ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

宮沢賢治

2009-04-19 20:42:56 | 



宮沢賢治のびっくり話。


「あのゴム靴の音は、賢治さんよ」
そばで寝ていた妻が言った。

盛岡の自宅で就寝中の賢治の親友は、
妻とともに土間に響くゴム靴の足音を聞いたという。
その親友は、あわてて階段を降りて土間に向かうと、
足音は突然消えたという。
土間には誰もおらず、戸の鍵はかかったまま。

賢治と親しくしていた彼は、いつもゴム靴を履いていた宮沢賢治の足音を覚えていた。

翌日未明、彼らの所へ悲報が届いた。
郷里の花巻で数時間前、賢治は吐血し帰らぬ人となった。

死の床にある詩人はゴム靴で友人宅に「挨拶」に行ったのかも知れない 


賢治自身、どうも〝霊媒体質〟だったらしいです。
賢治は、霊、謎の異空間、夢の世界など、自らが見た不思議な光景を、
物語にし、絵に描いたということです。

「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」、「月夜の電信柱」、「注文の多い料理店」、、、
不思議な話がいっぱいありますね。

文学とは少なからずそんな要素もあるんでしょうね。
創作、仮想の世界を描く点ではそうだと思う。
詩に近くなればなるほど。




彼自身も熱心な仏教徒で、死の間際も法華経を唱えながら、
遺言で1000部もの経典の配布を言い残したらしいです。




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2 コメント

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ドラゴンさん、おはようございます (ポテト)
2009-04-20 06:52:16
宮沢賢治‥‥そう考えるととてもスンナリ彼の世界がわかってきますね。

やはり著名な方には霊感の強い方が多く、エッセイなどで読む事があります。

ドラゴンさんは霊感少年ですかァ?
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僕はさっぱり (dragon21)
2009-04-20 12:10:06
こんにちは、ポテトさん。

僕はまるでダメです。
臆病者なんでかえってよかったです。
文人墨客はそんな人が多そうです。
創造の源だったりして
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