祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

内部被爆とガレキの広域処理

2012-04-23 23:40:49 | 原発事故
モーニングバードの中で広域がれき処理について報道していました。このニュースを聞く限りにおいては、岩手県・宮城県の瓦礫をわざわざ全国にばらまくような広域処理をしなくても良いようです・・・・・・・
地域がれき量広域処量比率
阪神淡路大震災1980.0万t144.0万t7%
東日本大震災2249.5万t401.2万t18%

阪神淡路大震災に比べ、東日本大震災の瓦礫のうち、広域処理の比率が高いですね。18%もあります。ただこれは、岩手県・宮城県のみの数量です。福島県は放射線量が高くて、他県には持ち出せないという事です。

表の広域処理のがれき量約401万tのうち、宮崎が344万tと極端に多くなっています。
地域がれき量広域処量
岩手県422.0万t57.3万t
宮城県1444.3万t344.0万t
福島県185.7万t0.0万t

この数字を見る限りにおいては、宮城県の広域処理分が問題のようです。これが無くなれば、広域処理もしなくて済むようです。


対策 1
がれき処理を3年としているが、その期間を少し伸ばすことはできないか?
番組の中で、現在の処理能力を計算しています。
岩手・宮城の「 3年間の処理能力が1647.1万t 」です。これを1か月あたりに換算すると、
   1647.1万t ÷ 360 ヶ月 = 45.8万t
になります。従いまして、現在政府が要求している数字を計算すると・・・・・
    400.1万t ÷ 45.8万t = 8.8 ヶ月
この計算によれば、「8.8か月」処理期間を延ばせば、他県に広域処理をお願いせずに済みます。
「3年」という期間と「3年9か月」という期間で、大きくは変わらないのではないでしょうか・・・・


対策 2
宮城県は4ブロックに分かれてガレキ処理をしています。
ブロック気仙沼ブロック
石巻ブロック宮城東部ブロック名取ブロック
ガレキ広域処理量未定294.0万t6.0万t44.0万t

宮城県廃棄物対策課 笹出陽康課長の話によると、石巻ブロック以外のブロックでは、ある程度、期限内で処理が出来るという見込みがついているようです。上記の表に表示のない仙台市は、だいぶ前倒しで終わりそうとの見込みが出ています。また、他のブロックも予定より前倒しできそうとのことです。そうすれば、石巻ブロックの瓦礫を他のブロックに移動し処理することが可能となります。そこで、ブロック間の連携をどれだけすすめられるかという調整を、今進めているとのことです。この調整はゴールデンウィーク明けには見通しがつくそうです。かなりの部分が宮城県内で処理できそうだという事です。


対策 3
石巻の工業港に埋め立て用地を確保できた。当初100万平米を確保していたものを、将来200万平米まで埋め立てができるようになれば、広域処理分が減ります。そこにはガレキを再生したものを埋め立て材として極力使いたいという計画があるようです。そこにもかなりの量を使えると見込んでいるそうです。


対策 4
防災林に利用する。
仙台から南の砂浜地帯にある防災林・防潮林が、かなり今回の津波でやられました。その再整備のために林野庁が防災林を直轄事業として進める方向でいます。(がれきを)それの盛土材として環境省が極力使えるように調整していくという形で現在精査をしているそうです。
これなどは、ブログ瓦礫処理に書いたように、福島県南相馬市の桜井勝延市長が同様の考え方をしており、福島のがれきだけでは不足するので、もっと他県の瓦礫を受け入れたいと、昨年の5月に申請しています。・・・・・・政府(政治屋・官僚)は、バカばっかし・・・・・・給料だけ高くて、まともな仕事は何にも出来ない・・・・


モーニングバードの玉川さんが環境省廃棄物対策課 山本 昌宏課長に質問しています。
(質問):本当に宮城県でできないもの基本的には廃棄処分場の適用になるものだとおもんですが、そういうものだけをお願いして回れば、一番いい形になるんじゃないかと私は思えるんですが?

(返答):そこはおっしゃる通りだと思うんです。もともと県内でできないものを県外でやるというのが考え方ですから、全部(県内)できるんだったら県外でする必要はないんです。県内でできないものは何かと言うことで出していただいたものを、我々は岩手県では57万t、宮城県では340万tありますと言う形で、いまお願いしているので、そこは宮城県のご健闘で変わってきて、ここまでは自分たちでも十分に期間内にできると、だからここをやってくれという事で変わってくれば、そこについてぜひご協力をお願いしたいというお願いをして回るんだと思います。

聞いていると何と無責任な言い方でしょう・・・・・・県から申し出があったので、そのままデーターをまとめて政府に提出したという事ですね・・・・・そして、政府も官僚から出てきた数字を、ただ単に全国に受け入れをお願いした・・・・・と・・・・・・・単なる「お役所仕事」・・・・・やれと言われたからやりました・・・・・レベルの仕事ですもんね・・・・・・こんな奴らが、われわれの生活を勝手に方向付けしていると考えると、あほらしくなりますね・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

がれき処理そのものは、現地で対応できそうですが、今回も問題となったのは「放射性物質」の処理があまりにもデタラメだという事です。
1キロ当たり500ベクレルのガレキを扱っていいというのは、外部被爆での基準です。もう一つ、焼却後の8000ベクレル/キロを取り扱っても大丈夫・・・・と言うのも、作業員が一時的に取り扱っても、「外部被爆」は少ないとの基準です。ただし、8000ベクレル/キロを大量に取り扱うというのは違います。

政府が大丈夫と言うのは、一時的に少量を取り扱うのは、外部被爆に対する世界の基準から見てもOKという事です。
しかし、内部被爆の事は、全く話題にもしていません・・・・・・・

チェリノブイリでも問題となっているのは、外部被爆ではなく内部被爆です。食事や飲み物を取ることにより、汚染された食材や飲料から人間の体内に放射性物質が入り込み、内臓の各器官に蓄積されるのです。チェリノブイリ原発事故のあった当時の子供や妊婦のおなかの中にいた子が、25年経って結婚する時期となり、不妊・流産が異常に多くなり、出生率より死亡率が多くなり、人口が減り続けているのが現在のベルラーシです。
旧ソビエト連邦のゴメリ医科大学の学長であったバンダジェフスキー博士は、チェリノブイリ事故後に死亡した患者を解剖し調査していました。死亡した患者の心臓・腎臓・肝臓等に蓄積されたセシウム137の量と臓器の細胞組織の変化との関係を調べました。その結果、臨床研究と動物実験を併せて、体内のセシウム137による被ばくは低線量でも危険であるとの結論に達し公表しています
 
また、セシウム137は、心臓にたまりやすく「幼児は体重1kgあたり20~30ベクレルでも心臓のリズムを壊してしまう。50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。」と言っています。また、「妊娠中、胎盤に1kgあたり200ベクレル以上のセシウムがあると、コチゾールと呼ばれる重要なホルモンの濃度が下がり、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」としています

幼児は1キロあたり20~30ベクレルという事は、体重が5キロの幼児は「100~150ベクレル」で心臓のリズムを壊してしまうということです。それを、ついこの前までは、1キロ当たり500ベクレルまでの飲食はOKと日本の政府は言っていたのです・・・・・・
内部被爆に対する飲食物への安全基準は次の表のとおりです。
食物飲料子供・幼児
ドイツ8ベクレル8ベクレル4ベクレル
4月からの日本100ベクレル10ベクレル50ベクレル
3月までの日本500ベクレル200ベクレル大人と同じ

これを見ると、日本政府のデタラメがよく分かりますね。先月(3月)までは、幼児・子供でさえ大人と同じ500ベクレルまでOKですよ・・とは!!! あり得ませんね・・・・・・ヨウ素による甲状腺がんは、これから10年後がピークになります。その後、セシウム137による心臓発作やガンでの死亡、それと、結婚時期に入る女性の不妊、流産となってきます。・・・・・・・

この内部被ばくを、政府は全く話題にはせず、外部被ばくの数字だけを公表し、問題はないとしています・・・・・・・
がれきの処理は、この内部被爆を引き起こす原因となります。ブログ静岡県島田市の瓦礫処理に書いたように、広域がれき400万tを焼却すると、その焼却灰は1360億ベクレルが発生し、全国にばら撒こうとしています。この焼却灰が、完全な保管処理がされる予定は全くないため、土に埋めた焼却灰は、いつしか雨水とともに土や水に流れ込み、最終的に食物や飲料水となり人間の体に入って蓄積されます。・・・・・これは、もう殺人だろう・・・・子供たちの健康は、全く無視し、将来の日本がどうなろうとお構いなし・・・・・・・何とデタラメな政府や官僚なのでしょう・・・・・・・・

最近のニュースで驚くことが流されていました。
食材を扱う企業が、政府の発表した安全基準は当てにならないので、独自の基準を決めて店頭に表示しています。これを、政府が「勝手に安全基準の数字を低くするな」と、文書通達をしたという事です。・・・・・キチガイ集団ですね・・・・・
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