どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

海獣の子供、鑑賞

2019年08月11日 22時10分00秒 | 映画
シネマ・チュプキ・タバタへ...ちょうど3ヶ月ぶりとなります。

入口前には黒板アートで味わい深い掲示が...(^_^)

「海獣の子供」は公開初日に観に行って以来の2回目になりますが、チュプキでやったら是非もう一度!と思っていたので、嬉しかったですね(*^o^*)

やはりというか...音響面で前回感じられなかった中域に込められた環境音の豊かさ、そして重低音...フォレストサウンドは余すことなく響いてきて素晴らしかった...。

水流・波の音・水槽・雨音など、特に水がテーマの作品でもあり、音響面で相当こだわって作り込まれていて...。水中音は揺らぎやウネリまで感じ取れて、観ている側も本当に水の中にいるような感覚が味わえました。

重低音も素晴らしく、宵の海辺でヒトダマが空を切り裂くように流れて飛んでいくシーンなんか、ズズ〜ン!!と腹に響いてきましたし、鯨が水上に飛び出して再び水面に巨体をぶつける音なんかダイナミック満点で感動の度合いが増し増しです(*^o^*)

ストーリー面においては、初回鑑賞の後で原作(全5巻)を買い込み、理解度も高まった上での再鑑賞なので、終盤の誕生祭への流れも自然に入っていけましたね。

ただ...この話しは解りやすい起承転結あるものではないし、物語の流れの起伏も薄く難解と思われても仕方がない。好みというか...この世界観に没入できる人とそうでない人がハッキリ別れてしまうなと強く感じました。これは一般ウケはしないよなぁと。

小学生の女の子を連れた親子もいたけど、案の定タイクツしてましたしね(^_^;

終映後、場内の空気感も大半そんな雰囲気になっていた...おそらく期待していたものと違っていたんだろうとね。思わず「壮大過ぎてなぁ...」という溜め息交じりの声を漏らす人もいましたし。

私としては原作を読んだ上ですけど、製作スタッフはよくもまぁこの作品を映画化しようと思ったもんだよなぁ...と改めて感心してしまった次第。自分だったら怖くて触れない世界です。

企画を始めて、作品の完成まで6年もかかったそうですが、その年月も理解できます。中途半端な状態でまとめあげられるような代物ではないし、原作のもつ独特のイマジネーションを少しでもショボイ表現にしてしまったら、なんのために作ったのかもわからなくなる...でも、それでさえ一般層を満足させる要素は最初からないし、ビジネスとしてのバランスは成り立つものではないだろうと...。

そういう損得勘定を度外視して作り上げ、世に問う姿勢に敬意しか感じない。関係各位に大きな拍手を贈りたい気持ちで、映画館を出ました。

作品の中でもソフトクリームをなめるシーンがあり、今回はもう食べたくてしょうもなくなり、チュプキの向かいにあるお茶屋さんに飛び込んだ次第(*^o^*)

暑い中なので、クリームはドンドン溶けてベタベタになってしまいましたが、沁みる美味さでしたねぇ...(*´д`*)





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