TAMAちゃんダッシュ

愛犬タマとマル民の私の毎日です

お盆の風習1

2005-08-03 | 地方
本日、明日と現在住んでいる広島と以前生活していたことのある地域のお盆の風習を紹介します。

広島のお盆といえばこれですね。
アサガオ灯籠

広島の盆灯籠はその形から「アサガオ灯籠」とも言われています。真上からみると確かにアサガオの蕾のように見えます。この灯籠を墓所の敷地内に立てご先祖様のおかえりを灯りで照らし出すのです。その昔は灯籠の名のあらわすようにこの中に蝋燭の火を灯していましたがよくボヤ騒ぎになり火を入れなくなりました。どこか一面に灯籠を供えた人の名を入れお墓参りに来たという事を知らせます。

この灯籠一本のお値段は400円~1200円くらいでしょうか。写真の右側のように金色の垂れさがった飾りがあると少しお値段があがります。お安いものは3色ぐらいの色紙が貼ってあるだけですね。それから宗派のマーク(表現が不適切ですが)が入ったものなど。左側は初盆の灯籠です。豪華に見えますが寂しい感じがしますね。この写真はお向かいのお米やさんの駐車場付近の写真です。実は奥の方でおじさんが一生懸命灯籠づくりをしています。このように「アサガオ灯籠」は手作りで小売店や商売をしていない民家でもこの時期つくったりしているのです。広島の町を歩くといたるところで見ることができます。

ボヤ騒ぎにも困っていたのですがもう一つ困ったことがあります。
みなさんおわかりですね。
そう後の処分に困るんです。せっかく手作りしたにも関わらず捨てる際に分解して捨てなくちゃならないんです。大きめの共同墓地なら業者が廃棄してくれますがほとんどが自宅に持ち帰り、分解してゴミの日を分けて捨てるんです。いつも悩むのは竹でできた長い部分。「竹」って燃える?とそれとも不燃ゴミ?カサが大きいから大型ゴミ?とか思いながら時は過ぎ大体は畑の中で作物の支柱となって長く活躍している姿をよく見かけます。

なおこの「アサガオ灯籠」、広島県西部(主に広島市)を中心とする浄土真宗安芸門徒独特のものですから広島でも他地区では見られません。こちらの方にいらした時は是非見てくださいね。