで手を出しているようです。アメリカの牛の30%は「遺伝子組換え牛成長ホルモン」を注射され、特殊な成長をさせられた牛のようです。とてもじゃないけど、安心して食べられる商品ではないですね。それにしても、TPPが結ばれると一挙にモンサント社の商品が並ぶのでしょうね・・・・・今の原発内部被ばくと同じで、長い時間かかって健康が侵され、それを国(自民党・官僚)は絶対に認めないでしょうし、人口減少は目に見えていますね・・・・ますます、国力は衰えていくのでしょうね・・・
転載します。

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遺伝子組換えホルモン

遺伝子組み換え牛成長ホルモン」投与牛のミルクはガンを誘発する


FDA(米国食品医薬品局)と聞くと日本の厚生省よりずっとマシな様に感じる人が多いが、それは大きな勘違いだ。
全ての部門でと云うことではないが、企業の門番・番犬として害悪にすらなっている。同時に日本の厚生省(厚生労働省)が全く国民の健康を管理する機能を果たしていないことも良く分かる。というよりその逆、如何に企業が健康(といっても金を儲けると云うことだが)を維持出来るかを目的としているのだ。その目的のためには国民は健康になろうが死のうが関係ないのだ

トリプトファンと同じように、遺伝子組み換え微生物によって量産されている「rBGH」というホルモンがある。
rBGHは「rconbinant Bovine Growth Hormone」の略で、「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」となる。別名bSTと呼ばれることもあり、商品名は「ポジラック」である。

これは、アメリカのモンサント社が製造しているもので、遺伝子組み換え牛成長ホルモンとしてアメリカで唯一認められている薬品である。 アメリカの畜産農家の約15%(17000戸)がrBGHを使用しており、全米の牛の約30%が、月2回rGBHを注射されているといわれている。

このrBGHを子牛に注射すると、非常に早く成長するため、飼料の効率がとてもよくなる。また、乳牛に注射すると、通常よりも二週間も長く乳を出すため、1頭からとれるミルクの量が15%から20%も増加する。 しかし、このrBGHにはさまざまな問題点が指摘されている。

まず、rBGHを投与された牛は乳腺炎にかかりやすくなるため、ミルクのなかに膿汁が混入する。また、乳腺の炎症を抑えるために抗生物質が投与されるため、それがミルクに残存することが懸念されている。 さらに、イリノイ大学のエプスタイン教授は、1996年に発表した論文で、rBGHを投与された牛のミルクを飲んだ人に、乳ガンや大腸ガンが発生しやすくなる危険があることを指摘している。

どうしてrBGHに、人間のガンを誘発する可能性があるのか。
rBGHを投与された牛のミルクは、「IGF-1」というインシュリン様成長因子が増加するといわれている。IGF-1は人間の血液中に自然に存在している成長ホルモンだが、rBGHを投与された牛のミルク中のIGF-1は簡単に人間の血液に侵入することがわかっている。本来ならIGF-1は人間の胃のなかで分解されてしまうのだが、ミルクのなかのカゼインというタンパク質がこの分解作用を妨げ、IGF-1はそのままのかたちで人体に吸収されてしまうのである。

rBHGを処方された牛のミルク中に存在するIGF-1は、人体に自然に存在するIGF-1と組成はまったく同じだが、これを高濃度で摂取するとさまざまな悪影響があるといわれている。最新の研究によれば、閉経前の女性の乳ガン、そして男性の前立腺ガンの発症との相関が疑われている。あるいは、アレルギーやホルモンヘの影響も懸念されており、その影響は乳幼児ほど高くなるとの指摘もある。

現在のところ、その因果関係は完全に証明されてはいない。しかし、アメリカ人にとってミルクは非常に大切な食品であるため、80年代の後半からrBGHの使用に対する強い反対運動が起きた。先に紹介した遺伝子組み換えトマトのフレーバー・セーバーと並んで、もっとも古い遺伝子組み換え反対運動の一つである。 これにより、89年には大手のスーパーマーケットチェーン五社がrBGhの使用に反対の立場を表明し、乳製品生産企業のなかにも反対の表明をするところが現れてきた。

これに対してモンサント社は認可に向けてさまざまな工作を行い、ついに93年、FDA(米国食品医薬品局)はrBGHの使用を正式に認可することになつた。 なぜ、激しい反対運動にもかかわらずrBGH使用が認可されたのか。

そこには、非常にゆがんだ企業と官庁との癒着構造がみる。これは、日本における認可や承認のあり方を考えるうえでも参考になるので記してみたいと思う。

FDAとモンサント社は、俗に「回転ドア」の関係にあるといわれている。回転ドアとは、同じスペースが入り口であると同時に出口でもあるという仕組みである。FDAとモンサント社は人的な交流において、この「回転ドア」の関係にあるというのである。 たとえば、FDAの副長官がモンサント社の元トップだったり、あるいは食品や薬品の安全性を審査する審査部門の担当官が元モンサントの社員だったりする。

つまりモンサント社は、自社の開発した製品の審査をする機関に、自社の社員を送り込んでいるわけだ。これで厳正な審査が行われると考えるほうがおかしい。 そしてモンサント社は、単に販売の認可を得ただけでなく、それを盾にとって「rBGHを使用していないミルク」を宣伝販売する小売業者に圧力をかけたりした。そうしたモンサント社のやり口を「回転ドア」の関係にあるFDAが援護射撃していることは言うまでもない。

驚いたことに、FDAは93年にrBGHの使用を認可すると同時に、rBGHを投与した牛から採取したミルクとrBGHを投与していない牛から採取したミルクの区別を表示することを禁止する法律を作ったのである。そして、翌94年には「rBGHなし」との表示をした二つの食品小売業者がモンサント社によって提訴されることになった。

これは明らかに、区別表示によってrBGH使用のミルクが消費者に避けられることをモンサント社が恐れたためである。ちなみに、FDAで表示禁止規制を立法化した役人は、元モンサント社の社員である。RBGHの問題に先鞭をつけたイリノイ大学のエプスタイン教授は、この経緯について次のように述べている。

「簡潔に言えば、FDAの共犯活動によって国中が現在、正体不明のバイオテクノロジーが生んだ生産物(すなわちモンサント社のrBGHのこと)によって、それを主要食品に混ぜ込んで長年摂取したらどうなるかという大規模な実験にさらされている。 あえて言うなら、このような実験はごく一部の農業化学産業に利益を与える一方で、消費者にはそれに見合う利益を与えない。更に言えば、これは全アメリカ人の健康にとって主要なリスクとなるだろう」(Racheael’s Environment & Health Weekly May 8,1998. 荒井康子訳)

遺伝子組み換えの核心にある問題を、見事に言い当てた言葉だと思う。
モンサント社はこうした反対運動に対して、まったく根拠のない指摘であるとして無視し、FDAも当然のごとく冷ややかな態度をとってきた。しかも、モンサント社はアメリカで認可が下りる前に、東ヨーロッパ、南アフリカ、メキシコ、ブラジルなど、規制のない国や規制のゆるやかな国でrBGHを売りまくつていたのである

そして、日本にもrBGHに関する規制がない。 家畜のホルモン剤については、使用基準の設定されていないものは原則として自由なのである。食品添加物については規制値が設定されているもの以外は流通禁止の規則がある。規制値のないrBGHは、事実上フリーパスである。 したがって 日本国内て販売されているアメリカ産の乳製品や肉にはrBGHを処方された牛のミルク、あるいはその牛の肉が使われている可能性が十分にある。しかし、その実態はまったくわからない。

ちなみに、モンサント社はカナダ政府に対してもrBGHの流通を認めさせるための申請を行ったが、99年1月、カナダ政府はrBGHの使用を禁止してしまった。
FDAに対してモンサントが申請を行った際の提出資料をカナダ政府の科学者たちが詳細に検討したところ、重大な問題が発覚したからである。モンサントの提出した資料のなかに、動物実験によって雄のラットの甲状腺に脳腫ができたこと、さらに血液中にガンを引き起こすIGF-1が活性をもって存在するということがはっきりと記載されていたというのである。

RBGHを投与された牛のミルクの摂取が人間の発ガン性を高めるということは、当のモンサントの資料からも推測できるのである。なぜ、カナダの科学者が資料を読んですぐわかることを、FDAが見過ごしたのか。アメリカでは議員が中心になって、この問題を大きく取り上げている。そして、これは決して対岸の火事ではないのである。

日本の場合、仮にアメリカから輸入された乳製品にrBGHの処方に由来するIGF-1が大量に含まれていたとしても、それに罰則を科すことはできない。 そして、すでに私たちはこうした食品を口にしている可能性が高いのである