先日、近所の友人宅を訪問すると学校絡みの署名をお願いしたいとの事。学校絡みの署名ってとても多いんです。私学助成のための署名など国あて、県あて、市あてと3枚に渡っていたこともあったし、今回お願いされたのは「児童館の広島市直営の維持と学童保育の充実を願って」といったもの。
要するに財政難の広島市は合理化を図ることのできる事をできうる限りはやく実現していこうといっている。児童館以外にも公民館や区民センターなども該当する。
この署名の内容はこうだ。
一.児童館の広島市直営を維持してください。
一.子どもたちの受け入れ体制の準備・充実をしてください。
一.学童保育指導員を常時複数体制にして下さい。
一.土曜日も保護者の就労時間に見合った開会時間にして下さい。
一.現行の公設・公営・無料を維持して下さい。
要するに児童館の運営を合理化によって民間委託せず無料を維持し対象となる学年幅と時間幅を拡大して欲しい。またその運営にあたるのはこれまで通り専門家でお願いしたいということである。
景気の悪い世の中だから両親ともに長時間働いている家庭が増え続けているというのに公的機関が逆行する方向に進んでどうするというのだろうか。国として学童のいる家庭に対して手当を補償しようとしているのに、市としては反対の動きをしているのである。子どものいない私であるが児童館に通う児童を見るにつけ今でも十分でないだろうに発達教育をこれ以上少なくされて十分な成長が見られるのだろうかと感じる。民間委託して結果専門家をつけ良い方向に進むべき可能性もあるが当然それには費用がかかる。金銭的に余裕のある家庭の児童はそれでも良いが、本来児童館の存在意義はそういうところには無かったはずである。
これでは弱いものをさらに弱めていくのに他ならないのではないでしょうか。
経済的弱者を苦しめ、社会的弱者の立場にある子どもをもやはり結果的にいじめていることになるのではないでしょうか。
梅雨時分に、広島市から内陸に入った郡部の山間である看板を見て激怒した。
「託老所」とありました。(民間の施設です)
長年苦労をして世の中をわたってきた人生の先輩であるお年寄りに向けてのその言葉を大きく掲げる神経が私には理解できなかった。
弱いものいじめの種はいたるところに落ちている。