DJみならいのモデルガンブログ

20年近くだらだらと書いています。モデルガン、自転車などの記録。

PBSS スズキ PPK

2008-11-15 19:36:00 | _ その他モデルガン
・スズキ ワルサー PPK

 トイガンのみで語るならば、スズキはマルシンにとって兄のようなメーカーである。金属製PPKは両社から発売され、刻印違いを数えると時期によって何種類か存在するようだが、基本的にどれも同型のタニオアクションモデルである。


 ワルサーバナーと荒々しいヘアライン(お家戟jが刻まれたスライド。無刻印モデルも流通している。これらにマルゴー製が混ざれば、各々の判別はさらに困難となるだろう。当時はMGC製のコピーがどのモデルガンも大量に出回ったそうである。スズキ製PPKもその内の1つだ。鍍金の状態はかなり良く、刻印から読みとると、製造は1980年1月。およそ30年前。私には2000年から既に8年も経過したことの方が驚きだ・・・。フレームの「KS10769」は凸刻印。


 実銃と全く異なる内部構造だが、分解はトリガーガードを下げてスライドを引き上げる伝統の方法。個人的には扱い辛いが、この合理性はさすがドイツ生まれといったところ。グリップパネルで直接マガジンキャッチを押さえている。グリップスクリューは非貫通。グリップ自体は実銃に比べ細身だが、本来のサイズを再現したPPKのモデルガンはMGC製ヴァッフェンSSくらいだろう(CMCもかな)。


 ブリーチブロックは存在せず、スライドそのものでカート底部を押す。大きなプラスネジはエキストラクターを留める。セフティの動きは実銃通りで、フレームに備わったタニオアクションの要である爪(パーツ名リコイルアーム)を物理的に妨げる。チャンバーにカートを装填でき、排莢と発火も可能。銃口は製造時から完全閉鎖。


 フレームの構造も至って単純。トリガーバーと繋がる銀色のパーツがリコイルアームであり、これがトリガーと連なって直接スライドを後退させる。それゆえに指の力を必要とする。ハンマーはバネに体を預けプラプラ、トリガーは根元から水平に動く。他に中田ルガーP08やマルシンのP38smGなど、アレンジされたトリガーの位置は、スライドを動かすのに必要なトリガーストロークの設定が要因。


 
 タニオアクションのモデルガンを神格視したこともあったが、面白いギミックだとは思うもののそれ自体は大枚叩いて買う物ではない。しかしながらPPKの、手に馴染む小さなメカニズムと、カチンと音を立てるスライドの閉鎖音は魅力的だ。「金属製」か「PPK」のどちらかが、或いは両方が好きなら1つは押さえたいモデルガンだ。

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