旅立ち

2006年10月03日 | Weblog
八重子さんはこの間までずっとこのシーサイドの自宅で過ごしておられました。
私と同じ誕生日ということもあり、いつも気になっていました。とても朗らかで、また、気丈な処もある方でした。八月にこのお宅で四十九日が営まれ、私としても八重子さんのお宅に伺う最後の機会となり、写真を携帯で撮ったのです。
そして何気なくきのう、その写真を撮ったことを想い出しました。それで思い出にふけったいたら、今日はちょうど百ヶ日だったのです。偶然かもしれませんが不思議です。
不思議といえば、仕事柄もう何百人の方を見送りましたが、その折、法要では本門八品所顕(ほんもんはっぽんしょけん)上行所伝(じょうぎょうしょでん)本因下種(ほんにんげしゅ)の南無妙法蓮華経と私たちは御題目を唱えています。ふつうは遺体というものは死後硬直してカチカチとなり、またそのお顔もどんな美人でも怖くなっていくものです。ところが、どうしてそうなるのか私も分かりませんが、本門八品所顕・・・と何回も御題目をお唱えすると硬直がとれ、顔も白くしわも伸びるのです。アメリカなどではエンバーミングといって故人に対して「生けるがごとく」見せるように血を抜いたり殺菌してあらゆる処置をほどこしメーキャップするのですが、まったくそんな必要がありません。
特に八重子さんは信仰心が篤くふだんから心がけよく欲もなく純粋な方でしたから、神々しい姿で旅立ちをされました。きっと良いところに行かれるのだと皆が思いました。

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