毎年11月30日がくると思い出す。
あの日彼女は家を出たまま帰って来なかったという事実。
もう何年にもなるのだけどどうしても忘れられない。
主人が可愛がっていた白い老犬がドリーナだった。
私と主人が結婚する前からの住人だったので、なついてくれはしたものの主人ほどにうち解けてはくれていなかった。実際のところそういう事もあり散歩や食事などは主人と亡くなった義父が面倒を見て可愛がっていた。
いつものように自分で柵を出て用足しを済ませて帰ってくるものだとばかり思っていたのだが彼女はいつまで待っても帰って来なかった。
周辺をしらみつぶしに探したがやはり戻ってはこなかった。
かなりの老犬で白内障とかもあったので目が見えずに自分の力では登ることのできない溝などにはまり出られなくなったのかもしれない。
老猫は死期を悟ると自ら住んでいた場所を後にして死出の旅に出ると聞いたことがあるがもしかしてあの子もそうだったのだろうか。
いつか動物といえど家族の一員として可愛がっていたのでそれからのショックは大きく犬は大好きではあったがすぐに迎え入れようとは思わなかった。
私たちの悲しみと愛情が果たして彼女に伝わっていたのだろうかとこの日になると考えてしまう。
今は暴れん坊娘タマがいますがあの白い優しい老犬をいつまでも忘れていない気持ちだけでも伝わっていてくれればと思っています。
あの日彼女は家を出たまま帰って来なかったという事実。
もう何年にもなるのだけどどうしても忘れられない。
主人が可愛がっていた白い老犬がドリーナだった。
私と主人が結婚する前からの住人だったので、なついてくれはしたものの主人ほどにうち解けてはくれていなかった。実際のところそういう事もあり散歩や食事などは主人と亡くなった義父が面倒を見て可愛がっていた。
いつものように自分で柵を出て用足しを済ませて帰ってくるものだとばかり思っていたのだが彼女はいつまで待っても帰って来なかった。
周辺をしらみつぶしに探したがやはり戻ってはこなかった。
かなりの老犬で白内障とかもあったので目が見えずに自分の力では登ることのできない溝などにはまり出られなくなったのかもしれない。
老猫は死期を悟ると自ら住んでいた場所を後にして死出の旅に出ると聞いたことがあるがもしかしてあの子もそうだったのだろうか。
いつか動物といえど家族の一員として可愛がっていたのでそれからのショックは大きく犬は大好きではあったがすぐに迎え入れようとは思わなかった。
私たちの悲しみと愛情が果たして彼女に伝わっていたのだろうかとこの日になると考えてしまう。
今は暴れん坊娘タマがいますがあの白い優しい老犬をいつまでも忘れていない気持ちだけでも伝わっていてくれればと思っています。