80才のハツラツ日記

愈々名実共に80才を迎え、人一倍好奇心を燃やして、元気な行動の随筆日記です。

映画「グラン・トリノ」を観ましたが中々良かったです

2009年05月07日 | 映画の情報
クリント・イーストウッド監督兼主演の映画。
イーストウッドは78才、この映画が最後の出演だそうです。


少し、ストーリーを紹介します。

主人公は朝鮮戦争生き残りの退役軍人(ウォルト)で妻を失って孤独になる。
頑固で息子、一族とも気が合わず、老犬と共に一人暮らしをしている。
元フォードの自動車工であった関係で、名車「グラン・トリノ」を大事にしている。
突然、隣に東洋人家族が引っ越してきた。
ヴェトナム戦争で米軍に協力した廉で、共産政府から睨まれ、
亡命?してきたマイノリティ(少数民族)のモン族である。
(アメリカにはヴェトナムの難民が多いと聞いています)

その家の少年が同じ種族の不良に唆されて、名車を盗もうとするが失敗する。
その少年の勝気な姉の執り成しで、ウォルトは隣家に招待される。

其処で不思議に気が合ったウォルトは次第に少年に心を許し、
仲良くなって行く。 然し、少年と姉が不良とトラブルを起こし、
事件は意外な方向に進み、遂にウォルトが乗り出して、
想定外の結末を迎える。(ネタバレになるので結果は伏せて置きます)

流石にイーストウッドの演技は素晴らしいし、
台詞、対話もユーモラス、コミカルで愉快に笑えました。
 
又、最後はホロリとさせられました。

この映画の底に流れる思想は「生と死」の問題。
その他アメリカの抱える、戦争の悲惨、銃の横暴などの
問題点を示唆している様にも思えました。

余韻の残る、色々と考えさせられる映画でした。

エンドロール(終幕に流されるスタッフ・ロール)のテーマ音楽に
イーストウッド自身が歌いますが、渋い声でこれも良かったです。
私は小さい拍手。  なのにまだ暗い内から席を立つ客がいて残念。

観客席はほぼ満席状態。観客層は千差万別。上映時間は約2時間弱。

イーストウッドはこの映画の中では戦功の勲章を貰っているのですが、
先般の日本の叙勲でも現実に勲章を貰いましたね。